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DPバトルタワー100連勝達成①ミロカロス+ハガネール+チルタリス ポケモン第4世代DS
要約
ミロカロスを軸としたパーティの構築を行った。相性補完の優れたハガネールとチルタリスを採用した。主な役割はミロカロスが両受け、ハガネールが電気受け、チルタリスが草受けである。3体とも耐久型のサイクル構築であるが、最高106連勝を達成した。
パーティの詳細
①ミロカロス
ずぶといHB、ふしぎなうろこ、食べ残し
技:なみのり、どくどく、じこさいせい、まもる
個体値:30-15-24-21-31-30
実数値:201-64-139-115-147-101
C:198-126ヒードランをなみのりで2発
②ハガネール
しんちょうHD、頑丈、カゴの実
技:地震、どくどく、ねむる、いちゃもん
個体値:28-28-29-9-30-22
実数値:180-104-221-57-127-46
A:187-126ヒードランを地震で1発
③チルタリス
おくびょうHS、自然回復、気合のタスキ
技:滅びの歌、まもる、ねむる、火炎放射
個体値:31-15-22-25-28-31
実数値:182-73-106-88-124-145
S:最速
C:197-115ユキノオーを火炎放射で2発
※厳選は全てプラチナで行いました。
パーティのコンセプト
好きなポケモンであるミロカロスを活躍させたいと思い検討を始めた。ミロカロスは耐久力が優れた水単タイプであり、スイクンと異なりじこさいせいを覚えるのが優秀である。今回はどくどく+じこさいせいを採用した耐久型を試すこととした。この場合、先発で起用したいため、補完としてハガネールとチルタリスを採用した。
ハガネールを採用した理由は、主に次の3つです。
①地面タイプを有する。電気タイプの技を受ける場合、半減よりも無効の方が圧倒的に良い。無効であれば追加効果を引かないため麻痺状態にならないためである。また、PP枯らしを狙うことができる。
②草等倍の地面タイプである。ミロカロスが草弱点であり、被るのを避ける必要がある。中でも鋼タイプ複合のハガネールは耐性が優秀である。
③特性頑丈によりミロカロスが苦手な一撃必殺技に対抗できる。
また、チルタリスを採用した理由は、主に次の3つです。
①飛行タイプを有する。草タイプを受けるのみならず、ハガネールが苦手な地面、格闘を受けることができる。
②電気等倍の飛行タイプである。ミロカロスが電気弱点であり、被るのを避ける必要がある。中でもドラゴンタイプ複合のチルタリスは耐性が優秀である。草が4分の1であり、ハガネールが苦手な水、炎にも耐性を有する。
③特性自然回復によりミロカロスが苦手な状態異常技に対抗できる。
ハガネールとチルタリスもミロカロスと同様に耐久力が優れたポケモンである。そこで、バトルタワーでは本来好ましくないが、3体全てを耐久型とし、受け切って勝つ、もしくは滅びの歌での逃げ切り勝ちを目標とした。
個別解説①ミロカロス
種族値:95-60-79-100-125-81
特徴:高水準の種族値を有する水単タイプです。スイクンという強力なライバルが存在するが、じこさいせいを覚えるのは大きい。補助技が豊富である。
能力値:201-64-139-115-147-101
典型的なHB重視の配分とした。広範囲を相手にすることができる。
Sは無振り80族を抜けるため十分と判断した。
技:なみのり、どくどく、じこさいせい、まもる
なみのり:タイプ一致技としてなみのりを採用した。耐久型ではPPが重要である。ヒードランを2発で倒せるため、最低限の火力はある。
どくどく:自身の火力が低いため、どくどくは相性が良い。どくどくが効かない毒、鋼タイプには水タイプの技が等倍で入るため、なみのりとの相性も良い。
じこさいせい:耐久型であるため必須である。本技を習得することがスイクンとの大きな違いである。
