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Salesforce Data CloudによるSalesforce CRM上の顧客データの拡充
Salesforce Data Cloud(以下、Data Cloud)には、Data Cloud上に集約されたデータを利用してSalesforce CRM上の顧客データを自動的に拡充する2つの便利な機能があります。Salesforce CRM以外のデータも含めた社内のデータを集計し特定の情報を取引先や取引先責任者に追加することもできますし、 社内の関連するデータを取引先や取引先責任者に関連付けることも可能です。本記事ではこれらを実現する機能の特徴と活用方法をご紹介します。
今回紹介する機能は以下の2つです。
Related List Enrichment ~ Data Cloud 関連リストを使用した取引先責任者およびリードの強化
Copy Field Enrichment ~ Data Cloud 項目のコピーによる取引先責任者およびリードの強化
英語での機能名を期待している理由はこの機能の日本語名は冗長であり、検索性が悪いためです。この記事中では英語名で紹介させていただけると幸いです。
Related List Enrichment
Related List Enrichmentは、取引先責任者や商談などの関連リストに含まれる情報を、Data Cloud上で統合・分析し、元のSalesforce CRMレコードに追加表示する機能です。
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この機能を利用することで、取引先に関連するがSalesforce CRMに存在しないデータである為に表示できなかったようなデータをノーコードでマッピングできるようになります。
Copy Field Enrichment
Copy Field Enrichmentは、Data Cloud上で統合されたデータを、指定したSalesforce CRMの項目に自動的にコピーする機能です。
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この機能を利用することで、いままではフローで集計していたような項目や、Salesforce CRM外のデータベースで集計してリバースETLで更新していたような処理を置き換えることができます。例えば、現状でSalesfroce CRMからダウンロードしたCSVを元に手元のExcelで集計して、データインポートウィザードで更新するような業務があれば、この機能に置き換えることもできるでしょう。
このほか、法人番号をキーとしてtruestarのPODBで収集したデータをSalesforce CRMに連携することで、オープンデータを営業活動に利用する、と言ったことも考えられます。SnowflakeなどのDWHでSalesforce CRMのデータとJoinしたあとに、BYOLを介してSalesforce Data Cloudに連携、その後はEnrichmentのどちらかの機能を利用してしまえばSalesforce CRM上のアプリケーションでもデータを確認することが可能となります。
まとめ
このように、Data CloudのEnrichment機能を活用することで、Salesforce CRM上の顧客データを自動的に拡充し、より効果的な営業活動を実現することができます。今回は概要の説明で終わりましたが、次回以降はより具体的な設定に踏み込んでいきたいと思います。