婚活で人と会うのがしんどすぎる人へ―低外向性の人こそ結婚に向いている!
弁護士仲人の結婚相談所Marriage Baristaです。
普段は結婚相談所と離婚・男女関係問題を専門に弁護士をやっています。
今年1月にリリースしたマリグラム、おかげさまで大盛況となり、この半年間めちゃくちゃたくさんの人をカウンセリングさせていただきました。
その数250人余り!
30分カウンセリングなので、この数は僕がこの半年間で直接またはオンラインでカウンセリングした数だったりするのですが、おかげさまでかなりの数の婚活者のリアル、を研究させてもらいました。
みなさんとお話した内容は、僕の仲人力の経験則として血肉とさせていただき、自社会員の養成プログラムやカウンセリングに生かさせていただいております
また、その経過を踏まえて、マリグラムpro+を今後リリースさせていただくことになりました!本当にありがとうございます!
さて、マリグラムpro+のご案内はまた別のときにさせていただくこととして、マリグラムのカウンセリングを通じて、この半年間でたくさんお話させていただいた中で感じたことを今日は少しだけご紹介しようと思います。
マリグラムでの学びや統計などは、かなり豊富にあるので、ぜひ、興味がある方はカウンセリングなどで聞いてみてください!
今日のテーマは、「外向性」。
いわゆる少人数の雰囲気が好きで、お見合いや婚活パーティに疲れちゃう人こそ、結婚は向いているんだよっていうお話をしたいと思います。
外向性とは?
マリグラムが採用している性格診断手法、ビッグファイブの5つの要素のうち、外向性というものがあります(細かい内容についてはこちらを参照)。
ざっくりいうと、外向性は、人間関係の量的な要素をどれだけ重視するかという度合いになります。
外向性が高い人は、大勢の人が集まる場を好み、そこに居心地のよさを感じます。また、落ちつきよりもスリルを求めがちで、新しい出会いや恋愛にも積極的です。
外向性が低い人は、反対に、落ち着いた静かな環境を好み一人や少人数でいる時間を重視します。
低外向性=陰キャではない
なお、外向性が高いことがコミュ力高い、低い人はコミュ力低い、シャイ、というふうにも受け取られますが、その能力とは必ずしも連動しません。
人との交流が多いところ、少ないところ、どこに価値を見出すかという違いであり、コミュ力高くても、少人数を好む低外向性の方も多いです。
低外向性と婚活はなかなか相性が悪いけれど…
婚活の場合、ある程度の人との出会いを重ね、その中で自分に合う人を探さなければならないため、外向性が低い人にとっては、婚活は結構しんどくなることが多いかもしれません。
雑な話、相談所でめっちゃ吟味して5人お見合いするよりも、立て続けに街コン10回行って100人の人と話せば、その中に運命の人がいる可能性が高いですよね。
ただ、外向性低い人にとってはそれは地獄のようなものであり、婚活疲れ…というかそもそも人が嫌いになっちゃうと思います。
※僕の知り合いの、外向性ほぼ100の外向性のおばけみたいなカウンセラーの方は、婚活で100人と取り敢えずメシに行こう運動みたいなことをして30人目くらいで運命の旦那さんを見つけたようですが、絶対真似してはいけません。
そのため外向性が低い人は、
婚活パーティーにいってもつかれるし、お見合いで新しい人と合うのもとてもストレスを感じるし、そこで、変な人の相手をしたら疲れるし、逆にいいなと思った人から断られたら次に行こうと切り替えられなくなっちゃうので、婚活自体とてもしんどいかもしれません。
低外向性は長続きする結婚と相性がよい!
