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My Favorite Film --X-TRA400--

今回は私の常用フィルムであるX-TRA400を紹介する。

簡単な特徴

 Fujifilm製のフィルム
 ISO感度400
 比較的安価

写りの特徴

しっかりとした写り

元々海外向けの安価なフィルムであるためにそこまで性能の高いものではないのではと思っていたが、むしろ逆であった。
素直な写りだがフィルムらしさもありつつ、少し哀愁を感じる。コントラストも高くてドラマチックな写真を撮ることもできる。
逆光に適度に強く、影をシルエットとした写真を撮っても不自然にならない。影の部分で黒色が綺麗に出ているので写真が締まる。

逆光下で撮影した一枚。明暗さがしっかり出ていて印象的な一枚に仕上がった。強い光の部分が綺麗に滲んでいるが、これはレンズの特性かもしれない。

LEICA M4
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II

商店街や飲屋街はスナップを撮るのに楽しいスポットである。そんな中撮影した一枚だが、フィルムの持つ哀愁も相まってどこかドラマを感じるようなそんな一枚になった。 

LEICA M4
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II

実家の新しい家族の一員。仕草が可愛らしくいつまでもみていられる。

LEICA M4
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II


クセのない色味

彩度が低いということはなく、色はしっかり目に出る。
特に赤系統の発色が印象的で綺麗な印象だ。
当たり前だが、適正露出ならカラーバランスで全然問題を感じない。

暖色傾向である。雪をバックにスノーボードを撮影した写真があるが、雪の色が若干暖色によっていた。他の写真も若干暖色なのでこのように評価している。哀愁が漂うのはこのあたりが影響しているのだろうか。

LEICA M4
Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
LEICA M3 
Summicron 50mm F2 1st
RICOH AUTOHALF SE2


Fujifilmのフィルムシミュレーションのクラシックネガのような写りを元々イメージしてたが、それよりももっと自然な感じで非常に使いやすい。クラシックネガは少々やり過ぎなような気もするが、あれはあれで好きな色味である。

Fujifilm X-Pro3
XF 56mm F1.2 R
Classic Nega
Fujifilm X-Pro3
XF 56mm F1.2 R
Classic Nega

粒状性

こちらも想像以上にシャープであり、A4サイズでの印刷なら全く問題なかった。アンダーの部分は確かに粒が荒さを感じることはあるが適正露出で撮れば問題ないはずだ。

高いISO感度

400もあるので扱いやすい。
デジタルを普段使っている方からするとISO400は低いと感じるかもしれないが、フィルムにおいては高感度な部類である。元々は1600のフィルム等もあったが現在では800程度が最大である。今でも探せば1600のフィルム(Midnight1600)もなくはないが使ったことはない・・・

晴れの日は絞らないと少々厳しいことがあるが、曇りや頑張れば室内でも使用できる高感度でマルチに使うことができるフィルムである。国産プラカメやAEが内蔵されているカメラで使うとシャッタースピードが稼げて使いやすくなる。
色味的にもクセがないので困ればこのフィルムを選べば問題ないだろう。

RICOH AUTOHALF SE2
CANON Autoboy LUNA XL

アンダーになってしまった場合。

彩度とコントストが低下してグレーっぽくなる。
よくあるアンダー写真と同じ傾向かと思われる。だが、合うシーンに使うことができればフィルムらしさを強調した写真に仕上げることもできるかもしれない。とはいえ、やはり適正露出で撮影するのが望ましい。

アンダーになると退廃的な色味になり期限切れのフィルムや古い写真を想起させる色味になる。

LEICA M3 
Summicron 50mm F2 1st
CANON Autoboy LUNA XL


私とX-Tra400

私が一番よく使っているフィルムである。
だが、文章で良さを書くとなるとなかなか難しいもので筆がなかなか進まなかった。いいと思う写真はたくさん撮れているのにやはり言語化は難しいものだ。

高感度だがクセがなく綺麗に写り、フィルムらしさもあるので常用しているフィルムである。特にAutoboy LUNA XLはこのフィルムでしか使ったことがない。
ちなみにフラッシュを使った写真は写るんですを彷彿させるようなノスタルジックな写りになる。
デジタルカメラではなかなか出せない色味を簡単に表現できるのはフィルムをやっていて楽しいと感じる1つである。それを気軽に体感できるのがこのフィルム、X-TRA400だ。

フィルムらしさとは何なのだろうか。

デジタルカメラの写真で表現しようとするとなぜか難しいしうまくできない。フィルムシミュレーションも使ったことはあるが、あまりしっくりこなかった。
ただ、フィルムを使うことでその企業が掲げる正解の写真に触れることができる。
そのエッセンスを学べるのはフィルムの魅力の一つではないだろうか。

以上です。
ありがとうございました。

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