2024年、自分が出会ったアイドル現場を振り返る
序文
自分のアイドルオタク人生は2020年2月24日のParty Rockets GT現体制終了を以って、同日に終わるはずでした…。
2013年暮れに新天地の仙台でパティロケと出会い、全力で推した6年弱、有終の美を目撃しました。直後に世間を襲う新型コロナウィルスの猛威、「もうヲタクは十分だ。普通の人生を歩もう」と心に決め婚活に本気で取り組みそのまま上手くいって結婚に至り幸せな人生を歩むはずでした…。
だがしかし、2024年にアイドルオタクとして、しかもより多様性()を増した形で戻ってきてしまいました。
① VRアイドル「えのぐ」との出会い
1.ILJ "UNITE" 日比谷野音SPから始まった
自分の今年1年のすべてはここから始まったと言っても過言ではない出来事でした。当日の詳しい状況についてはnoteの記事を書き残しています。
友人に誘われて久しぶりにアイドルのライブを観に行ったら、出演者一覧になんかアニメの絵みたいなグループが居て、たまたま同行してた友人の推しグループの1つ前の出番だったので観たんです。
1曲目「BAD DANCE」、白藤環さんのラップに驚かされる🤔。2曲目「ビリパリッ!!!」オタクのコールに驚かされる。えっ!?ガチ恋口上!?🥰(ちょっとここで心が動かされる。)3曲目「アンプリファー」ちょwwwオタクがぐるぐる回ってるwww😂
4曲目「ヴァーチャルバーサーカー」とてもカッコいい😎5曲目「星は三度瞬く」えっ、このグループTIF出場してたの!?!白藤環さんの「誰かに届くはずさ」が印象に残る。
Vtuberだとかバーチャル活動者の概念は知っていましたが、「まさか3次元のアイドルイベントに混じってステージ上で踊って歌って、観客を沸かすなんて!」「スクリーンを通した映像なのに、ここまでインタラクティブなライブ空間が作れるんだ!」って感心しました。あと、カラフルなハッピ集団(えのぐみ)の姿が印象的でした。
しかし実は観てすぐハマったかというと実はそうでもなく、ライブ直後の感想としては「うーん、それでもやっぱ3次元の身体表現には及ばないかなぁ」「曲のコンセプトに一貫性がないなぁ」とか考えていました。自分が「えのぐみ」に変貌するスイッチはもう少し先、だけどあっという間の話です。
えのぐを観たライブ後、家に帰ってちょっと気になったので、えのぐのTIF2023出場時のエピソードや、岩本町芸能社の倒産・廃業、続いて「えのぐ合同会社」を設立し独立したとのニュースを閲覧して、活動の本気さ、ライブに懸ける熱量を感じ取ることができました。バーチャル空間での活動者が3次元アイドルと同じステージに立つって、おそらく前例はごく少数でしょうし、何より客層が違うだろうのにジャンルの壁に挑んで新たな領域を開拓しようだなんて。しかも芸能事務所という後ろ盾を失っても活動を継続するという決意、並大抵ではないなと思いました。
そして自分は先の『VRアイドル「えのぐ」に出会ったこと』のnoteを記すのです。その文中、「これはバーチャルではなくアクチュアルだ」との謎の言葉を残します。目に見えているもの、つまりえのぐがステージに投影されている姿は本物の身体ではないかもしれないけど、それを観た観客の心に届くものは「本物」で「現実」なんだと。それが自分なりの「VRアイドル」の解釈として今に至ります。
