見出し画像

【初心者向け】MMDの実例紹介と解説

※本記事から直接お読みの方は、こちらのリンクから見ていただけると流れがわかりやすいと思われます。

1_MMDとは

それではMMDについて例を用いてて説明する前に、MMDとはそもそも何なんだろうという方もおられると思いますので軽くご説明します。

最初に簡単に言うと
キャラクターを躍らせたり、動きのある動画を作ることができます

正式名称は「MikuMikuDance」と呼ばれており、VOCALOID(ボーカロイド)と呼ばれる初音ミクなどを代表としたキャラクターを躍らせるダンスムービー制作ソフトです。
※今ではVOCALOIDだけでなく様々な3Dキャラクターモデルが踊ったりしています。

ここでお伝えしたいのが、「躍らせる」だけではない様々な表現の方法があります!ムービーに合わせてVOCALOIDの声を一緒に乗せて動画としたり、「歌ってみた」など投稿者さん自身の声で歌とダンスムービーとして投稿もされています。

「はじめにのまえに」でご紹介させて頂いた、みひろ様の動画やリオさんのように一部を写真として切り取っているのも良い例ですね!踊らせる以外に日常的な動きを見せるために動きを作ったり、スクリーンショットを撮るためなど多岐にわたる用途と、VOCALOID以外のモデルを制作し利用するユーザーも増えています。

こちらのリンク先に、MMDとVOCALOIDについての情報がありますので、お時間ありましたらご確認ください。


2_実例としてMMD動画の紹介

座学が長くなりましたが、いよいよMMDでどんなことができるのかをみていきます。あくまで一例ですのでこれから紹介させて頂くこと以外にもたくさんの表現方法や用途がございます。興味が沸いたらもっと調べてもらえるよう頑張って解説していきたいと思います!

協力いただいた方の紹介

そのまえに、今回ご協力頂いたみひろ様についてご紹介いたします。
みひろ様は「UTAU」と「VRoid」も用いてMMD動画を作成されているお方です。
※UTAU…歌声合成ソフトウェア。声の自作も可能
※VRoid…3Dキャラクター作成ソフト。比較的容易に3Dキャラクターを作ることができるのが大きなポイントで、衣装を変えることも簡単にできるのが大きな特徴。次項でもう少し解説いたします。


MMD動画の実例を見ていきます

はじめの記事でご紹介させて頂いた例を参考に見ていきましょう!
まずはみひろ様の動画をご覧ください!

とてもかわいらしく華やかな動画でしたね!
このような素晴らしい動画を作るにあたって、エフェクトや、モーション、VRoidモデルをMMDで使用できるように変換するなど様々な勉強を重ねて作られたと思います。

全部を細かく見て説明をしていきたいのですが、次の項目でふわっと解説するのでここでは「3Dモデルの活用方法」と「MMD」を主軸にお話を進めさせて頂きます。

2つの活用方法

3Dモデルの活用方法として、以下の2点に焦点を当てていきたいと思います。

1.VRoidの特性である「衣装の替えやすさ」を用いて演出を豪華にしている
動画内では柴音ポチちゃんの衣装が、制服から季節に合わせて服装が変わっていたり、アイドル衣装に代わっていますね!

この動画投稿時はポチちゃんの3周年ということもあり、記念すべき動画と思われます。その思いも含めて華やかな衣装にし、動画として組み込まれていると考えると想いと感動が伝わってきます。

制作時の記録もTwitterに残っていますが、たくさんの想いが込められていることがわかります。

そういった想いも3Dキャラクターの衣装を変えることによる演出で飛躍的に向上させることも可能なのではないでしょうか。さらにその子が踊っている…!!3Dモデルでないと表現できないことの一つと思います。

2.UTAUを用いてキャラクターの「声」も作っており、キャラクター性をより深めている

みひろ様の手によって生まれた柴音ポチちゃん。それだけでも一人の存在として十分なキャラクター性、個性を持っているのですが、UTAUによって「声」も作り上げることでよりキャラクター性が深まり、MMD動画としてのオリジナリティーも向上させていると感じます。

以上、2点をもとに見てきました。
みひろ様ご本人も「キャラクターをプロデュースする」という形で動画を作られているようで、MMDによる演出だけでなく、ストーリー性をも生み出しているように見えます。大変すばらしい動画だと思います!

この項目を見られている方の中にも、何かしら想いを乗せて動画を作りたいと思っている方もおられると思います。こういった表現方法、3Dモデルの活用方法も良いのではないでしょうか。

以上で例1のMMD動画編の解説を終了します。
今回はみひろ様よりお声がけ頂きご紹介させていただきました。快く承諾してくださりありがとうございました!

みひろ様の公式HPにて、今回ご紹介させて頂いた柴音ポチちゃんの他かわいらしい子たちのUTAU音源やMMDモデルの配布もされています。
ぜひご覧くださいませ!

※利用規約は守ってくださいね!


