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大阪紀行① 混沌地下街 大阪駅前ビル

ご機嫌麗しゅう。火中の栗と申します。
去る7月19日(金)〜7月21日(日)の三日間、大阪旅行に行ってきた。
とても楽しく、実りのある三日間だったので備忘録も兼ねて行った場所と感じたことについて書きつくってみたいと思う。
行った先々が思い出深かったので、スポットごとに何回かに分けてまとめて
いきたいと思う。


友達に会い、異界を見る

大阪旅行の一つの目的として、大阪に住む親友に会いたかった。
彼は大学一年生の頃からの友人で、気づけば10年以上の付き合いになる。学科も一緒で、サークルも一緒。一緒にバンドもしたし、夜な夜なゲームもした。一生涯の友達になると直感していたが、就職で離れ離れになってしまった。彼は大阪で研修を受けたのち、長らく三重県に駐在となった。はじめはのどかな生活を楽しんだもののすぐに飽きてしまい、退屈な数年間を過ごした。そんな彼も念願叶って大都会大阪へ戻る切符を掴み、昨年末から大阪で楽しく暮らしている。
時折オンラインゲームを一緒にやりながら楽しい報告を受けていて、羨ましく思っていた。自分も休職を始めて3ヶ月目ともなり、休職生活に飽きてきて、いっちょ会いにくかと思ったのだった。

もう一つの目的として、東京とは異なる世界を感じたいと思っていた。
大阪には何回も行ったことがある。
学生時代に仏像にハマっていたので、京都奈良のついでに寄ったり、夏休みの短期留学で知り合った大阪の学生を頼って案内してもらったり、社会人になってからも友人と突発的に旅行をしたりした。大阪には、文化というか、空気というか、東京とパラレルに存在する異世界のような違いを感じていた。今、東京で行き詰まっているからこそ、違う世界に浸かりたいと思った。だからなるべくローカルな部分を現地の目線で見たいと思ったのだ。

SPOT① 大阪駅前ビル

7月19日、13時前に新大阪駅に到着した。
当日は金曜日。友人は当然働いているので、夜に合流するまでは単独行動だ。最初の目的はあらかじめ決めていた。大阪駅前ビルだ。

大阪駅前ビル(おおさかえきまえビル)とは、大阪府大阪市北区梅田一丁目に所在する大規模な雑居ビル群である[1]。大阪市都市開発局による大阪駅前再開発事業により建設された。第1ビルから第4ビルまである。

出典:Wikipedia

その名の通り、大阪駅前にある巨大なビル群。その地下1階、2階が面白いと、酒場ライター、スズキナオ氏の著作『関西酒場のろのろ日記』に書いてあったのだ。見た目は都会型の高層ビルなのに、ひとたび地下に入ると沢山のご飯屋さんや雑貨屋さん、花屋さん、そして昼飲みができる飲み屋までもがひしめいているという。
なんとなく、新橋駅前ビルに近い雰囲気なのかしら?あそこもご飯屋さんや色々なお店があるし。それにしても第1ビルから第4ビルまで全てその調子なら、比べものにならないぞ。
そんな期待を胸に真っ先に大阪駅前へと向かった。

レストラン/ショップ/カルチャーの洪水

梅田駅からえっちら歩き、まずは第3ビルに入った。
矢印とともに「レストラン/ショップ/カルチャー」と書かれた案内板に沿って階段を降りると、あまりの活気に気圧された。
猛暑日とあって、外にはあまり人が出歩いていなかった。高いターミナルビルがひしめくオフィス街のはずなのに人出がまばらで少し寂しくさえあった。
それなのに第3ビルの地下ときたら、広くはない通路の両側にひしめく店、仲良く連れ立って歩くOL、すでに酔っ払いのサラリーマン、買い物袋を下げたおばちゃん、自分を含めて何をやっているかわからない私服のにいちゃん、などなど「ここが大阪でっせ!」と言わんばかりの盛況ぶりだった。

まずは適当に歩き回る。隣り合うビルは地下で繋がっているようで、第1ビルから第4ビルまで回遊することができた。
飲食店もあり、花屋もあり、パチンコ屋もあり、ちょっと大人なビデオ屋さんもあり、いわゆる地下街というよりも雑多な街が丸ごと入っているような具合。そしてなぜかどのフロアも金券ショップがあり、全て賑わっていた。