自分はアイドルのルックスとか、楽曲とか、そう言ったものよりも、アイドルに付随するストーリーを消費するタイプのオタクなんです。だからこそ「えのぐ」の描くストーリーは自分にとって魅力的で、えのぐが放つメッセージは強烈に自分の心に届きました。リアルとバーチャルの壁を超えて、アイドルという素敵な文化をみんなが楽しめる未来を、自分も一緒に夢見ています。
2.なぜかえのぐのファンアートを描き始める
そうしたら急に創作意欲が芽生え、イラストとか描き始めました。なんの脈絡もありませんが。
アイドルヲタクとしてだけではなく、新しい趣味も「えのぐ」は自分に与えてくれました。未知のことを知っていくのは本当に楽しい経験です。youtubeや書籍、有料の講座をとにかく受講しまくって知識を得て、休日はほとんどイラストに費やしていました。
しかし、夢中になって描き上げた絵を見てしばらく満足するものの、時間を置いて同じ絵を見ると、「なんだこの下手な絵は…」という絶望感に襲われます。ずっとその繰り返しでした。(最近は忙しくて筆を取ってないのでそろそろ再開したい…)
3.「えのぐみ」として
4月はCafe ASANでえのぐコラボメニューを爆食しました。
もうこのころにはすっかり「えのぐみ」としての自覚が芽生えて、自分の主現場は「えのぐ」であるとはっきり感じました。
推しは鈴木あんずさんですね。配信を観ていくうちに、穏やかで優しい語り口の中にも芯が通っている感じが、なんとなく波長があうなという感じがしました。
4.Zepp Divercityでの「えのぐ」アニラ
5月はZepp Diver cityでの「enogu 6th Anniversary Live #2589日目の奇跡 」に参加しました。「えのぐ」と「えのぐみ」の一体感を肌で感じた素晴らしいライブでした。ライブ前にしっかりとえのぐ楽曲も聴き込んで万全だと思ってたんですが、ソロ曲をすっかり取りこぼしてたので、白藤環さんのソロ曲「好きすぎてシンドローム」で面食らいました😆その他の曲で言うと、日向奈央さんプロデュース楽曲の「No Reason」は初見で一発落ち、今でも大好きな曲です。
あとは当日のライブの3曲目「絵空事」の場面、
こんなの見たら泣いちゃうでしょ!泣いちゃうよ!!!
5.TIF前の時期
6〜7月のトピックスとしては、鈴木あんずさんの「「42.195km」走り切るまで終わらない耐久マラソン配信」と、白藤環さんの「「100曲」歌い切るまで終わらない耐久歌枠配信」がありました。
おかしいって!!
鈴木あんずさんは42.195kmを完走しました。しかも、視聴者から送られてくるコメントを読み上げながら。「一歩一歩目標を達成する実感が欲しい」とのことですが、なんですか!?鉄人!?
白藤環さんは100曲を10時間以上掛けて歌い切りました。しかも歌い終わった後のコメントがあまりにも爽やかすぎる。喉!?鉄で出来ている!?
えのぐってやっぱりちょっと変わってるグループなのでは…?(いい意味で)と思いましたね。
あと、このころ「あるグッズ」を手に入れました。
えのぐの「法被」!!!!!
最初にえのぐを観た時からこのカラフルなハッピを着てる人たちに憧れてて、これを着てライブを観に行きたいなぁってずっと思ってました!!!
某中古グッズ販売サイトで超粘った結果でした。このグッズを手放した人の遺志も引き継いで行きますよ…。
6.TIFに行った!
