レクターニックフィットの採用カードについて(エンチャント編)
はじめに
皆さんこんにちは、マロッシュ(@marrosh06)と申します。
前回の記事から間が空いてしまいまいしたね、すみません!!
前回の記事から今までの間に、相棒の禁止やルール変更など、様々な事が起こりましたが、私は相変わらずニックフィットを回し続けています。
その中でも、今回は最近ずっと調整をしている、レクターニックフィットというデッキタイプについてご紹介したいと思います。
回し始めたきっかけなども色々あるのですが、今回はデッキの概要と、採用カードについて記載致します。
核となるエンチャントとPWの紹介をまとめようと思ったのですが、長くなったので、今回はエンチャント、次回はPWと分けてご紹介致します。
興味ないわ!!って方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのアーキタイプ、ここ2か月で5-0複数回してたり、レガチャレTOP8に何度も入賞しているんですよ!
上が5-0したThrepio氏、下がレガチャレTOP8のOverhaul氏
Overhaul氏は、NicFitMTGというニックフィット専門サイト(皆さん当然ご存知ですよね?笑)でインタビューもされております。
実はOverhaul氏とは、デッキ調整のやり取りを一緒にさせて頂いており、僭越ながら、この記事内で私のお名前もチョロっと出てきます。
最近は似たようなコンセプトの、呪いストンピィなるデッキも見かけますし、こんなデッキやカードもあるんだなぁと思って見て頂ければなぁと思います。
前置き長くなってしまいましたね。それでは早速本編に参りましょう!
どんなデッキ?
細かい紹介は前回の記事(バリエーション⑥)に記載の通りなのですが、少し補足致します。
主な勝ち筋は、前回の記事にもあるように、以下の通りとなります。
端的に言うと、レクターを出して、陰謀団式療法のフラッシュバックや、ファイレクシアの塔でサクって、強力なエンチャントやPWを出して勝つ、コンボデッキとなります。
アルーレンなどと違い、ビートプランなども無い為、レクターをサクる!!という分かりやすい目標に向けて動いていくことが大事となります。
そこで重要となるのが、採用すべきエンチャントやPWの選択です。
対戦している相手のデッキや盤面、自分の手札の状況に応じて、必要となるカードを持ってくる必要があります。
デッキの核となるそのカード候補達を、次の項でご紹介致します。
採用カード(確定枠)
好みにもよりますが、デッキに入る大型エンチャントは5~6枚が一般的です。何を採用するかは好みによる部分も大きいのですが、どんな型でも確実に入るカードを紹介致します。
①全知
ショーテルやオムニテルで有名なこのカード。説明不要なぐらい強力なエンチャント。
すべてのカードをタダで唱えられるので、手札に来てしまったPWやエンチャントも全てキャスト出来ます。
「全知→生ける願い→エムラクール」は最も楽な勝ち方の為、確実に入る1枚。
②圧倒的輝き
相手の場のクリーチャーを全て弱体化させる強力なエンチャント。
また、マナ能力と忠誠度能力以外の能力を封じるため、「フェッチランド・不毛の大地・リシャーダの港・カラカス・演劇の舞台」などの土地も起動出来なくなります。
PWや横並びデッキには無力なのは辛いところですが、エムラクール・大祖始・マリットレイジもすべて1/1バニラになる為、非常に強力です。
単体でも十分強いですが、このカードの真価は次に紹介するカードとのコンボになります。
③天上の赦免
ラヴニカの献身で登場したマイナーなこのカード。大体出すと効果を確認されます。しかし効果は凄まじいものがあります。
相手に-1/-1修正を与えるというのが大事なポイントとなり、前述の圧倒的輝きと組み合わせる事で、相手のクリーチャーを完全に封殺できます。能力も失ってるので、氷牙のコアトルなどのETBも誘発しません。
また、一番下の能力により、除去したクリーチャーを追放しつつ、2/2の飛行クリーチャーを継続的に場に出せるのが強みです。
Jumpstartの影響で、よく見かけるエルフとゴブリンに対しては、このカードだけで相手の盤面崩壊するので、確実に入る1枚です。マジで強いです。
③死の支配の呪い
天上の赦免との二択となるこのカード。赦免と同じく、-1/-1修正を与えるエンチャントです。
マナコスト以外下位互換じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このカードの最大の利点は【呪い】であるという点。
前述の圧倒的輝きも【呪い】、呪いと言えばこのカード!