まもる:毒ダメージ、食べ残し、チルタリスの滅びの歌のターンを稼ぐことができる。また、ハガネールが覚えているいちゃもんとの相性が良い。例えば、
①ハガネールがサンダースにいちゃもんをする
②ミロカロスに交代する
③まもるで10万ボルトを受ける
④次のターン相手は同じ技を使えないため、ミロカロスは安全にじこさいせいができる
⑤次のターン相手は10万ボルトを使えるが、再びまもるで受ければよい
という流れに持っていくことができます。
今回の型では上記の4つの技が必須と判断し、冷凍ビーム、黒い霧は不採用としました。
持ち物:食べ残しで確定です。耐久型は状態異常に弱いため試しにラムの実を持たせてみましたが、耐久力がガタ落ちします。
特性:4世代ではふしぎなうろこしかありません。率直に言って弱い特性です。耐久型が状態異常になっている時点でキツイからです。特性に関してはスイクンのプレッシャーの方が有用ですが、仕方ありません。
ミロカロスの役割まとめ
・どくどくからのじこさいせい+まもるで体力を温存して相手を倒す。
・ハガネールが苦手な水、炎を受ける。
・チルタリスが苦手な氷を受ける。
個別解説②ハガネール
種族値:75-85-200-55-65-30
特徴:高い物理耐久、鋼タイプによる毒無効、地面タイプによる電気無効、頑丈による一撃必殺技無効など、数多くの長所を有し、ミロカロスと相性が良いポケモンである。チルタリスとの相性も良いです。
能力値:180-104-221-57-127-46
HD重視の配分とした。広範囲を相手にすることができる。
Sは特に意識せず耐久に全振りした。
技:地震、どくどく、ねむる、いちゃもん
地震:タイプ一致技として採用した。フェアリータイプ不在の4世代では鋼タイプの攻撃技は通りがイマイチであり、攻撃技を1本に絞る場合は地面タイプの技となる。
どくどく:自身の火力が低いため、ミロカロスと同様にどくどくを採用した。どくどくが無効の毒、鋼タイプには地面タイプの技が抜群なので、地震との相性も良い。
ねむる:回復手段は必須であり、ねむるしかないため確定である。
いちゃもん:当初は本技の代わりにアイアンヘッド、ジャイロボールといった鋼タイプの攻撃技を採用していたが、やはり上述の通りイマイチであった。
なにか良い技がないか調べてみたところ、バトルタワーではいちゃもんが強いということがわかった。実際に試してみたところ、様々な活用方法があり、非常に強かったため採用した。
いちゃもんを採用するからにはハガネールにもまもるを覚えさせたいが、今回のパーティでは他の技がほぼ必須なので断念した。
持ち物:ねむるを採用したため、カゴの実で確定です。ラムの実は他の状態異常でも発動してしまい、逆にダメです。
特性:頑丈で確定です。4世代の頑丈は一撃必殺技が効かないという効果のみですが、無対策だと厄介な「ねむねごトドゼルガ」に簡単に勝てるため優秀です。ただし、カイロスのかたやぶり+ハサミギロチンには要注意です。
なお、ねむねごトドゼルガと対面した際は、とにかくPPを枯らすことが大切です。地震やどくどくを当ててはいけません。眠られてしまい、ハガネールのPPも無駄に減ってしまいます。交代を駆使して寝言以外のPPを枯らし、寝言をしてきたらどくどくを当てて倒します。わるあがきに持ち込んでも大丈夫です。
ハガネールの役割まとめ
・ミロカロスが苦手な電気を受ける。
・チルタリスが苦手な岩、ドラゴンを受ける。
・いちゃもんで相手の行動を制限し、有利な展開を作る。
・一撃必殺技のPPを枯らす。
個別解説③チルタリス
種族値:75-70-90-70-105-80
特徴:ミロカロスが苦手な草、ハガネールが苦手な格闘、地面、炎、水に耐性を有する。また、自身が苦手な氷はミロカロスが、ドラゴン、岩はハガネールが耐性を有するため、この3体はタイプ相性補完が優れている。
