GWのZeppライブ2連戦について(えのぐ・東京女子流)※5/6 7:45改稿
これはごく個人的な思いなんですが、「えのぐ」と、「東京女子流」がそれぞれ5/3(金)、5/4(土)と連続して周年ライブをZeppクラスの会場で開催したというのは、とても喜ばしいことでした。
「えのぐ」は、自分がここ3ヶ月以内に、高い熱量を持つ「えのぐみ」さんたちに巻き込まれる形で、急速にファンになったグループであり、
「東京女子流」は自分が学生の時から、紆余曲折ありながら10年以上断続的にファンであるダンスアンドボーカルユニットである。
そこで、それぞれのライブの感想と、2つのグループを重ね合わせたときに見えてくるものについて書きたくなったので、また駄文書き連ねていこうと思います。
1.それぞれのグループについて
「えのぐ」と、「東京女子流」はそれぞれどのようなグループであるのか。
改めて、公式サイトのプロフィールから追っていきたい。
「えのぐ」はVRアイドルとして活動し、6周年を迎える。「東京女子流」はダンスアンドボーカルグループとして活動し、14周年を迎える。
どちらのグループも、活動する領域は若干異なるものの、長い年数活動している。ただ、それぞれの道程は、決して順風満帆なものではなく、”紆余曲折”とか”艱難辛苦”が伴ったものだ。
「えのぐ」に関してはVR技術の黎明期に誕生し、バーチャルとリアルの間での葛藤を繰り広げてきた。VRアイドルでありながら現実のさまざまなアイドルとの共演や、TIFへの出演を果たすなど、新しい分野の開拓に挑んできた。2人のメンバーの離脱、所属事務所の廃業・倒産を経て、2024年1月「えのぐ合同会社」として一念発起するに至る。
「東京女子流」に関しては、2010年に誕生し、大手事務所エイベックスが立ち上げた、選りすぐりのメンバーを揃えたグループで、2012年と2013年の2度の日本武道館公演を実現するも、メンバーの離脱や事務所の方針変更(東京女子流、脱アイドルに波紋 パフューム・きゃりーとの違いとは?)により一時低迷期を迎えるも、楽曲の作風を変化させながら、それでいながら昔からのライブの雰囲気を維持ししつつ、現在に至る。
2. えのぐ・東京女子流の共通点
それは、プロフィールにある「活動方針」が貫き通されていて、ブレていないことである。
そして、活動当初からのメンバー間で、「意思統一」が図れていることである。
どちらのグループも様々な紆余曲折や困難にあたったとき、時には方針を変更して活動を続けてきた。
しかし、根本にある「目指すべきもの」は変わっていないのだ。えのぐは「世界一のVRアイドルを目指しています!」という強い意志が、東京女子流は「音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい!」という理念が。
それが、今回2つのライブ・コンサートに参加して実感できた。
2-1.えのぐについて
「世界一のVRアイドルを目指しています!」
『enogu 6th Anniversary Live #2589日目の奇跡 』に参加してみて、この言葉に嘘偽りなく、真剣に取り組んでいるんだと受け止めた。
「えのぐ」の魅力はそのひたむきさ、前進する熱量、駆動力にあると思う。
当日のライブの3曲目「絵空事」の場面、
こんなの見たら泣いちゃうでしょ!泣いちゃうよ!!!
えのぐは「世界一のVRアイドルになる」を本気で取り組んでいて、Zepp DiverCity東京までたどり着いたのだと、その道程は決してハッキリしたものではないけど、がむしゃらに進むと、宣言したのだ。
もしえのぐをご存じない方が居たら、この映像、youtubeで無料公開されてるので上のリンクから是非観てほしい。
本気で目標に向かって取り組んでいるからこそ、それを取り巻くファンも熱量高く活動しているんだと思う。自分が「えのぐ」ファンにになったのも、その熱量に影響されたところはかなり大きい。
2-2. 東京女子流について
「音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい!」
「東京女子流 14th Anniversary Live ~フォーリンラブな時~」に参加してみて、自分自身久しぶりの女子流現場だったものの「ああ、やっぱこれが女子流だよね!」としみじみと感じてしまった場面が多々ある。
今回のコンサートは、22曲中8曲が最新アルバム「ノクターナル」からの選曲で、新しい女子流を切り出した側面が大きいと思う。(余談ですけど「ストロベリーフロート」ですらシングルは2年前の曲で、「kissはあげない」は6年前の曲なんですね!感覚バグってる!)
