人間失格と薬物①
太宰治の「人間失格」
有名な作品です。
わたしは
中高生の頃に名作と言われる文学は
けっこう読みましたが、
まるっきり記憶にありません。
怖いことです、、、
でも、
当時は興味があり読んだと言うより、
名作は受験問題で出題されるかも!
ということで、
勉強として読んでたので、
試験が終わったら記憶から抜け落ちてしまったのかもしれません。
太宰治の「人間失格」
太宰治が、
東京のとある精神病院に、
薬物中毒治療のため入院していた
1ヶ月間の体験日記を元に、
小説にしたものと言われてます。
作品の中の主人公、多庭葉茂。
女性が寄ってくるほどの美男子、
多くの女性と問題を起こします。
精神を病んで、かつ薬物依存になる。
主人公は
精神病院に監禁入院されます。
その時の状況や
妻や愛人、
精神病院の様子などが、
作品の中で断片的に語られます。
実在の太宰治も、
何かと困ると薬に頼りました。
彼は若い時から薬好き。
10代のうちにカルモチンで
狂言自殺を行ってます。
カルモチンは、
バルビツール酸系の睡眠薬。
昭和初期の薬販売はかなりオープンで、
一般の薬局でもバルビツール系睡眠薬が簡単に
手に入ったそうです。
まるで、
私達がドラッグストアで正露丸を
買うように。
昭和56年頃まで、
カモルチンなどのバルビツール系睡眠薬は、
大衆薬として市場に流布していたわけです。
太宰治は
昔の文学者なので、
伝説の人物となりましたが、
もし
現代の作家だったら、
世間からバッシングされ、
葬られてたことでしょう。
まぁ
当時でも心中事件で世間を賑わしましたが。
というか、
現代なら、
もっと向精神薬を盛られて、
小説など執筆できない状態に
されてたでしょうね。
太宰治は、
睡眠薬含む薬に依存した自分。
メンタルが弱い自分を、
卑下して「人間失格」というタイトルの
小説を執筆しました。
私も
精神科に入院したし、
一時期は精神薬に依存して、
薬をやめれないような状態でした。
わたしも
人間失格だったんでしょうか。
人間失格。
数年前に小栗旬主演で映画になりましたね。
蜷川実花監督で。
観ましたが、
なんかイマイチで途中で辞めてしまいました。
蜷川実花作品って
なんか苦手かも。
個人的には、
トヨエツが太宰治を演じた人間失格が好きです。
太宰治のイメージにもピッタリ。
奥さん役の寺島しのぶもいいし、
愛人役の菅野美穂もいい。
寺島しのぶとトヨエツといえば、
愛の流刑地コンビですね。
いいなぁ💕
トヨエツの太宰治。
この人間失格はドラマ。
最近また観ました。
トヨエツならジャンキーでも素敵。