担当ホストの乗り換えは推し変とは違う|ホスト通いコラム
最近の私というと初めてできた担当がいるホストクラブよりも、数週間前に訪れた初回で出会った顔が良すぎるホストのところに行っている。
初めての担当に別れを告げる気はないので、サブ担という位置になったと言えるだろう。
仕事が忙しい、などと適当なことを言い、彼の元から少しずつ離れていっている。
良く言えば、彼への依存はほぼなくなった。良く言えば……。
ホスクラの世界では担当に別れを告げたり別のホストへ乗り換える現象はしょっちゅう起こる。
これを友だちに話すと「いわゆる推し変みたいなものね」と言われた。
推し変とは、その名の通り推しを変えること。
さまざまな理由で推し変をする人は、世の中のオタクは少なくないようだ。
(参考:月曜から推し活『推し変は気まずい?』)
きっかけは些細な彼の言動。
冷め期に入り別のホスクラに初回に行ったら、顔が良すぎる現担当に一目惚れした。
彼の接客に心惹かれた。
表面上は確かに推し変だ。
とはいえ担当は推しではないので、いささか違和感を抱いてしまう。
なぜなら彼らホストは、私たち一人ひとりに合った甘い言葉をくれるからだ。
ホストは客一人ひとりの対応をするため、ファンに対するそれとはまた違う。
甘い言葉だけでなくメンケアもしてもらっている(ように見える)し、自己肯定感を上げてくれる。
担当の隣にいる時間、私をヒロインで主役にしてくれて、キラキラした世界に引き込んでくれる。
喧嘩をする時だって悲劇のヒロインになれる。
甘く、時には苦く、私と担当2人がW主演の不思議な世界。
ホストによって見える世界は違う。
沼る場所が、夢見る場所が変わったと言ったら、伝わるだろうか。
顔が良すぎる担当との夢を見に、私はまた彼の元へと足を運ぶのだ。