お金で買ったあの時間が脳裏から離れない|ホスト通いコラム
ホストにハマって改めて観た明日カノ第9話に私は心がキュッと締め付けられたことは、前々回の記事で触れたと思う。
なぜ私がそんな思いを抱いたかというと、わたしは萌と同じ経験をしているからだ。
▼明日カノ9話がこころに刺さった話
私は2022年冬のボーナスを使って、初めて元担当(現在は元担当、別の担当がいる)のためにちょっと高めのシャンパンを入れた。
シャンパンを入れると、シャンコという時間が始まる。
担当と私を、他のホストも盛り上げる時間だ。
コンビニでもスーパーでもシャンパンは売られている。
金額にすれば安いもので1,000円程度だろう。
しかしホストは異世界。
シャンパンは安くても50,000円はする。
しかもそこにホストクラブならではのtax45%がかかる。(なぜ45%なのかはわからない)
側から見れば異質だということは重々承知だ。
でも、あのシャンコの時間は紛れもなく何にも変え難いキラキラした瞬間なのだ。
担当と私を盛り立てパーティー状態に仕立てる他のホストたち。
マイクを通して伝える担当への想い。
あっという間に終わってしまうけど、担当と私だけの特別な時間であるのは間違いない。
ただ被り(同じホストを指名する女性客)にしたら不快極まりないものだろう。
ちょうど私がシャンパンを入れた日、おそらくエース(担当ホストに1番お金を使う女の子)がいた。
私がシャンパンを入れた瞬間、彼女は飾りと呼ばれる高額のお酒を担当のために卸した。
私にとっては高額のキラキラした時間はあっという間に終わりを告げたのである。
あれほど虚しい感情はいままで抱いたことはない。
ただそれよりもあの一瞬で消えたキラキラした時間は、今も昨日のことのように思い出す。
だから私は被りにつぶされるとしても、またシャンパンを入れる。
そしてシャンパンを入れたあとの担当のフォローを糧にまたシャンパンを入れるためにお金を貯めるのであった。