愛されないことが「悪」をうむ。
聖書で語られる最初の殺人は、
兄カインによる弟アベルの殺害。
弟アベルは父なる神に愛され、
カインは愛されなかった。
それをひがんだカインは、
父の愛するアベルを殺した。
精神科医であり横溝賞作家の
岡田尊司氏が述べてますが、
イジメやDV、虐待、万引き、依存症や
自虐性、嗜虐性。
さまざまな異常心理に共通する問題として、
自分が愛されてないという寂しさが
あるとのことです。
そして、
その欠落した愛は、
幼い頃親から与えられなかった愛。
もしくは、
自分が愛されなかったという思い込み。
それが
その人のその後の人生に大きな影響を
与えるようです。
今流行りのアダルトチルドレンも
そのパターン。
10代の頃のアツアツ恋愛はともかくとして、
いい大人になってからも、
必要以上に、
自分と恋人(夫)とのラブラブぶりや、
自分がいかに愛されてるかをアピール
する人も、
裏返せば愛情に飢えてる人らしいです。
なんだか、
わかるような気がします。
若い人ですら、
その傾向はある。
子供達が10代の頃言ってました。
メンヘラは必要以上にSNSで、
恋人とのラブラブぶりをアピールするって。
親に愛されてこなかった、
愛されることに欠乏感を抱いてる人は、
「愛されることに必死」になる。
不思議と、
そういう問題を抱えてる人は、
「愛すること」は苦手らしい。
見返りのない愛を他人や子供に与えることが
不得意らしいです。
学習してないから仕方ない。
そこに
攻撃性と被害妄想が加わると
世の中全てが悪い
社会が悪い
周りの人間が悪い
となり、
かなり危険な事態になることもある。
それこそ
犯罪へと突き進むパターンらしいです。
そう考えると、
本当に親の責任というか、
親の子供への接し方って本当に大切
なんですね。
1人の人間を歪ませるのも親次第。
多くの精神疾患も、
紐解けば幼少期の親含む家族との
関わりに、
原因があることが多いらしい。
わたしは
そんなに酷い目にあってはないけど、
それなりに葛藤はあったかもしれない。
親絡みで
何度も泣いたこともありました。
実際に18で親元を離れてるわけで、
離れたかったのでしょう。
でも
毒親とか親のせいで、
自分が〇〇なった、、、、
とは
絶対に言いたくないので言いません。
10代や20代ならともかく、
この年齢で、
自分のメンタルの弱さや問題を親のせいにするって情けないから。
そもそも完璧な親なんていないし。
完璧な人間がいないのと同じ。
もちろん
親に暴力振るわれたり、
父親にレイプされたとか、
ネグレクトされて餓死寸前になった。
とか、
そこまで酷いケースは別と思います。
そんな酷いケースは一生モノの心の傷を
子供に残すのも理解できる。
ちなみに
わたしの1番下の妹は
自称アダルトチルドレンで、
自分の不幸や生き辛さは、
全て母親のせいにしてますけどね。
ちょっと救いようがない感じですね。
本当に
子供を育てるって責任重大で
怖いことですね。
もう子育てが終わった今、
その怖さを知ってよかったです。
子供が幼いうちは、
なるべく一緒に過ごして、
それこそ夜も一緒のお布団で寝て、
スキンシップをはかる。
抱っこもたくさんしてあげる。
とにかく
肌と肌の触れ合いを多くすることが、
とっても大切らしいです。
ひとり寝って、
大人でも寂しいものですものね。
話が逸れまくりましたが
精神科医であり哲学者のお言葉。
愛されないことが「悪」を生む
なるほどなぁと納得しました。
人間って、
ややこしくて複雑な生物ですね。
岡田尊司氏は、
お顔の写真を見る限り、
とても優しく温厚そうな人に思われます。
精神科医ですが、
東大の哲学科も卒業してる。
この人の本はどれもなかなか面白く、
精神科医というより、
むしろ物書きって感じですね。
私も最終的に「哲学」が大切と思いました。
生きづらさや全ての解決策は
哲学の中に示されてるなぁって。
何人もの精神科医も言ってます。
精神科に行くより哲学書読んでた方がいいって
(笑)
わたしの最後の主治医も、
まさにそのセリフ言ってました。
生きてくための学問ですから。