その中でも、「キラリ☆」がアンコールラスト2曲前にあったのには泣かされてしまった。
もう、「遥か彼方の未来」にいる僕らだよ!!!!
デビュー1stシングルのこの曲を、最新のコンサートにも持ってきたメッセージ性は強い。MCでも「曲数が増えてどんな曲をやるか迷うことが多くなったけど、大切な曲を持ってきました」という旨の言葉があったように、原点である「キラリ☆」もまた、欠かせない曲なんだと思った。
東京女子流のコンサートは、えのぐに感じた「熱量」のベクトルが違う。
女子流現場には、アイドル現場にありがちなMIXはない。あんまり「オイオイ!」とか言わないし、メンバーの名前叫ぶとかあんまりしない。
だって、「東京女子流」の音楽の世界に身を委ねるだけでもうすでに楽しいから。自分がなにかしなくても、身体が勝手に女子流の音楽に乗って動くから楽しい。それだけの技量を持ったグループが東京女子流なんだと。
あと、東京女子流はメンバーの関係性がとっても良くて微笑まし過ぎる。ステージ上で鋭い才能を放つ新井ひとみさんもMCでは独特の天然ボケと言語センスだし、それにツッコむ中江友梨さんと、堅実でしっかりとした仕事をするけどたまにハズす庄司芽生さんと、クールだけど優しい山邊未夢さん…
そんなメンバーたちが、「音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい!」という理念の基、14年の活動を継続し、私達に最高の音楽を、ライブを、届け続けてくれているのだ。
3.不確かな未来、確かな現在
「えのぐ」も「東京女子流」も、それぞれのグループのコンセプトに沿って邁進している。しかしどちらのグループのファンも、「この先」の活動についての時間が非常に有限的であることをなんとなく感じ取っているのではないだろうか。いつかはエンディングが来る、それがいつかはわからないけど。「えのぐ」については新会社を設立して間もない不安定な時期であるし、女子流については活動している期間が長いし、MCでも「現実を見ないこともない」などこの先の活動の不安について吐露することもあった。
ファンは相当センシティブになっていると思う。
どうしても、時間は有限なんだと、だからこそ、せめても、ライブ中の一瞬一秒を楽しんでいきたいと、そう思うのであった。
4.余談 ライブで好きな曲
自分は2次元も3次元もクロスボーダーなオタクなんで、もしこの記事を読んだ方で、「えのぐ」「東京女子流」それぞれのグループに興味を持ってくれた方は、下記文章をぜひ読んで、曲を聴いて、ついでにMVなんか観てほしいと勝手に思ってます。
①初めてえのぐを知った方へ
これ、東京女子流のファンに是非聴いてほしいんですけど、
今回のライブで発表されたえのぐの新曲「NoReason」、めっちゃジャズファンクで女子流の楽曲が好きなら絶対気にいると思うんですよね。自分は初めてライブで聴いて一発で落ちました。この曲プロデュースした日向奈央さん天才・・・!!
②初めて東京女子流を知った方へ
逆に、東京女子流に初めて触れる人にはこの曲を聴いてほしい。
(ほんとはもっと別にいっぱいありすぎるんですが!!)
「音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい!」のカタチが分かります。
③「月とサヨウナラ」の演出すごかったねという話
東京女子流のコンサートの照明チームは前からレベル高いと思ってたけど、「影の演出」は最高にカッコよかった!!!
シルエットも美しい東京女子流・・・
武道館で初めてこの曲を聴いてからはや十数年、着実に進化する東京女子流の姿を見られて感動しました。
④友人を東京女子流のライブに招待した話
自分がえのぐを知ったきっかけのライブに一緒に参加した十数年来の友人を(詳細下記記事)、東京女子流のライブに招待した。https://note.com/marqeeeee/n/na3716da5897c
自分がチケット買って、「チケット代は俺が持つから時間作って来て!!」と懇願したところ来てくれた。自分と正反対の性格の人間なので。音楽の趣味も全く違うけど、同じアイドルの趣味をもったならば、女子流が活動している間に絶対観てほしいと思ったからだ。そんな熱量が自分にも残ってたんだと、我ながら少し驚いた。