私にとってお客様との打ち合わせは初デートそのもの
デートがはじまる
フリーランスのウェディングプランナーとして、私は毎回お客様との打ち合わせをとても大切にしています。それは、単なる仕事の一環ではなく、毎回が「初デート」のような特別なものだからです。打ち合わせが決まった瞬間から、私の心の中ではデートの準備がスタートします。どんな服装を選ぶべきか、お客様にとって最適な打ち合わせ場所をどう選ぶか、まさにデートの準備のようにワクワクします。
自己紹介
この記事を書いている私の自己紹介を別の記事にしました。気になる方はこちらへどうぞ。
企業に所属していないからできること
フリーランスプランナーとしての強みは、企業に所属していないため、お客様と同じ視点に立ってマーケットをフラットに見ることができる点です。例えば、結婚式を挙げる会場や衣装ブランド、装花、ヘアーメイク、写真など、各コンテンツのメリット・デメリットを公平に把握し、それをお客様に率直にお伝えすることができます。これにより、本当にお客様にとって価値のある結婚式を提案し、実現することができるのです。
場所選びはデートのように
まず最初に気をつけるのは、どのような場所で打ち合わせをするかという点です。お客様がリラックスして話しやすい環境を整えるためには、適切なロケーション選びが重要です。私の小さなオフィスにお招きすることもあれば、落ち着いたホテルのラウンジや、リラックスできるカフェで打ち合わせをすることもあります。お客様がどのような雰囲気を好むか、その場がどのように感じられるかを予測しながら、打ち合わせ場所を選定します。たとえば、ホテルラウンジなら静かな空間でプライベートな会話がしやすく、カフェなら温かみのある空間でリラックスした気持ちになれるでしょう。そうした一つひとつの選択に、お客様を心から理解し、お気持ちに寄り添いたいという思いを込めています。
お客様に夢を叶えさせていただいてる
何年この仕事をしていても、初めてのお客様との打ち合わせは、まるで初デートそのものです。お互いに少し緊張しつつも、どのような未来を共に描いていけるか、その第一歩を踏み出す瞬間でもあります。お客様にとって、結婚式は人生の大きな節目であり、その計画を一緒に進めていく私たちプランナーには、特別な責任感と同時に、夢を形にする喜びがあります。結婚式という当日が実現することは、私にとっても夢が一つ叶う日です。気がつけば数千と結婚式をお手伝いさせていただきましたが、同時にそれだけ多くの夢を持つことができるこの職業に出逢えたこと、お客様に出逢えたことに感謝が止まない想いです。
緊張の前夜と準備
打ち合わせ前夜、私も少し緊張します。何度も経験しているはずの打ち合わせですが、お客様に最高の体験を提供したいという気持ちから、まるで初デートを迎えるかのように準備に没頭しています。朝早くから支度をして、少しでもゆとりのある環境の中でお話いただけるように努めます。
そして、当日は通常よりも2時間ほど早く打ち合わせ場所に到着します。場所の雰囲気を確認し、冷房や空調が効きすぎていないか、ブランケットはあるのか、お客様が座る椅子が快適かどうか、周囲の音や照明の具合はどうか、と細かい点までチェックします。まるでデートの前にレストランやカフェの雰囲気を確認し、相手が快適に過ごせるように準備するのと同じ感覚です。
私が重視しているのは、打ち合わせに来てくださるお客様が「この人に任せたい」と思っていただけるような空間と時間を提供することです。お客様にとって、結婚式の計画は一生に一度の大きなイベントであり、時には不安や疑問も多いはずです。そうした不安を一つずつ解消し、心を開いてもらうためには、リラックスできる環境が欠かせません。椅子のがたつきやテーブルの位置、お客様が最も話しやすい雰囲気を作り出すため、細部にまで目を配ることで、その場が特別な時間になるように心がけています。
信頼関係を築くために必要なのは、誠実さ一択
打ち合わせがデートに似ている理由の一つは、やはり信頼関係を築くプロセスが似ています。デートでは、お互いに少しずつ自分を見せ、相手のことを理解しようと努めます。お互いの信頼が深まると、その後の関係もスムーズに進むようになりますよね。同じように、ウェディングプランナーとしてお客様との信頼関係を築くことは、結婚式の成功に直結します。
私は、お客様が結婚式に対してどのような夢や希望を抱いているのか、またどのような不安や疑問を感じているのかを丁寧にヒアリングします。結婚式はそれぞれのお客様にとってユニークなものであり、同じものは二つとありません。だからこそ、表面的なプランニングではなく、お二人が今日に至るまでの背景とストーリー、心の声をしっかりと受け止め、それを具体的な形にすることが重要です。
ここで役立つのが、心理学的な知識です。お客様が何を求めているか、どのような気持ちで話しているのかを察する力が必要です。言葉にしなくても、表情やしぐさから本心を読み取り、適切なタイミングでアドバイスを差し出すことが求められます。たとえば、お客様が言葉には出さなくても、表情から何かに不安を感じていることを察知できれば、その場で安心していただけるよう、こちらから質問を投げかけることができます。
打ち合わせの時間は、私にとってもお客様にとっても、ただの仕事の時間ではありません。それは、信頼関係を築き、お互いに夢を共有する大切なプロセスです。この信頼があってこそ、お客様は安心して私に結婚式を任せてくださるのかもしれません。
プランナーとして、私が最も大切にしているのは「誠実さ」です。どんな打ち合わせでも、お客様に対して正直であり、誠実に対応することを心がけています。これは、デートでも同じことが言えますよね。相手に対して誠実であることが、良い関係を築くための基本です。
お客様にとって、結婚式は人生の一大イベントです。その重要な瞬間を任せていただく責任を常に感じながら、私は全力でサポートします。お客様が望む理想の結婚式を実現するために、一緒に考え、一緒に悩み、そして一緒に喜びを分かち合う。そうして作り上げる結婚式こそが、私たちプランナーにとっても最高の喜びになります。ウェディングは秋が繁忙期となりました。引き続き一つひとつの結婚式を大切にお手伝いして参りたいと思います。
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動画でも解説
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