本読み日記1「赤い指」「さまよう刃」
初noteです。初めまして。普段は絵を描いています。
最初なので本の感想の前に少し…
先日、絵描き友達と「イラスト以外でも、もっと自分の好きなこと発信できたらいいね~」と話をしていました。私が最近ハマっていることといえば読書なので、本について書こうと思いたち今です。半ば衝動で書き始めています。
中学生の頃から今まで、東野圭吾と星新一ばかり読んでいます。好きなジャンルはミステリー、SF、たまにホラーです。基本的に図書館で借りて読んでいます。
本を読むペースはまちまちで、多くて月に3冊、少なくて0冊とかです。きまぐれ。
先に伝えておくのですがたいそれた考察はありません‥。世の中にたくさん本がありすぎて、同じ本読んだって人が周りにいないのがほとんどで、本の感想を共有する機会がなくて少し寂しくて
だからインターネットの力使って1人でも同じ人がいたらいいなと思いながら日記のように書いています。
今後もたまに書いていくので、この本自分も読んだよ!って人いたら感想置いていって貰えると私が読んでニコニコします。「これおもろかったよね~」とかだけでも嬉しいです。
タイトルの通り、最近読んだ2冊!
ネタバレありの感想はワンクッション置いて書きます。
Amazonとかのリンク置いておくのであらすじとかはそちらから読んでください。
■「赤い指」東野圭吾
東野圭吾の本を読んでいていつも思うのは、本の中でただ事件を解決するだけでなく、読んでいる私たちに考えさせるようなトピックを残していくという感じがすること。この本もそうだと思う。
祖父母がいる方にぜひ読んで欲しいなと思います。考えさせられるし、苦しくなる。でも面白いから苦しみながら読み切ってしまう。
■「さまよう刃」東野圭吾
少年法ってなんだろう。
フィクションなんだけど、この世のどこかでこれに似たようなことが起きているんだろうなって思って、すごく辛くなった。
結構描写が残酷で辛い場面も多いので、強姦関連でトラウマがある人はオススメしないかも、心配な人はあらすじ読んでみてから手に取って欲しい!
⚠以下ネタバレあり感想、読了後見てください🙏
□「赤い指」
最初この本を手に取ったのは、久しぶりにミステリー!というやつが読みたくて、背表紙のあらすじを見て読むことを決めた。
ここではタイトルを出さないが、ほかの東野圭吾の作品でもあったような、殺人を犯した大切な人(今回は息子)を庇う主人公の話…どんな風に、どんな理由で庇うのか。そしてかばい切れるのかと見ていた。ワクワクしてた。
そうしたら…認知症の母を息子の代わりに犯人にする。と…そもそもちゃんと息子を警察に!というのは物語なので置いておいて、無常で合理的とも感じてしまうような考えにゾッとした。完全にその考えに同情できない、なんてことは、私には無かった…。
そうして、ラストのどんでん返し。祖母がつき続けていた嘘。
祖母に対しての申し訳なさ、罪悪感、でも息子か、祖母かを天秤にかけた時に、息子を取ってしまう父の気持ちも分かる、でもそれはあまりにも残酷で…。
主人公が最後の最後になるまで祖母の嘘を見抜けれなかったのは、そのままの意味の通り祖母から目を背け続けていたからだと思う。でもそれって、誰にでも起こり得ることだと思う。お恥ずかしい話だけど、私はその時々で無愛想な対応を家族や大切な人にしてしまうことがある。
状況は大きく違えど、どこか主人公が自分に似ているところがあるように感じて、身の引き締まる思いになった。人の振り見て我が振り直せみたいな…適した言葉じゃないかもしれないけど。
家族を、人を大切にしたいなと改めて思いました。
皆はこの本をどう受けとったんだろう。
そんなこんなで
感情がぐちゃぐちゃになりながら読み切った。
面白すぎて、ベッドの上で21:00頃に読み始めてそのまま最後まで読み切った。今が何時か見るのは怖かったので見ずに寝た。新聞配達屋さんのバイクの音がした。
□「さまよう刃」
読みながらずっと主人公を応援してたよ…。
「今だ!やれ!!」となりながら読んでた。
そりゃあ倫理的にみれば、復讐なんて何も生まないし、法律の元でそう決められているのだから逆らえば自分も犯人と同じような、いや成人をしているからそれよりも悪とされてしまうかもしれない状況だったけれど
もし自分が同じ状況に置かれた時に、復讐を考えないわけがないって思った。
最後、主人公が警察に撃たれた時、めちゃくちゃ悔しかった。せめて全て復讐を遂げてからと…
他の人の感想を覗きに行ったんだけど、主人公は開放されたのかもしれないねと書いている方もいて、なるほどなあって思った。でも…でも…うわああああ
皆さんは同じ立場になった時にどうしますか。
私は弱い人間なので、復讐したいって強く思いながら、でも怖くて、しないんだろうな。
ありがとうございました。また書きます。