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服と心〜終〜


臨床心理学的な視点から、服について書いてきた。


服やファッションについての指南書は数多くある。

ファッション雑誌も毎月山ほど出版されている。


しかしそのどれもが、

流行のシルエットやカラーの紹介や、

肌の色と服の色の相性や、

体型と服のシルエットの考え方など

そんなことについて取り上げてあるものばかりであった。


個人的には、

服というのはもっと、

自分の内面を表すという側面や

他者との間に表れるという側面が

大切であるような気がしていた。


流行にあってなかろうが、

肌の色と服の色があってなかろうが、

シルエットがめちゃくちゃだろうが、

服が似合っている人は、

服が似合っている。


逆に、

最新の流行を取り入れようが、

自分の肌とマッチした色の服を着ようが、

体型とシルエットがあっていようが、

服が似合っていない人は、

服が似合っていない。


それを分つのが、

これまで書いてきた、

自己イメージと服がぴったり一致しているかどうかということや、

他者との間に自分を表せるかどうかということにかかってくるのである。


そしてそのことは、自身の健康にも関わってくるだろう。


私がこれから出会う人たちが、

それぞれに、

自分を表現できる服を着て、

服が似合っているという状態に到達できるように、

私は彼らの話を聞いていきたいと思う。


流行に沿ったファッションをスタイリングすることはできないけれど、

クライエントが本当に着たい服が着られるように、

私は彼らの話を聞いていきたいと思う。


そんな、

ロジャーズ先生に大インスパイアされた、

【クライエント中心スタイリング療法】

を提唱していきたいと思う。


これまで、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。


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