3_モデルの見た目や動きをリッチに

さて、ここまで実際のMMD動画の1例を解説してきましたがもう少しだけ事例をご紹介します。次は少し技術的で少し難しいお話になりますが、3Dモデルをリッチに仕上げる工夫のお話でもあります。
動画にしても写真を撮るにしても、少しでも見栄えをよくしたいというお方にはぜひ知って頂きたい内容です。

協力いただいた方の紹介

それではご協力頂いたリオ様のご紹介から入ってまいります。
初めにぜひ紹介しておきたいこととして、さきほどふわっと紹介したVRoidで作ったモデルを、MMDで使えるように変換する方法の記事を書かれておられる方です。VRoid→MMD変換初心者のボクでも記事を見てその通りにやっていくと変換に成功しました。

詳しいことは後程ご説明しますが、VRoid→MMD変換される際はぜひともご一読願いたいブログになります。その他イラストやblender(3Dモデリングソフト)など手広く技術を身に着けており、技術面において大変ありがたい情報をくださるお方でもあります。そしてすごく勉強熱心。


見た目をリッチにするには「エフェクト」

ではさっそく例を見てみましょう。

MMDに欠かせない表現方法として、「エフェクト」というものがあります。参考では「Ray」というエフェクトのようです。エフェクトっていうものがかかっていなかったらどう見えるの?とお思いの方もおられるでしょう。こちらをご覧ください。

初心者が頑張ってMMDで使えるようにしたものなので、だいぶ粗があるのはご容赦ください
先ほどの例と比較するとモデル自体に影があまり入っていなかったり、全体的にのっぺり感があります(多少モデルによって差異は出ますが)
これをよりリッチに仕上げるのがエフェクトになります。

ほかにも、カメラの引き寄りによってぼやけ具合がかわったり、光の粒子が登っていたり、光源に当たった時に反射するようなきらめき、装飾の反射光、モデルの動きを担当するモーションなどなど、さまざまな工夫によって仕上げられています。下記の動画ですと、固定カメラ、カメラの動き有、エフェクト使用という構成になっているのでとても分かりやすいと思います。

みひろ様もこのような技術を駆使しつつ動画を作られたと思います。Noteに初心者さん向けのエフェクトについてまとめてくださっていたので、こちらもぜひ一度ご覧ください。


動きをリッチにするには「物理の設定」

上記ツイートでは、スカートの物理演算という「物体の重力や質量」にこだわって作られた動画です。特に54秒と4秒あたりでくるっと回った時のスカートのふんわり感と質量を感じる動きはまるで本物のスカートをひらっとしたかのようです。

カーテシーという両手でスカートの裾をつまみ、軽くスカートを持ち上げて挨拶するといった優雅な動きもできそうですね!これができることによってMMDで躍らせてた時の見栄えがグッと変わりそうです。

ツールによっては下記のようにふわっと広がるスカートもできます(本来すごく大変)これらも先ほど紹介したブログに情報があります。


3Dキャラクターを自分で作って実践してみたい!

ここまでご説明をさせていただきましたが、ひとまず自分で一回作ってみたい!でも3Dキャラクターモデルが用意できない!とお悩みの方も居られるかもしれません。3Dキャラクターを自分で作れる「VRoid」というものがあるので、そちらで一度モデルを作ってみて実践をするのもよいかもしれません。

こちらは服や髪型、目などをプリセットというあらかじめ用意されたものを組み合わせて自分好みに作ることもできる3Dキャラクター作成ソフトなので、初心者さんにも優しいと思います。ゲームの「キャラクター作成」をイメージされるとわかりやすいのではないでしょうか。

VRoidで3Dキャラクターモデルを作成後、リオ様が執筆された下記ブログを読み、VRoid→MMDへ変換を行うとスムーズにいくと思われます。

MMDについてほぼ知識がない自分でもできたので、わかりやすいと感動した記憶があります。また、つまずきやすいポイントや保存を細かくしておくなどデータ管理やMMDそのものの情報だけでなく、モノづくりする際にやっておくと便利なことなども書かれているので親切な内容となっています。

今現在も更新がされており、ボクが変換したときよりもたくさんの情報が新しく執筆されております。さらに各種ツールの解説も記載してありますのでぜひご一読ください。

また、Skebでのご依頼も受け付けておられるのでこちらのほうもご覧くださいませ!


以上でMMD編の解説を終えたいと思います。
ざっくりした説明になっていますが3Dキャラクターモデルがあれば

・自分のキャラクターに想いを乗せて躍らせたり歌わせたりできる
・見栄えをよくして視聴者を世界観に引き込むことができる
・自分が好きなキャラクターモデルを躍らせることもできるかもしれない

などなど、表現の幅が広がります。
本稿をお読みになって興味がわいた方、動画投稿などされた際は見に行きたいと思います!

最後にMMDの例としてご紹介させて頂いた、みひろ様、リオ様大変ありがとうございました!


4_3Dキャラクターモデルを準備したい方

先程少し触れてましたが3Dキャラクターモデルをご自身で準備したい場合は、
・比較的簡単→VRoid
・細部までこだわりぬいて作りたい方→blender
で考えられるといいかもしれません。
VRoidについては、後日Noteで特徴などをまとめた記事を執筆したいと思っております。

また、ご自身で3Dキャラクターモデルを作る時間がない方、難しい方がいらっしゃいましたら、ご依頼を承っておりますのでご連絡ください。
boothにて3Dキャラクターモデルの販売もしております。

※3Dモデルの作成を受け付けておりますがMMD用への変換についてはPMXエディターを経由した形でしか経験がなく、PMXエディターの規約を見ると商用的な扱いはダメとされているように見えるので受け付けておりません。色々と調べているのですがダメという情報もあれば大丈夫との情報も散見するため、危ない橋はわたらないほうがいいという判断のためご了承願います。

締め

本記事ではMMD編について書かせていただきましたが、3Dは他にもいろんな用途がございますので下記のNoteからほかの用途をご覧いただき、ご興味があればそちらもぜひともよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!