そう、お察しの通り、このカード1枚で圧倒的輝き&死の支配の呪いによるコンボが成立してしまうんですね。なので呪い型(Overhaulさんはこの型ですね)の場合だと、死の支配の呪いが採用されます。
不幸の呪いについては後述致します。
①全知 ②圧倒的輝き ③天上の赦免or死の支配の呪い
この3枚は、多かれ少なかれクリーチャーが入ってるデッキがほとんどなので、腐ることがほとんどないカード達です。
採用カード(不確定枠)
次に紹介するカード達は、相手によっては効果が薄かったり、まったく効かなかったりするので、好みが分かれる不確定枠となります。
しかし、それぞれ非常に強力なカードであり、デッキによっては1枚でゲームが決まる事もあるので、非常に選択が難しいです!
①鳩散らし
これまた効果をよく確認されるカード。
クリーチャー以外の呪文がすべて打ち消されて、その唱えた呪文のマナコストと同じ数の鳥トークンが出てくるというトリッキーなエンチャントです。
これまた圧倒的輝きと同じく、赦免などと合わせて使うと、相手のクリーチャー以外のスペルがすべて打ち消されて、トークンも出てきません。
コントロールデッキに対しては非常に強力なエンチャントではあるのですが、確定枠のカードに比べて、とりあえず出せば良いというカードではありません。
クリーチャーデッキには効果が薄いですし、慣れてる相手だと、自分で打ったスペルにwillを撃ったりして、大量の鳥トークンを出して殴ってきたりします。
たまに青いデッキ相手に一か八かで出して、お互いが無駄に呪文を撃ちまくり、大量の鳥トークンで殴り合うカオスな展開にする時もありますが、コンバットが下手なので大体負けます。
②サンドワームの収斂
アモンケットで登場した、強力な攻撃制限と、毎ターン5/5のワームを生み出すエンチャント。ちなみに収斂(しゅうれん)と読みます。
飛行クリーチャーはアタック出来ず、地上に関しては5/5で止めるという、能力が自己完結してる優秀なエンチャント。
大体この手のエンチャントは、自分のアップキープにトークンを出すのですが、出したターンのエンド時にトークン出てくるのは結構珍しいです。
Jumpstart出るまでは確定枠だったのですが、ゴブリン・エルフなどの地上横並びデッキには無力なのが難点で、抜けてるリストもチラホラ。
とはいえ、デルバー・マリットレイジ・エムラクールを置物に出来るし、コントロール相手には非常に強力な為、筆者的には確定枠に近いカード。
③疲労の呪い
シンプルなテキストのカードは強いという例に漏れず、相手によっては劇的に効くカード。
ANTやTESなどのストーム系や、アルーレンや食物連鎖などのチェイン系コンボには滅法強く、レクターニックフィットのサイドボードに1枚刺されてることも多い。ビートダウン相手には効果薄めだが、意外と複数回行動するデッキは多い為、思ってるより腐りにくい。
もちろん【呪い】なので、不幸の呪い型なら、ほぼ確実にメインから入ってる。マナコストが軽いのも非常にグッド。
ロマンコンボですが、吹き荒れる潜在能力と組み合わせると、相手は呪文を全く唱えられなくなって詰みます。
そんなのレガシーで決まるのかって?
