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My Favorite Film —XP2 SUPER 400—

はじめに。
モノクロ写真を楽しむ、というのはカラー写真よりも敷居が高く感じている。

カラーで撮ることのほうが歴史的には新しい技術であるし、レンズもカラーを撮ることを前提に開発されている。
そしてフィルムに関して言えば、現像の敷居が高い。

だが、今現在でもデジタルでモノクロ専用機が発売されたり、多種多様なモノクロフィルムが存在する。
カラー全盛のこの時代にモノクロで撮る意義は何なのか、私にはまだわからないしその領域まで達していないと思っているが今回はモノクロフィルムを紹介したい。

紹介するフィルム

ILFORD XP2 SUPER 400

XP2 SUPER400

モノクロのブランドとして有名なILFORDから発売されているフィルムである。数多あるモノクロフィルムだがこちらのフィルムは使いやすさに特化したものと言えるだろう。

特徴

C41現像が可能

フィルムの現像にはいくつかの工程がある。
モノクロフィルムとカラーネガフィルム、リバーサルフィルムはそれぞれ現像方法が違うのだが、このXP2はカラーネガフィルムと同様のプロセスで現像することができる。なので現像対応してくれる店が多く値段もこなれている。

LEICA M4-2
Color Skopar 21mm F4P


高いラティチュード

このフィルムは階調が広くISOを変更して撮ることも可能となっている。
通常のISO400で撮影すると少しコントラストの弱い写真い仕上がるがこれ以外にもISO200や800にしての撮影も使っていける。
ただ単に明るさを変更する目的でも良いが、傾向としてはISOを高く設定するとコントラストが強くなり、低くするとその逆の作用がある。
公式サイトで確認したところ、ISOは50-800の間で設定可能とのことだ。

LEICA M4-2
Color Skopar 21mm F4P


きめ細かい粒子。

モノクロフィルムは種類によっては粒子が粗く、いつの時代の写真だろうかと思うものもあるが、こちらのフィルムはかなりシャープな写真を提供してくれる。なので建物や物撮りといった形を捉える際に向いているフィルムと言えるだろう。

LEICA M4-2
Color Skopar 21mm F4P


上記で紹介した通り、XP2-400は現像方法やコスト、ISO感度、シャープさなどから気軽に使いやすいフィルムであると言えるだろう。
一度使ったことがあり、コントラストが足りないと感じたことがある人は一度ISO800での撮影してみて欲しい。なかなかカッコよく仕上がる。


私の使い方

私としてはこのフィルムで撮影するの場合、広角レンズで建物を対象とした街角スナップが楽しく感じている。ISOを高めに設定して絞りをF5.6-8程度に、距離は無限遠が出るように調整したらあとはシャッターを押すだけ。
これだけでフォトウォークが捗る。
また、パンフォーカスでの撮影を行う時はのファインダーでシャッターを切ることもあるがこれも普段しない撮影方法であり新鮮だ。特に現像結果をみる楽しみが格段に上がる。

LEICA M4-2
Color Skopar 21mm F4P
ISO400
LEICA M3
Summicron 50mm F2 1st
ISO400


LEICA M3
Summicron 50mm F2 1st
ISO800

さいごに。

モノクロフィルムは色が映らない分、被写体の持つ形や模様を意識して撮るようになる。この撮り方が洗練されればカラーでの撮影に何らかいい影響が出るのかわからない。だが、いつもと違う感覚で撮れるというのはなかなかない経験だと思われるので試したことのない方は一度挑戦してみて欲しい。

その際にはXP2-400をお勧めする。

以上です
ありがとうございました。


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