窓を選ぶ
窓を選ぶとき、コスト重視なら間違いなく引き違い窓を選択すべきだ。
どこかのローコスト住宅に引き違い窓が多いのもコスト優先だから。
デザイン性重視なら、引き違い窓よりも、3~4枚の縦スリット窓を
配置したいが、どうしても値段が上がってしまう。
ただし利点はデザインだけではない。
引き違い窓が垂直方向の風しか採りこめないのに対し、
縦すべり出し窓は平行に流れる風も採りこむことができるので
部屋の向きや立地の特性を考えて選択したい。
通常時の風向きなどを近隣で聞き取りするのも大切なこと。
例えば、以前分譲した団地は冬場は北風が強い地域で、
春から秋にかけてはほぼ南からの風が吹く立地だった。
なので、2階ホールからベランダにつながる掃き出し窓からの風が
上手く1階に流れるように、ホールの手すりをアイアンにして
階段吹抜けから1階のリビングに吹き下ろす間取りにした。
夏はほとんどエアコンが要らないと喜ばれている。
家が建ち並ぶ団地などでは、立地によっては1階からの風が採りこみにくい
こともあるが、2階からの風は比較的採りこみやすい。
一度取り付けた窓を付け替えようと思うと、
施工的には、外壁や断熱材のやり直し、
設計的には、開口部の面積が変わることにより、
外皮計算や構造計算の再計算が必要になる可能性が出てくる。
あとで後悔しないためにも、
プランの段階でもう一度しっかりと話し合おう。
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