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金利が上がると株が下がるは本当か?

おはようございます。CPI(2021年4月)が予想外上昇しました。これに伴い、米国、日本株式が大きく値下がりしました。理由としてインフレ懸念による金利上昇(長期金利)があります。金利が上がると株が下がるの理由とそれは本当なのか?を簡単に説明しています。

注意)わかりやすさ優先のため、ざっくりと説明しています。

CPIが上がると金利(長期金利)が上がる

CPI(消費者物価指数)が上がると、債券に投資している人は、資産の目減りを嫌気して債券を売ります。売られると債券価格は下落(金利は上昇)します。

例)100円 10年 クーポン2% 国債とクルマ(100万円)例にとります。

CPIが2%の時
100万円 10年 2% 10年後に120万円受け取ります。
 =原本100万円+(2万円x10年)
クルマ 100万円

CPIが2%上昇すると 10年後120万円受け取っても、物価も上がっているので、車も120万円になっています。これでは、お金が増えているとは言えません。
CPIが3%の時
100万円 10年 クーポン2%の国債に投資していると
10年後 120万円受け取ります。

しかし、物価は3%上昇しているので
クルマ100万円は、130万円(3%x10年)となります。

つまり、実質お金が減っています。
#実際はもっと複雑です。

そうすると、債券をもっていても実質お金が減るので、債券を売ります。これが、さらに、長期金利を引き上げます。

金利が上がるとなぜ株は下がるのか?

理論上、よりよい投資先へお金は移動します。

例 国債 10年 クーポン2% 
10年2%クーポン国債に100万円を10年投資すると120万円になります。

 株式へ投資したら5%上昇すると思うと(期待収益率)10年で150万円になります。(5%x10年)よって株を買おう!という人が多くいます。
(簡単に説明するため単利で計算しています。)

ところが、長期金利が3%上昇したら・・・。上の例では

国債10年 クーポン5%の国債が発行されそれに投資すると
10年後 150万円受け取れます。株式の期待収益率5%でも150万円です。


リターンが同じならリスクのない国債を買う人が多くなります。つまり、株を買う人が少なくなるので株価は低迷します。

これを、金利差(イールドスプレット)縮小といいます。

ここまでが基礎

じゃ、株は下がり続けるのか?

ここからが面白いところです。

歴史を振り返れば、いくら金利が上がろうとも最終的には、株価指数は高値を更新してきています。これは、なぜでしょうか?

一説をとります。

金利が上がると、短期・中期的にはリバランスが起こり株価は低迷します。また、金利上昇(景気過熱を抑える引締め)政策により業績が落ち込み株価は低迷します。

また、金利が高いということは、自虐的?に利子分だけお金が増えることになり、供給量が増えます(という説があります)

長期的には安定的は物価上昇(2%程度)を中央銀行は政策として掲げています。つまり、安定的な物価上昇をしていくと、インフレ対応資産である株価は上昇していくということになります。(資金供給量増による上昇もあります。)

まとめ

ここでは、全体の話をしています。個別銘柄は業績で全体に左右されない株もあります。

🍀CPIが上昇すると長期金利が上がります。
🍀長期金利上昇は、リバランスを誘発します。
🍀株価は短中期的には低迷します。
🍀株価は長期的はインフレ対応し上昇します。

最後までありがとうございます。あくまで歴史的、理論的にということです。また、難しくなるので実質金利、名目金利の説明は省かせていただきます。

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