同じタイプであるカイリューやボーマンダと比較して合計種族値が110も低いが、特性自然回復が優秀である。ダイパ(DS)ではねむりターンが長いため、ねむり対策が重要であり、交代するだけで状態異常を回復できる自然回復は最高クラスの対策といえる。対面的な構築の場合は交代するのが難しいが、本パーティはサイクル構築であるため、交代することは比較的容易である。
さらに、カイリューやボーマンダは覚えない滅びの歌が強力である。バトルタワーではかげぶんしんを積んでくる相手が多いが、簡単に対策できる。また、クレセリアやスイクンといった高耐久を誇る難敵の対策にもなる。
能力値:182-73-106-88-124-145
HSに全振りした。当初は素早さを気にせず耐久全振りにしていたが、先手を取られて滅びの歌ができなくなる展開がマズイため、最速とした。耐久全振りと比較すると心もとない耐久力だが、それでも先手を取れる相手が増える方が望ましいと判断した。
技:滅びの歌、まもる、ねむる、火炎放射
滅びの歌:かげぶんしん、高耐久対策として使える。受けにくい相手を強制的に交代させることもできます。他にも、例えば
①チルタリスが滅びの歌をする
②チルタリスを交代して滅びの歌のターンを解除する
③滅びの歌のラストターンに相手は交代するため、そのターンにミロカロスが安全にじこさいせいをする、ハガネールが安全にいちゃもんをする
などの動きを狙えます。また、49戦目なら
①クレセリアに滅びの歌をする
②チルタリスをハガネールに交代する
③交代先がヒードランしかいない場合、ラストターンに交代読み地震でヒードランを倒す
という動きも狙えます。
ほえるやふきとばしと異なり、相手が交代するターンに自分は自由に行動できるのが優秀です。
また、ラスト1体でなくとも、「ねをはる」をした相手は交代できないため、滅びの歌で倒すことができます。
まもる:滅びの歌、どくどくのターンを稼ぐことができる。前述の通り、ハガネールのいちゃもんとの相性もよい。
ねむる:回復技は必須である。羽休めも覚えるが、交代を何度も行うパーティであり自然回復が発動しやすいため、回復量が多いねむるを採用した。
火炎放射:タイプ一致技である竜の波動よりも火炎放射の方が良いと判断した。チルタリスの役割対象である草タイプや、どくどくが通らない鋼タイプに有効なためである。また、PPが最大24と多めなのも良い。
持ち物:HS振りのため耐久値はそこまで高くない。保険として気合のタスキを採用した。受け出しの際に潰れてもねむるで復活させることができます。
特性:4世代では自然回復しかないので確定です。交代するだけで状態異常を回復できるのは優秀です。
チルタリスの役割まとめ
・ミロカロスが苦手な草を受ける。
・ハガネールが苦手な水、炎、格闘、地面を受ける。
・滅びの歌で相手を流し、有利な展開を作る。
基本的な立ち回り
とにかく相手を1体ずつ着実に倒しきることを目標とするサイクル構築である。できるだけ3体全てを残して相手のラスト1体と対面できるように立ち回りたい。1体でも失うと対応できる範囲が大きく狭まるためである。
受け切るのが難しい相手には、ラスト1体でなくとも滅びの歌を使い、強制的に交代させて対処します。
パーティ全体の火力がないため、PP合戦になることも多々あります。そのため、PPは全技を最大まで上げています。
パーティの長所①3体のタイプ相性補完が優れている。
3体全員でお互いの弱点をカバーし合っています。また、この時代は鋼がゴースト、悪を半減するため、17タイプ全ての一貫を切っています。そのため、安定した立ち回りが期待されます。
パーティの長所②3体全てが体力回復手段を有する。
受け重視のパーティなので当然ですが、3体とも体力回復手段があります。そのため、持久戦に強く、相手のPP枯らしを狙ったりすることもできます。
パーティの長所③様々な試合展開を作ることができる。