まさか自分がまたTIFに行くなんて…。
最後にTIFに行ったのは2018年でしょうか。
えのぐとの縁がここまで導いてくれました。
えのぐの出演日は8/2(金)の1日目と、8/4(日)の3日目でした。両日フジテレビ本社横の「DREAM STAGE」で、一言でいうと「めちゃくちゃアツい」(色んな意味で)ステージでした。
8/2(金)の1日目、えのぐの挑戦は1曲目「星は三度瞬く」から始まりました。この曲はえのぐの決意が籠った曲、まさにTIFの1曲目に相応しいと思いました。2曲目「SUN HIGH SUMMER!!!」夏曲キター!熱いライブの時間の始まりです。3曲目「とぶらぶっ!!!」えっ😨跳ばすんですか!?オタクを!?(ここで暑さで瀕死状態)。4曲目「常夏パーティータイム」夏曲その2!「回せー!!!」で一斉にタオルをブンブン回す。
8/4(日)の2回目のステージは「ビリパリッ!!!」のコール曲で声を揃えて、「ヴァーチャルバーサーカー」「BAD DANCE」で楽曲の幅を見せ、「またね、って言うよ」「僕色インフィニティ」で最新の楽曲を披露するという流れでした。自分は特に「またね、って言うよ」でいっぱいメンバーコールができるのが好きですね。
TIF3日目の終了後、えのぐファン同士の打上に初めて参加しました。同じグループのオタクと飯食うって特別ですよね。今までSNSでしか繋がってなかった方々と初めて顔を合わせて、広がっていく人間関係というのは、推し活動においてそのグループにコミットしていく重大な要素だと思います。その会食の場では多くの方から語られる「えのぐ」の歴史をいっぱい聞けて自分は満足しました。
②TIFで出会った「九州女子翼」
TIFに参加したことで自分のいわゆる「DD」化はさらに加速することになりました…
TIF3日目DREAMSTAGEで、えのぐの前の出番が「九州女子翼」さんでした。真っ赤な衣装に真っ赤なブーツが印象的です。印象に違わずステージ上のパフォーマンスも情熱的!1曲目「fair wind」灼熱の解放を爽やかな南風が通り過ぎるような曲!2曲目「絶対零度」what’s going on!?what’s going on!?what’s going on!?4曲目の「翼」振りコピしやすくて楽しい曲!
興奮冷めやらぬまま、えのぐのステージを観て、そのままグリーティングエリアでのえのぐ特典会へ。
そうしたら、浮島ステージで「九州女子翼」の出番があるじゃないですか。推しの特典会を横目にダッシュしました。
今年最高のステージを目撃した!
今年観たステージで最も良かったものの一つです。
高く青く透き通った空を背景に、真っ赤な九州女子翼。2曲目「fair wind」が僕の心の中をスーッと吹き抜けて、暑さ忘れるほど熱くなりました。「エモーショナル」という言葉で片付けるのは簡単ですけど、アイドル見てて最高だなと思う瞬間はまさにこういう時なんだなって思いました。
TIF後も九州女子翼の現場に足を運び、定期ライブや新アルバム「CERESTIA」のリリイベに行きました。
③「日進月歩」からの「ドラマチックレコード」
10月6日(日) 太陽と踊れ月夜に唄え TAIBAN LIVE「日進月歩」vol.10@ harevutaiに「えのぐ」が出演するというので参加。事前にみずこ〜さんから熱のある布教受けてたので予習して行ったんですが、「君はソナチネ」が良さすぎて…。新居歩美さんが書いた詩の世界観良いですよね。自分は「陽炎」が一番好きです。
その後の現場行けてないですが、現アイドル環境の一角をなす人気グループだと思ってますので、またライブ通いたい所存。
④友人に誘われて「POPPiNG EMO」
もう既に先の2/12のライブで一回観られてたんですが、またこの段になってアイドルオタクの友人とカラオケに行くことになり、ついでにポピエモのライブも観ました。曲良さ過ぎないですか!?と思ったら最近の曲は松隈ケンタさんが作ってるんですね!
