「感想屋」とダイマとステマについて
昨日今日とタイムラインでよく見かける感想屋について、ちょっと脳内でもやもやしていることを書きだすためのnoteです。結論は多分出ないnoteです。よろしくお願いします。
昨日から「感想屋」という単語をちらちら見るようになって、わたしのタイムラインはいろんな方向のいろんなジャンルの人がいるので、炎上している案件・話題を呼んでいる案件の周辺ツイートは流れてくるものの核心については探さないと分からない状態なんだけどこれについてはずっと渦中なんですよ。
昨日の話題元の「感想屋」についてはフェイクがかかっているので実情はどうか分からないけど、たくさん感想を書くひとりの読み手の行動の結果界隈の方向性が決まってしまいがちである、というはてな匿名ダイアリーの投稿。
今日の話題元の「感想屋」はそれを受けて、作られた有料サービスで以下を想定されているそうです。
感想屋さんへのご依頼として想定しているのは、
①自分の作品に感想をもらいたい
②自分が好きな作品について他人の感想を聞きたい
③自分が好きな作品を布教したいので公開で感想を書いてほしい
④自分の作品を宣伝したいので公開で感想を書いてほしい
⑤自分の好きな作家さんやジャンル・CP宛に作品の感想を送ってもらいたい
⑥感想屋さんに自分の推し作品を布教したい
でもってわたしが悩んでしまったのは35の使用方法について。
3のなにがひっかかっているのかというと「それステマじゃね?」ということ。何も知らずに出会って面白かったから感想書いたよっていうんじゃなくて、そこにはそもそも「金銭が発生している関係性で依頼を受けて書いたものであること」
当然感想屋だから(マシュマロ上で送信されるものはともかく)note上で公開されるものはなんらかのPR目的で書かれたものと知ったうえでも「それステマと何が違うと思う?」ていう自分に対する質問に対してもちょっと答えを出すことができなかった。
5は仮に自分が受け取る側として考えたところ、なんか生理的な嫌悪感がある。別に美辞麗句の感想が欲しいわけじゃないから、わたしを見つけてくれたあなたの生の言葉が聞きたかったって思うんだよな。本当に「面白かったよ」だけでわたしはお礼を伝えてふぁぼしてブクマに入れてスクショしてたまに見返すぐらいは嬉しいから。
でこういうサービスをはじめるにあたっての弊害というかなんというか。すごい速さで絵をかいてタイムラインに放流するし本も出す手の早くてめっちゃわたし好みの作品を作る方がいらっしゃるんだけど、その方がどうも感想屋はじめますツイートをいいねしていたそうだ。
その間髪入れず「感想屋いいねしてらっしゃいますけど、これは感想屋を使ってくださいということですか? それならこっちもお金の使い道として考えがありますけど」みたいなマシュマロが飛ばされて返信しているツイートを見てね。
そういう思い込みが強くてマシュマロで確認するお問い合わせ文化圏のちょっとおかしい人に、わたしが好きな描き手の手を煩わせるのはやめてほしい
わたしもオタクなのでめっちゃ布教エントリは書く。誰にいつ届くか分からない布教エントリをめっちゃ書いている。
直近で書いたのはこれ。
誰かに刺さることを期待して書いているのはこのカテゴリのすべて。
こういうのと比べたら「お金を出してうまいこと書いてもらったほうがいいのでは?」と言われたと仮定したら多分キレ散らかすなと思いました。
わたしは「初見の感想めっちゃ美味い」というてTRUMPに初めて触れた人刀ステに初めて触れた人、マジLOVEキングダムに触れた人、最近では今映画館で上映されている結果、はじめてジブリ作品(ナウシカとかもののけ姫とか)に触れた人の感想をおもしろおかしく大変好ましく聞いているんだけど。
例えばそれがお金が発生している関係で書かれたとしたらあんまり気持ちがいいものではない。口コミと称するPRとなにが違うのか、インフルエンサーマーケティングとなにが違うのか、突き詰めたら答え出るかもしれないけど、端的にいうなら「引くわ」。友人間で「お金は出すからこれを聞いて(見て)くれ初回無料だ」とはわけが違う気持ち悪さなのだ。
それでも、感想屋を使いたい人は使いたいんだからまあいいよねと思うけど、サービス提供元が「ジャンルを盛り上げたいという希望にもお使いください」と書かれており、
でもそれってリプで特定の誰かがやっているから発生することだとも思うので、匿名の誰かが匿名ツールでひたすら感想を送るというのなら、少なくとも作風に影響が与えられたとしても、人間関係や界隈の空気にまで影響を与えることはないので、単純に「感想のポジティブな効果」を得られるのではないかな? と思いました。
と書かれていることについてわたしが思うことを書きます。
わたしは結構な過疎ジャンルに身の一部を置いているので思うことです。どのぐらい過疎かというとアプリゲームが存在した時代の全盛期のイベントアクティブが300程度。月2000円課金する人が何十人かのレベル。その状況だからpixivに投稿する人も限られていて、同人誌作りましたよっいってる人は両手では余る人数。それだけジャンル人口少なくても社会は社会なので、揉め事は当然起こる。炎上案件もありました。運営側が平謝りする案件もありました。まあそういうところでの話だと思って欲しい。ちなみにわたしはコミュニケーションは早々にぶん投げた(コミュニケーションツールとして推しを使いたくない。人間関係で推しのことまでどうでもよくなる可能性を潰したかった)ので、たまに餌(書く題材)を投げてくれて感想もくれる少数の人と付き合っていた。「この界隈はみんないい人」とは到底言えないが、わたしがお付き合いをしている(していた)人は善良なオタクだった。
前置きが長くなりましたが、「最近盛り上がってるなー」って思ったら金の力で盛り上がっているように見せかけられていたとしたらドン引きするので「界隈の空気に影響を与えることはない」というのは大間違いだと思います。
ご新規様がいつでもほしいし大勢に声が届くインフルエンサー的な人がはまってくれればいいのにと思ったことは一度や二度ではない。
でもファンレベルで「まったく無関係の知らない人にお金を払ってジャンル盛り上げに一役買いたい」というのはものすごく抵抗感があるんだよな。わたしは。
特に狭い界隈においてバタフライ効果っていうのものは馬鹿にならないんだ。分かる人には分かる、渋谷お花事件の話をしています。
じゃあレンタルなんもしない人が明らかにPR目的でレンタルされていることはどう思うのかという自分の中での問いかけについては、これは割と明確に答えが出せており「あの人はなんもしないから」「レンタルさんが見てたあれねー」っていう感じで「レンタルさんが何かをした」ことより依頼人のバックグラウンドのほうが面白いので。
とりあえずなんかもう2000文字超えているので適当に締めたい。
・たいていのことはお金で解決できるが、生理的な嫌悪感を催すものがある。
・何かしら行動すると影響はあちこちに起きるもの(ここには起きないと誰が言えるのか
・好きな人に対して何かしらしたいと考えるのは楽しいが、それはだれかの迷惑にならないかと自分の頭で考えることが必要なこと