ハガネールのいちゃもんで相手の行動を制限したり、チルタリスの滅びの歌で強制的に相手を交代させたり、体力回復で粘ってPP枯らしをしたり、様々な試合展開を作ることができます。
パーティの短所①パーティ単位で苦手な相手が多い。
3体のタイプ相性補完は優秀です。しかし、技範囲が優秀な相手には関係ありません。特にスターミーは3体全ての弱点を上から突いてくるためかなりキツイです。他にもユキノオー、ラプラス、ルンパッパなど、苦手な相手はたくさんいます。
パーティの短所②急所や追加効果に弱い。
本パーティは3体とも耐久寄りのポケモンであるため、急所や追加効果で試合が決まってしまう場合があります。1体失うと対応範囲が大きく狭まるためです。107戦目で負けた原因は追加効果を引いてからの急所でした。
パーティの短所③積みアタッカーに弱い。
本パーティには黒い霧が採用されていないため、剣の舞や瞑想を積む相手を受け切ることはできません。しかも、アタッカー不在のため上から攻撃して倒すことも基本的にはできません。滅びの歌で流すか、どくどくを決め1体失うのを覚悟で毒ダメージを稼いで倒すしかありません。
21戦目(クロツグ1回目)の方針
基本的にミロカロスで3体倒せます。ただし、ハガネールとチルタリスがドサイドンにやられるため、下手に立ち回ると負けてしまいます。ミロカロスでドサイドンを倒すことを念頭に置いて戦えば大丈夫です。
49戦目(クロツグ2回目)の方針
ヒードランはミロカロスで、レジギガスはハガネールで対応できる。クレセリアはチルタリスの滅びの歌やミロカロス、ハガネールのどくどくで対処できます。初手がヒードランの場合など、展開によってはミロカロスで3体倒せます。
100連勝しての感想
挑戦8回目にしてようやく達成することができた。3匹とも耐久型であるが急所や追加効果で受け切れなくなる展開が多く、100連勝を達成するのに苦労した。
有利な相手の場合は準伝説3体だろうが体力満タンで勝てる。その一方で受け切れない相手にはとことん弱い。有利不利が激しく、立ち回りが非常に難しいパーティである。
そういった意味で本パーティは完成度が低いです。しかし、ガチガチのサイクル構築で100連勝したパーティは珍しいと思います。
個別使用感
①ミロカロス
じこさいせいを使える水タイプは安定感が高いと感じた。有利な相手は余裕で完封できる。
技、調整ともに正解だったと思う。
②ハガネール
受け出し性能が非常に高く、想像以上に強かった。
調整に関しては正解だが、技に関しては一考の余地がある。やはりまもるを採用した方が良いかもしれない。どくどくがあるとラティオスやサンダーを楽に倒せるが、必須とまでは言えない気がする。
まもる:上述の通り、本パーティにおいて様々な使い道がある技である。
③チルタリス
通常のパーティで採用するのは微妙だが、今回の様に長所を発揮できるパーティで採用すれば普通に強いと感じた。
技、調整ともに正解だったと思う。ただし、持ち物の気合のタスキはあまり発動しなかったため、一考の余地がある。オボン、ラムはありかもしれない。
オボンの実:確定2発の技を確定3発にずらすことができる。発動機会は気合のタスキよりも多くなるだろうが、ねむると重複して無駄になる機会も多い。
ラムの実:自然回復の欠点は交代しなければならないことであり、1度だけその欠点を解消することができる。こちらも発動機会は多いだろうが、自然回復と重複して無駄になる機会も多い。
パーティの完成度の高さとしては、隙が無い気合のタスキが良さそうだが、発動機会の頻度を考えるとオボン、ラムの方が良さそうである。
まとめ
ミロカロスを中心とした受け重視のパーティを構築した。他の方が紹介している100連勝達成パーティと比較して完成度は高くないと思いますが、受けサイクルのパーティは珍しいと思います。また、チルタリスを採用したパーティも珍しいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。