どうして人間は大変なのか
先日、知り合いが悲しいことがあったと夜中に電話をかけてきた。
「違う選択肢を選んで並行して生きる自分がいるとしたら....変わりたい。やり直したい」と、こぼしていた。
googleで調べれば、答えが分かってしまう世の中で、”答えのないこと”はもはや、悩みたい私たちのお気に入りのエサと言ってもいいだろうと思う。
そういえば、TBSラジオ全国こども電話相談室が12年ぶりに復活した。
1964年から44年間続いた、リスナーの子供たちからはがき・手紙で寄せられる相談や質問にスタジオの回答者が答えていく番組。
当時と変わったことは、子どもたちの質問が知識を聞くものから、答えのないor多様な答えがあることにシフトしている、とのこと。
「人間はどうして大変なんですか」
「人生はどこにありますか」
「いい人生にするにはどうしたらいいですか」
目を逸らさず考えられますか。笑
答えを出したがるオトナと、「う”んんん」っと納得いかない子どもの姿が見られます。
大人も子どもも、そう変わらないことが分かります。
それから、物事の切り口もそう変わらないのです。
「〇〇しかないってことはないよね〜?」という広い視点や、「生活に楽しいを足していくこと」。
電話をかけてきた友人には、前を向いていくしかない!なんて言いません。
見えないものに考えを巡らす時間を持てること、まずとても豊かなことであるから。
人生って、見えないし、わからなくて
子どもでさえ人生、毎日面倒くさくて、たいへんらしいのだから。
人生を終了するときにしかわからない、もしかしたら最後まで良い悪いなんて分からない。
それなら、やり直したい自分と向き合い自己開示した瞬間からもう友人は変化の中にいるのではないか。
そもそも変わらないことの方が難しく思えてきた。