バトルタワー ダイパとプラチナ・HGSSの違い ポケモン第4世代DS
ポケモン第4世代のバトルタワーはダイパとプラチナ・HGSS (以下プラチナと略します)の2種類が存在します。今回は両者の違いについてまとめます。
目次
1. 催眠術の命中率、ねむりターンの違い
2. 相手の使用ポケモンの性格について
3. 教え技の有無
4. 厄介な型の存在の有無
5. 強力なアイテム(こだわり鉢巻、眼鏡、命の珠)を採用している型の数
1. 催眠術の命中率、ねむりターンの違い
バトルタワーに限った話ではありませんが、催眠術の命中率がダイパでは70%なのに対し、プラチナでは60%です。よって、催眠術を使用するパーティを使うならダイパの方が良いですが、使用しないパーティならプラチナの方が良いです。
また、ダイパではねむりターンが長く、最短でも2ターンです。それに対しプラチナは最短が1ターンです。
この違いは非常に大きく、ダイパではドーブルでキノコの胞子⇒心の目⇒絶対零度というコンボを決めることができます。また、あくびを使うパーティが強いです。
2. 相手の使用ポケモンの性格について
ダイパでは内部データとしては各型毎に性格が決まっていますが、実際はその都度ランダムに決定します。それに対し、プラチナでは内部データ通りの性格です。
性格がランダムということは、具体的には次の様な問題が生じます。
2-1. 性格がランダム⇒素早さ関係が逆転する。
例えば無振りカイリューは実数値100だが、+補正なら110だし、-補正なら90となる。よって、ダイパで無振りカイリューを確実に抜きたいなら素早さを111に調整しなければならない。
ちなみに、確率は次の通りである。
110(+補正) ようき等4種類なので4/25 ⇒ 16%
100(無補正) まじめ等17種類なので17/25 ⇒ 68%
90(-補正) ゆうかん等4種類なので4/25 ⇒ 16%
また、相手の素早さが不明だと、例えばみがわり+はねやすめを覚えたポケモンを使用している場合に、先手でみがわりを張ろうとしたら先制されたり、後攻ではねやすめをしようとしたら先手をとってしまい、後攻で攻撃されてしまうといった難しさがある。
以上の内容から判断するとダイパの方が難しそうだが、そうとも限らない。型不明の相手と対面した場合、ダイパの場合は最速となる確率が最大でも16%だが、プラチナの場合は4つの型の内1つでも最速なら25%となるためである。そういう意味で、ダイパは高速アタッカーに要求される素早さが緩いと言える。
例えば、プラチナのラティオスは4つの型の内1つが最速であるため、25%の確率で最速である。一方、ダイパのラティオスは素早さ252振りしている型は1つであるため、型不明のラティオスが最速である確率はわずか4%である。
2-2. 性格がランダム⇒耐久調整が狂う。
無補正を前提として耐久調整をしたが、+補正であったため耐久調整が狂ってしまう。そうなる場合はありますが、これは厄介な点というより、+補正を加味せず耐久調整したのが悪かったと言えるでしょう。プラチナでは+補正を前提とした耐久調整が要求されるため、84%という高確率で+補正とならないダイパの方が楽と言えます。
2-3. 性格がランダム⇒攻撃の確定数がずれる。
確定で倒せるよう調整したのに、防御方面に+補正がかかったせいで耐えられてしまう。これは最も厄介な点だと思います。耐久調整と違って、相手の+補正を加味してAとCを調整しようという気にはあまりならないためです。
例えばH252振りカイリューをタイプ不一致の冷凍ビームで倒そうとすると、無補正ならC164で足りますが、+補正ならC180必要です。無補正なら特化100族で十分だったのが、+補正だと特化110族ですら乱数ということです。
裏を返すと、-補正がかかれば耐久が下がるため倒すのが簡単になります。しかし、基本的には+補正がかかって耐えられるデメリットの方が大きいです。
性格についてのまとめ