普通におばちゃんが歩く横にパネルが飾られてて、生きるということを感じさせられる
興味をそそるミュージックバーもあった。ここ入っても良かったな

どんがめ大阪駅前第2ビル店

30分ほどかけて歩き回ってから、昼飯を食べることにした。もちろん昼飲みだ。店は一番賑わっているところに決めた。
行ったのはどんがめという大衆酒場チェーン。調べたら大阪と兵庫に店舗があるらしい。大阪らしいメニューから、気の利いた逸品料理まで一通りある様子。
すでに昼下がりの時間だったがお昼の定食もやっているようで、入店するなり「定食と昼飲みどちらにしますか?」と聞かれ、迷わず「昼飲みでお願いします」と答えた。
ハッピーアワーのメニュー表を見るとめちゃくちゃ安い。

ハッピーすぎるハッピーアワー

まずは生ビールと、THE大阪のつまみのどて煮を頼んだ。
もつが新鮮な感じがしてめちゃくちゃ美味しい。

生ビール(199円)とどて煮

続いて、夏のおすすめメニューと推されていたゴーヤのナムルを注文。
爽やかな苦味をごま油の香ばしさが包んで、箸が止まらない。もちろん酒も止まらない。ここで99円のこだわり酒場のレモンサワーを追加注文する。安い。

ゴーヤのナムル

そろそろお腹を満たしにいくか、ということで選んだのが鶏ユッケ丼。今思えば旅行初日に生モノに手を出すのはリスキーだった気がするけど、これがめちゃくちゃに美味かった。鶏が新鮮でぷりぷりしていて、臭みも全くない。リーズナブルなチェーン居酒屋なのに、いっぱしの焼き鳥屋のようなことをしてくる。大阪の飲食に対する本気さを感じさせられた。

鶏ユッケ丼。めためたに美味いんだ。

鶏ユッケ丼を最後の米一粒まで堪能してから店を出た。しめて2000円くらいの会計だったと思う。昼から大満足であった。

ストリートファイターと占い

ご飯を食べ終わってもまだまだ時間があるのでもう一度歩き回ると、レトロな装いのゲームセンターを見つけた。ゲームセンター最盛期を彷彿とさせるアストロシティ筐体がずらっと並んで魅力的。自分自身はゲーセン世代より少しあとで、ゲーセンに通った経験はないのだけど、憧れだけはある。
そんなわけで少しは触れるストリートファイターをプレイすることにした。

まずはストリートファイターZERO3をプレイ。
主人公リュウに憧れる女子高生、さくらを選択してアーケードモードを進めるが、ベガに洗脳されたリュウがどうしても倒せずに撃沈。

このリュウ、いきなり動きがよくなるんだよなあ

続いてストリートファイター3rdをプレイ。
女性空手家?のまことを選択するも、思うように動かせずユンに撃沈。

まこと、難しかったな

人生に迷う子羊なので、占いも受けた。
30分3300円で、生年月日をもとに”星”を見る占星術をメインとするおばあちゃんだった。
あなたは人当たりがいいから、人と関わる仕事をしなさいと言われた。あと来年から再来年にかけて、良いことも悪いことも振り幅が大きくなる期間が続くから、いい影響を沢山増やすようにと言われた。
来年、つまり2025年と口にするたびに「2025年、大阪万博が開かれる年なんだけれども」との枕詞が挟まって、とても万博を楽しみにしているようでほっこりした。

城の占 占の城



ひとしきり大阪駅前ビルを楽しんでいると、時刻は16時を回っていた。
到着したのが13時頃だったから、3時間もいたのか。
平日の昼間から楽しめるお店が沢山あったので全く飽きなかった。夕方以降は飲食店を中心にもっと開く店が増えるので、近くに住んで通い詰めたいとまで思った。

次の目的地へ

次に行く場所もすでに決めてあるので、向かうことにする。
その名も「サウナ&スパ 大東洋」
友達のイチオシサウナであり、その日の待ち合わせスポットでもある。合流するまでサウナに入らせてくれるとは粋な提案だ。
Google Mapで調べると歩いていける距離のようで、とぼとぼと向かう。

続く


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