ただ、外向性が低いというのは結婚生活を長続きさせるために有利、というか円満な結婚を維持するために大事な要素でもあります。。
結婚した場合、基本的には家族単位で動くことが期待され、求められると思います。
独身時代は、趣味のサークルに顔を出したり、友達と旅行に行ったり、遅くまで飲み歩けても、結婚したらそういうふうには行きません。
高外交性の危うさ
外向性が高い人は、多くの人との関わりや刺激を求めるので、結婚しても、家族という枠組みの外に「自分らしさ」の拠り所を求めがちです。
結果として、家庭を大事にしない、いつもどっか行っているとして、家族の信頼を失うこともあるし、自分自身そんなつもりがなかったとしても新しい出会いの中で、うっかり浮気や不倫に巻き込まれてしまうこともあるかもしれません(人間は弱い生き物。離婚弁護士をしていると、何があっても浮気しないという概念自体、人間には存在しないのではないかと思っています)。
低外向性=内向きのコミュニティを大事にする気質がある
外向性が低い人は、多くの人間が集まる場を避け、落ち着いた堅実的な環境を好むので、結婚後は、「家族」という少人数のグループに身を置き、その中で行動することに居心地の良さを感じます。
そのため、潜在的に、家族をないがしろにするような振る舞いが少なく見えたり、そもそも出会いの場にさらされないので、浮気や不倫などの誘惑にも巻き込まれにくいところがあります。
「幸せな結婚」に立ちはだかる2つのハードル
離婚弁護士を経験してきての見解ですが、結婚には2つのハードルがあると思っています。
一つが、成婚のハードル(相手を見つけられない)、もう一つが、結婚生活維持のハードルです。
外向性が高い人は、出会いの絶対数も多くこなせるので、よほど性格に難がない限り、結婚自体は簡単にし易いし、相談所活動でもすぐ成婚退会しやすい。しかし、自分のコンフォートゾーンが多くの人がいる外向きのところにあり、結婚後無意識に家族の枠をないがしろにしがちになってしまうため、結婚生活を維持することが困難であったりします(協調性高い人も維持が難しいのですが、この話をするとさらに長くなるので別な機会に)。
逆に、外向性が低い人は、いい人を見つけるまでの営み(婚活)に多大な精神的負荷があり、苦労することも多いけれど、一旦この人だ、という人を見つけさえすれば、そこから、その人自体の行為振る舞いが原因となって離婚に至る可能性は少ない。なぜなら、もともと家族という最小単位を大事にする気質があり、その人の価値観において、家族以外に広がっていく居場所を積極的に求めようとするモチベが低いですからね。
そういう意味で、外向性が低い人が、婚活で苦労するのはある意味当たり前だし、活動していると、周りの外向性が高いと思われる積極的な人たちが、ぱっと要領よく結婚相手を見つけていくのをみてなおさらつらく感じることもあるかもしれない。
けれど、結局幸せな結婚という価値の前では、どっちにも試練がある。
低外向性は、婚活さえ頑張れば幸せになりやすい
むしろ、自分がこれだ!と決めた相手と作るチームを大切にできるという低外向性の性質は、他の家族から信頼を得られるためには大事な才能だと思います。
なので、外向性が低い人こそ、婚活は大変でも、結婚を長続きさせられる人が多い!
外向性が低い、という人は今が試練だと思って、婚活がんばってください!
その先には安定した落ち着いた結婚生活が待っているはずです!
高外向性は結婚生活維持が向いていないのか?
最後に、こんな話ばっかりしていると、人と会うことが好きな高外向性の人間は結婚するなっていうことか?
と怒られそうなので、高外向性の方にもフォローを…
結婚生活維持の能力というのは、外向性だけでは判断できません。
他に、誠実性や協調性、メンタル等の要素が関わってくるので、外向性で決まるものではないというのは大前提の話です(逆に言うと、低外向性も同じように、外向性低いから家庭が安定する、とは言い切れない)。
但し、外向きへのエネルギーが強いところは高外向性の特徴。
そのため、外向性が高い人は、家族のありかた、関わり方について、パートナーとしっかり話し合いをして相互理解をすることが重要です。
むしろ、お互いがお互いのコミュニティを持っていて、家族よりそれぞれの仕事やコミュニティを大事にしたい、というカップルであれば、お互いのやりたいことに向かって相互に応援できるような家庭を作ることだってできます。
結局は、どんな相手を選び、その相手と結婚後のビジョンについて話し合いをどれだけできるか、が結婚生活維持にとっては重要なんですよね。
今日は外向性の話を取り上げましたが、相性は、いろいろな要素で決まってきます。
ぜひ、興味を持たれたかたはマリグラムで、僕と性格について一緒にディスカッションしましょう!