ナーナポップさんの力強い歌声と、あとは193Rさんのギャップにやられました。193Rさん、見た目は少年のような風貌で、キレッキレのダンスをステージ上で見せてくれるんですが、特典会で話してみると、「ほにゃっ」としてるんですよね。女の子らしいというか。なんか不思議な感じでした。
⑤ラジオから知った「WHITE SCORPION」
今年6月くらいに、たまたま車を運転している時にラジオで「日本直販 presents WHITE SCORPIONのトリセツ」を聴いたのが知ったキッカケでした。
「最近のアイドルグループのこと知らないけど、ラジオ番組持ってるくらいなんだからとっても人気グループなんだろうなぁ」と思いながら聴いていました。
それから時期が空いて10月くらいに、YouTubeで「コヨーテが鳴いている」を聴いた時、ACE さんのソロ歌唱から始まる楽曲の良さに衝撃を受け、全ての楽曲をヘビーローテして聴くまでになりました。
とにかく「楽曲が良さ過ぎる」
12/7に行われた「WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE〜追撃。〜」にも参加しました。
⑥未来を拓く瞳 「日向坂46」
一つのMVを偶然観たことがきっかけでした。
「君はハニーデュー」
ある少女(正源司陽子さん)が、学校で鏡越しに自分の姿と対面する場面から始まります。
そして突然、鏡の中の自身の姿が走り出します。カラフルな水色の衣装に包まれたメンバーが現れ、紙吹雪が舞い散ります。
鏡の中の煌びやかな世界と、鏡の前の自分という対比を通して、「アイドルに憧れる少女」の姿を描き出しています。
そしていつか鏡が割れて、二つの世界は溶け合っていきます。憧れはいつか現実になりました。
衝撃だったのは最後の場面。
メンバーに見送られて歩を進める正源司陽子さん。
目の前には大きな鏡の扉がありました。
「扉」を開け放って屋上まで繋がる階段を駆け抜ける。
そしてこの表情。
少しイタズラっぽく上がった口角、真っ直ぐこちらを見据える瞳。
この瞬間、正源司さんに圧倒的な未来を切り拓くオーラを感じました。「次世代を切り拓くのは私」であると言っているような表情。
以来、日向坂46、特に4期生推しになりました。
彼女たちが未来を切り拓く姿を追いたい。そう思いました。
映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』も見ました。
正源司陽子さん演じる池園班長が、東京の名所を1日で全部見切ろうと奮闘する内容で、コメディあり、友情ありのしっかりとしたストーリーで良い映画でした。この映画を観たことで日向坂4期生への思い入れがグッと深くなったきっかけでもあります。
12/25には日向坂46の東京ドーム公演行きます!
アイドルオタクとして人生初めて観るドーム公演楽しみすぎ!!
⑦長野に咲く「7限目のフルール」
対バンライブのタイムテーブルを眺めててたまたまこのグループを知りました。
ええ!?高校のカリキュラムで「アイドル活動」なんですか!?まずそこから衝撃でした。
実際のステージングは本格派。「今しかない一瞬」「未来への希望」をテーマにした楽曲が多く、とても爽やかな気分になりました。
これが最大風速的青春オーラか!
でも、きっと、彼女たちには彼女たちなりの現実があり、我々が遠くから見ると輝かしくみえる部分も、日々の現実との闘いがあるのでしょう。
また、「未来の可能性」も言い換えてしまえば「未確定な将来」であり、不安定な時期であり、常に現実は揺れ動いているのでしょう。
日々の学業とアイドル活動の両立は、在学中の期間限定であることが明記されています。その事実は我々にとっても、有限な時間を自身は過ごしているんだとの自覚に繋がります。だからこそ、「この一瞬を楽しもう」そんな気分にさせられるライブでした。
しかし、それぞれのメンバーの卒業は、終わりではないのです。「新しい可能性」の始まりなのです。
自分はそれが観たい。今後も自分は「7限目のフルール」の応援を続けていくと思います。
最後に
以前の自分を超えるDDヲタクになっちまった…。
次元を超えて誰でも大好き。
こんな自分ですが、来年もよろしくお願いします。
番外編
アイドルだけでなく、さまざまなバーチャル活動者とも出会いました。
⑴ épeler
えのぐの次に知ったバーチャルアイドルさん。Flare Runeさんが可愛い。
(2) vα-liv(ヴイアラ)
6月のFUURYUUフェスの出演者一覧でたまたま発見して知った。上水流宇宙さんが美し過ぎる…
上水流宇宙さんのビジュが良さ過ぎるって今年100回くらい言ってる。
ハッピ買いましたもん。
ヴイアラは現在配信主体の活動ですが、もっとライブが増えてくれば通うことも多くなるかもしれません。まだまだ発展途上感はあります。これからに期待!
⑶まりなすの鈴鳴すばるさん
えるすりーvol.8で初見。ダンスの身体能力が超越的!!そして楽曲がカッコ良さ過ぎる。「Head shot」最高ですね。
⑷花野彩晴さん
VRide!vol.14で出会った花野彩晴さん。確かな歌唱力と透き通った声質で一気に心掴まれました。本当に出会えてよかった。癒しを与えてくれる存在です。