おととい決まりましたよ。決められた側ですがw
④愚者の知恵の呪い
統率者2019からの新カード。イラストが非常に良い。
効果はシンプルで、相手がカード引くと2点ドレインするというもの。MTGのルール上、毎ターン2点ドレインは確定の為、どんなデッキ相手にも全く効果がないという事は無いです。
しかし、呪い型でも採用されることは少なく、効果の割にあまり見かけないなというカード。確かにレクターをサクって真っ先にこれを持ってきたい!という事はあまり無いのかも知れないですが…。
個人的には好きなので、たまに使って遊んでます。マッドネスで唱えられた事は、セラピーで自分を対象に撃った時に1回だけあります。
⑤残酷な現実
安定のアモンケットで登場したエンチャント。
毎ターンクリーチャーかPWを生贄にしつつ、対象が無くなれば5点ルーズという、単体の大型クリーチャーやPWでフィニッシュするデッキには鬼のように強いカード。
貴重なエンドカードだった為、当たり前のように確定枠でしたが、MOではダメージを与える能力が誘発しないという前代未聞のバグの為、現在は採用されていません。
呪いストンピィを回していたメングッチさんがこないだツイートされてたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
ちなみにレクターニックフィット界隈では、一か月以上前からすでに話題になっており、何なら最初にバグ報告あげたのは私ですw
⑥主張
こちらもアモンケットで登場した大型エンチャント。
どんなパーマネントでも奪うことが出来、サイクリングがついているため、最悪手札に来ても大丈夫というカード。
これだけ聞けば入れ得感ありますが、学長サクってパーマネント一つ奪うというのは、相手の場にも依りますが少し寂しい。
一時期ショーテル対策で入れてやろうと思いましたが、オーラの為、場に出る時に対象選ぶので、ショーテルで出されたパーマネントは奪えないことに気づき断念しました。
とはいえ、お守りとして一枚刺しておくのは何かの保険になるかもなので、スロットが余れば入れても良いかな?というカード。
⑦不幸の呪い
本来ならもっと上位に書きたいのですが、書くことが多く、通常型なら0枚・呪い型なら3枚は確定という特別枠的なところがあるので、最後にしました。
毎ターン名前の違う呪いをサーチして、相手につけることが出来るという中々すさまじい効果を持つエンチャント。
前述の、圧倒的輝き&死の支配の呪いを持ってこれるのは当然強いのですが、何よりベテランが入っているこのデッキでは、問題なく素出しが出来るマナコストである為、レクターに対する墓地対策を乗り越えられるメリットがデカいです。
初手に「土地・ファイ塔・ベテラン」があれば、2ターン目に不幸の呪い貼れるので、それだけでゲームが終わることもあります。
弱点としては、やはり1ターンのラグがあることや、素出しした場合、死の支配の呪いもそうですが、夏の帳で弾かれることです。
天上の赦免は対象とらないので、帳で弾かれることはありません。
しかし、最近このカードをキーカードにしている、呪いストンピィ(参考レシピ貼ってます)も流行ってきているので、ポテンシャルはやはり高いです。このタイプだと、疲労の呪いも愚者の知恵の呪いも採用されてますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ただのカード紹介の記事になってしまいましたが、リアルでもMOでも効果を確認される事が非常に多い為、少しでも多くの方に知ってもらいたいという思いで書いてみました。
効果は非常に強力だけど、重すぎたりマイナーだったりで、普段使われないカードばかりなので、そんなカード達を使って勝つのは非常に気分が良いし、めっちゃ楽しいです!!
モダンの不朽の理想デッキ(マイナーですかね?)でもそうですが、持ってくるエンチャントの種類や順番、今出すべきなのか、相手のターン中に出すべきなのかなど、使ってみると意外と奥が深いです。
その辺りもいつかまとめて、プレイガイド的な感じで記事に出来たらなと思います。
次回はPW編となります。エンチャントと同じぐらい候補があり、エンチャント以上に好みが分かれるので、好きなPWを見つけて頂けたらなと思います。
ご意見等ございましたら、コメントやTwitterにてドンドンお待ちしております! 良かったら最近YouTubeにリプレイ動画も上げているので、そちらもぜひご覧ください。
それでは、以上となります。最後までご覧頂きありがとうございます!!