見出し画像

Good Doctor

精神科医は殆ど不要と思ってる私ですが、

別に医者嫌いではありません。


極端な人は、
精神医療で痛い目にあった故に、
医者全般をろくでもないと
切り捨てる人もいるようですが。

それは、
かなり極端な白黒思考。

本当に医者がいなくなったら、
大変なことになります。

出産で亡くなる妊婦や新生児も急増。


やはり、
医者や医療に感謝することも多いのが現実。


どんな職業にも
ろくでもない人は存在します。

聖職といわれるお坊さんでも神父さんでも、
犯罪者レベルの人はいる。

子供に性的虐待する教師もいる。

要は、
どの業界にもろくでもない人は一定数いる。

かたや、
素晴らしい人もどの業界にも存在する。


大概の医者は、
やはり患者のために自分のプライベートな時間や睡眠時間すら削って、
お仕事してると思います。


で、
やっとこの本を読むことができました。

猫が30歳まで生きる日


著者の宮崎徹氏は獣医さんではありません。

東大医学部卒の医師。


この本では、
宮崎徹氏が何故医学部を受験したか、
そして、
臨床医から基礎医学の世界へ進む過程。

研究者としての時代。

AIMというタンパク質
を見つけるに至る過程についても書かれてます。

免疫疾患や腎臓病の治療に画期的な
役割を果たすと期待されてるAIM。


そのシステムの話は医学的で少し難しいけど、
一気に読めます。

この方の探究心、諦めない精神力、挑戦力には感服します。

こういう医者が日本にもっとたくさんいたらいいのに。

この先生、
現在は東大の教授ですが、
研究自体はずっと海外でされてきました。
スイスやアメリカで。

日本って、
研究にはなんかダメな国のようですね。

最近ノーベル賞を受賞した真鍋淑郎氏も
日本にダメ出ししてました。


とにかく、
このAIM創薬はまだ途上で、
コロナで停滞しちゃってるそうですが、
完成する見通しはついてるそうです。

登山で言えば、
頂上に向けた最後のアタック直前状態だそうです。

元々は猫のためにAIM創薬を開発したわけでなく、
人間の腎疾患や免疫疾患のために研究してました。

難しいことは分かりませんが、
化学物質の薬ではなくタンパク質。

だからこそ製薬が難しいそうですが。

元々、
我々の身体にあるタンパク質の一種だそうで、
副作用も殆どないようです。
(分かりませんけどね)

でも、
この薬が完成したら、
猫の寿命は倍くらいに伸びるそう。


猫のほとんどが腎疾患で命を落とすらしい。
ネコ科の動物はAIMをもってないからだそうです。

この研究には多額の寄付も集まったことがニュースで流れました。

頑張ってほしいです。


ところで
AIMって何?

て感じですが、

Apoptosis inhibitor of macrophage

apoptosis アポトーシスって、

細胞の自然死のこと。

お医者さんとかが、
患者が亡くなると、
仲間内では

アポしちゃった!
とか言ったりしますよね。

オウム真理教では
殺すことをポアするって言ってましたね。


ポアは、
チベット語(ポワとも発音する)

慈悲のために他者を殺害して、
極楽浄土などへ遷移させる。
被害者が自身の悪業により地獄へ堕ちるのを
防いで、より高い世界へ転生させてあげる。

という意味の言葉だそうです。

いくら、
精神科医に酷い目にあわされても、
ポアするのはダメですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?