ダイパは性格がランダムであるが故に様々なパターンを考えなければならない。それは難しさでもあるが、一方で相手の攻撃が最大火力であることが少なく、最速であることも少ないのは楽と言える。性格が固定されているプラチナの方が厳しい環境な気がする。
難易度とは関係ありませんが、個人的には性格がランダムの方が戦っていて楽しいです。様々なことを考える必要があるためです。
3.教え技の有無
プラチナでは教え技が存在するため、相手の技範囲が広くなっています。代表的な技は3色パンチ、熱風、大地の力、馬鹿力、げきりん、種爆弾です。
3色パンチを覚えたポケモンが多いため、4倍弱点があるポケモンは細心の注意が必要となります。
また、熱風によりサンダーをハガネールで安全に受けられなくなってしまいました。カビゴンの種爆弾によってラグラージが突破されてしまいます。
総合的に判断して、技範囲が広くなっているプラチナの方が受けが安定しない印象です。
4.厄介な型の存在の有無
ダイパとプラチナでは型が大きく異なるポケモンが存在します。ほんの一例ですが、個人的に厄介だと思う型を挙げたいと思います。
例えば、ダイパにはめいそう+ねむるスイクンが存在します。非常に強力であり、無対策だと完封されます。一方、プラチナではねむるが神通力に変わっています。大幅弱体化と言えるでしょう。
また、ダイパではめいそう+月の光クレセリアが49戦目で登場し、多くの人に強い印象を与えたと思います。悪タイプで余裕とはいえ、無対策だと完封されます。プラチナではこの型は存在しません。
一方、プラチナでは剣の舞+バレットパンチのハッサムが存在します。こだわり鉢巻カイリューという超火力も存在します。サイクルパにとってはキツイです。
また、プラチナにはばくれつパンチを覚えたポケモンが6体存在します。ダイパでは2体です。これまたサイクルパにとって厄介です。
例えば、プラチナには「3色パンチ+ばくれつパンチ」という型のハリテヤマが存在します。個人的には最悪な型です。なぜなら、等倍ばくれつパンチと2倍3色パンチが同じ威力であるため、どっちを選択してくるか判断できず、受け出しが安定しないためです。
5.強力なアイテムを採用している型の数
プラチナでは火力増強アイテムを持っている型が多いです。4週目以降でこだわり鉢巻、こだわり眼鏡、命の珠を持っている型を数えたところ、ダイパでは各5、1、3でしたが、プラチナでは各7、4、20でした。大幅に増えています。
もちろん、持ち物だけでは一概に高火力だと言えませんが。
まとめ
ダイパ
・ねむりターンが長い。相手にすると厄介だが、利用できれば強い。
・性格がランダムである。攻撃の確定数がずれるのが厄介である。素早さは最速が少ないのは楽だが、素早さ関係が明確でないのは厄介といえる。
・教え技がないため技範囲が狭いこと、ばくれつパンチを覚えているポケモンが少ないことより、サイクルパが使いやすい。
・めいそう+ねむるスイクン、めいそう+月の光クレセリアが存在する。
プラチナ・HGSS
・ねむりターンが短いため、さいみんじゅつやあくびを使うパーティは大幅弱体化する。
・性格が固定されているため、高速アタッカーの素早さラインが高い。また、ダイパと比べて高火力であることが多い。
・教え技が存在するため相手の技範囲が広い。
・ばくれつパンチを覚えているポケモンが多いため、ゴーストタイプがいないサイクルパにとってキツイ。
・火力増強アイテムを採用している型が大幅に増えている。
・剣の舞+バレットパンチハッサム、こだわり鉢巻カイリューが存在する。
難易度比較
総合的に考えて、プラチナ・HGSSの方が難易度が高そうである。教え技による技範囲の広さ、適した性格の固定、強化アイテムによる高火力と、攻撃面が大幅に強化されていると考えられる。
とはいえ、全体としての難易度がどうこうではなく、好きな方を楽しめればいいと思います。自分としては性格がランダムの方が面白いですし、サイクルパを使うのが好きなのでダイパをやっています。あと、ガチ仕様のスイクンとクレセリアの存在も大きいです。戦っていて緊張感があるためです。
ご覧いただきありがとうございました。