リアルユーザーが振り返る「マリエとやま」
毎日Hummingしたくなる。
「まるまが」では、そんな”富山ステーションシティのあるくらし”をちょっとずつご紹介していく『まるっと マガジン』にリニューアル!
第2回は、今年35周年を迎えたマリエとやまのリアルユーザーによる座談会についてです。
【Vol.2】リアルユーザーが振り返る「マリエとやま」
大規模改装が進む「マリエとやま」は、誕生から35年を迎えました。オープン時から利用してきたというリアルユーザーの皆さんに、同店の思い出や今後に期待することを語り合っていただきました。
ワクワクするトレンディーな存在
杉木 高校時代、滑川からJRに乗って友達とよく遊びに行きました。マリエは、少し背伸びして行く“都会”でした。
中川 私も学生時代に、市電に乗ってよく行きました。母がマリエで働いていたこともあり、ちょくちょく出かけていました。ちょっと大人っぽくて、ワクワクする場所でしたね。
泉 若い女性向けファッションビルというイメージのマリエは、富山のトレンディーな存在。大学時代の通学途中にあったのですが、男性側からすると、輝いていて、ちょっと近寄りがたいようなところもあり、20代の頃はなかなか入れませんでした(笑)。
渡辺 私は旧国鉄(現 JR西日本)のOBで、開業時に出向していたこともあり、マリエは、公私ともにお世話になった思い入れの強い場所です。当時は、「民間の店を圧迫する」という理由で開業に反対の声もある中で、行政の力も借りながらオープンにこぎつけました。マリエは、古めかしい建物が多かった当時の富山駅前を一新し、周辺は一気に都会らしくなりました。マリエという名前は、公募により決定しました。フランス語の「マリエール」に由来し、「ふれあい」「調和」という意味が込められています。当時の横浜駅ビルの『ルミネ横浜』が、マリエの先生で、レディース衣料の『鈴丹』など、人気店のテナント誘致についてのノウハウも学ばせてもらいました。
印象深い店舗の思い出
中川 当時の待ち合わせ場所は、だいたいが富山駅前。友達を待つ間に、おしゃれな靴がいっぱい並ぶ靴屋さんで、流行の最先端の靴を見て回りました。
杉木 私も、行くと必ず『POOL SIDE』で靴を見ましたね。
渡辺 マリエには当時の富山にはなかったような、ひと味違ったお店が入っていました。『かねまつ』や『POOL SIDE』は、オープン当初からあったお店です。
杉木 『ステラおばさん』のクッキーは、衝撃的でした! ふわーっと甘い匂いがして、引き寄せられるようでしたし、当時は『ケンタッキー』も、「マリエに行かないと食べられないもの」のひとつでした。『アンテノール』のチョコレートケーキもおいしかったです。
泉 私は、大学生のとき、「母の日」にカーネーションを贈るというのを『花金』で初めて教えてもらい、黄色のカーネーションを買いました。母親に「どうしたん?」とびっくりされた思い出があります。大人になってからは、『無印』や『スタバ』をよく利用しました。
渡辺 35年の間、常に新鮮味を感じていただくために、何度もテナントの入れ替えやリニューアルが行われました。男性向けに『TAKA-Q』、飲食店では『ボルカノ』や、女性に人気の京風ラーメン店などが入っていたこともありました。
杉木 昔は、バーゲンが派手に行われていて、特に1月2日の年明けバーゲンは、すごい人だったことも記憶に残っています。バーゲンでしか買えないものもあり、「マリエのバーゲンに行かんなん!」と走って行くくらいの勢いでした(笑)。
中川 バーゲンのときに、下着屋でバイトをしたことがありますが、確かにすごい人出でした。
渡辺 マリエがオープンした頃は、バーゲンにやって来た車の列が、西町までつながっていたという話を聞いたことがあります。新しい形態の駅ビルに、今もほぼ変わらない斜路式の駐車場。すべてが当時の先駆け的な存在でした。
杉木 私は献血が趣味で、『マリエ献血ルーム』もよく利用していました。旅券センターには、家族でグアム旅行をするときに、一緒にパスポートを取りに行った思い出があります。
『オルビス』には、同級生たちのバンドのライブを見に行っていましたね。
渡辺 『オルビス』は、中央の円形舞台が昇降する斬新な造りが特徴で、一般市民も借りることができます。駅の北側でホールの建設も進んでいますが、誰でも気軽に利用できるような小ホールも、やはり必要だと思います。
新生「マリエとやま」に寄せる期待
渡辺 私の自宅は、駅から徒歩で約10分のところにあります。今まで近くに食料品を買えるお店が少なかったので、女房が、「MAROOTができて便がいい」と喜んでいます。「とやマルシェ」は観光客向けで、MAROOTは地元の人向け。今後生まれ変わるマリエには、学びもあるようなカルチャー的な場所になってもらいたいですね。交通の結節点でもある駅前の好立地を生かし、車に乗らない人も行きやすい場所として、三館が役割分担して、それぞれに楽しめるような施設になってほしいです。
杉木 私は、老後に孫と一緒に行けるような場所がいいですね。遊ぶところも休むところもあるような、年代を問わず楽しめる施設。富山駅前は、車がなくても電車で行けるのが、ありがたいですよね。家にいるとつい家事をしてしまうので、自分のための時間が過ごせるような、ゆっくりと本が読めるようなスペースができたらうれしいです。
中川 私たちが学生の頃は、何をするわけでもなく、駅前にいたような気がします。行けば、誰か友達がいて、実際に買い物をするだけでなく、オシャレな靴を見て、「いつかこんなハイヒールが似合うようになりたい」と“憧れを見つける場所”でもありました。高校生の息子にも、そんな場所でワクワクするような経験をして、いろいろな思い出を作りながら、大人になっていってほしいと思っています。
泉 富山駅は、市電も、地鉄電車も、あいの風とやま鉄道もバスもあり、いろんな交通手段の接続ができて、富山のど真ん中といえます。今後、マリエは、富山のスマートシティの一翼を担う中心的な存在になっていくでしょう。すべての中心というところで、これからは、いろいろなものがギュッと集約した形が求められていくのではないかと期待しています。
VIVA宣言
「マリエとやま」は新しい場所に生まれ変わります。その中身は、”あそび場”、”まなび場”。世代を問わず気楽に集え、ワクワクし、笑顔になれる、そんな楽しみや喜びを見出す場所、色とりどりの”あそび場”。そして、カルチャー教室やクリニック、エステサロンなど身体の内外を含めた”自分磨き”などの暮らしを輝かせる”まなび場”。訪れた方、一人ひとりの心が躍りだし、自分がもっと好きになる場所となります。
マリエとやま5Fは遊び心いっぱいに!
先行オープンするマリエ5Fは遊び心いっぱいのデザインになっています。ぜひフロアを歩き回って、あそび場となったマリエ5Fをお楽しみください。
表紙のイラストについて
今回の『まるまが』の表紙に使用しているイラストは、富 山ステーションシティの35周年を記念してアドバルー ンを飛ばしているデザインとなっています。これは富山 ステーションシティの先駆けである『マリエとやま』が 35年前の9月にオープンした時、実際に開業を祝して何 個ものアドバルーンを飛ばしていたことに想いを馳せ たものです。それと同時に、現在少しずつリニューアル をしている『マリエとやま』の新しい門出が良いものに なるよう、思いを込めています。
新たに生まれ変わるマリエとやま、そして富山ステーションシティにぜひ遊びに来てください。
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【第1回】マリエとやまのこれまでとこれから