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フィルムさんぽ展 ライカで見た星の夢
天の川をフィルムで追い求めた半年間。
計6回撮影に赴いた。
その結果をフィルムさんぽ展で飾らせていただくことになっているのだが
まだ会期前なので宣伝も含めてお話しさせていただきたい。
フィルムさんぽ展 概要
会期 8/25-9/6
営業時間 11:00~19:00
<第2・第4木曜日は17:00まで>
入場料 無料
会場 WONDER PHOTO SHOP
住所 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F
![](https://assets.st-note.com/img/1690866564934-DtVEj7oWcr.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1690866571879-QYehUjZSuj.jpg?width=1200)
今回の記事では、これまでの実験の経緯を紹介していきたい。
Serial Experiment of…
計6回の実験はこの通り。
第1回 ネガフィルムで星は撮れるのか。
この回は星景写真の撮影を行った。
星を撮影することに成功。
![](https://assets.st-note.com/img/1690866624504-7YY635WC7Y.jpg?width=1200)
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
SuperiaPremium400
F8、露光時間は1920秒(30分)
第2回 赤道儀×ネガフィルムで星を止められるのか。
赤道儀の歩留り(星をピタッと止めること)に自信がなかったが、軸合わせ精度の練度向上で2分程度なら問題なく撮影できるようになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1690866688768-r5ENCGiB0p.jpg?width=1200)
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
SuperiaPremium400
F2.0, 露光時間120秒
第3回 ネガフィルムで天の川を捉えられるか。
この辺りから撮影時の手順が確立してくる。
また、ネガフィルムはSuperiaPreimiumが定番化した。
![](https://assets.st-note.com/img/1690866740184-iKJdL242IE.jpg?width=1200)
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
SuperiaPremium400
F2.0、露光時間120秒
第4回 ポジフィルムで天の川を写せるのか。
タイトルの通りである。ISO感度が低いために1段増感での撮影を実施。
星は綺麗に撮影できたが、綺麗に撮れすぎて面白さを感じなかった。
なので、フィルム散歩展には選ばなかった。
ここは比較的空の明るい場所だったが、もっと暗いところに行けばより露光時間を稼ぐ必要があるので厳しい撮影だったかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1690866777089-3cHxO4Gt7r.jpg?width=1200)
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
PROVIA100F(+1)
F2.0, 露出時間 240秒
第5回 50mmで天の川を撮影できるか。
普段は35mmのレンズのみを使用していたが50mmのレンズを使用して撮影を試みた。
画角が変わると天の川の表情が変わるので楽しい撮影だった。
選出候補の一つ
![](https://assets.st-note.com/img/1690866831525-C1cpyTSBrF.jpg?width=1200)
VOIGTLANDER NOKTON 50mm F1.1
SuperiaPremium400
F2.0, 露光時間240秒
第6回 50mm + クロスフィルターで撮影したい。
第5回で十分ではあったが、より星が目立つ撮影をしたいと考えてクロスフィルターを使用したくなった。
クロスを使えば明るいに光条が現れてより強調される。これなら面白いと思いたち、撮影を実施。
思惑通り面白い撮影結果となる。
それが、フィルムさんぽ展へと選ばれた。
なぜSuperiaPremiumu400なのか。
![](https://assets.st-note.com/img/1690866948510-wS0QhQMGvN.png?width=1200)
色々あるが、一言で言えば「写り」がいいからである。
カラーバランスが中庸であること。
高いISO値。
細かい粒状性。
露出を適切に与えてやれば黒がしっかり出る。
Hα光という星が放つ赤色の光を綺麗に写すことができる。
これが定番化した大きな要員だ。
他に挙げるとするなら、
値段が比較的安価。
割と入手しやすい。
相反則不軌が比較的なだらか。
といった利用可能性だろうか。
ISO800のフィルムもないことはないが、シネフィルムだったり相反則不軌が大きかったりして使いにくそうな印象があった。何度も撮影にチャレンジすることになるので利用可能性はかなり重要な項目だった。
本当ならVELVIAが最適解だったかもしれないが、あちらはフィルム代+現像代がかなり高いので常用はできなかった。
使用したカメラ・レンズ
メインで使用していた機材。
カメラ1
LEICA M3
![](https://assets.st-note.com/img/1690867056668-4Dy2aR5GpS.png?width=1200)
カメラ2
LEICA M4-2
![](https://assets.st-note.com/img/1690867188989-Z0lGZDxqVD.png?width=1200)
レンズたち
VOIGTLANDER NOKTON Classic 35mm F1.4 SC II
VOIGTLANDER NOKTON 50mm F1.1
赤道儀
VIXEN POLARIE U
![](https://assets.st-note.com/img/1690867139743-mfVkoc2txS.png?width=1200)
フィルムでの星撮影までの手順
三脚の水平出し
→最重要。これがズレると終わり。
赤道儀の設置と極軸合わせ
→北極星を回転の軸に合わせて星を止めるため。重要な作業。
デジタル機でテスト撮影
→これで星の歩留を確認し、露出と構図を決める。
フィルム機で本番撮影
→ここが本番。
あとは、撮影計画に則って撮影を続行するのみ。
手順も大事だが、撮影前の準備の方がもっと重要である。
特に撮影計画は重要で、当日の現場でどんなものを撮影したいかは予め決めておいた方がよい。
これを決めておくことで撮影時に混乱しないし、どこまで撮れば良いかがわかる。
帰るまでが撮影なので無理は厳禁だ。
さいごに。
これを何度か繰り返し、今回のフィルムさんぽ展にこぎつけた。
デジタルでやればいいじゃないか?
その通りである。
だが、こういう無駄なことに全力を使えるのが趣味の良いところではないだろうか。
事実、フィルムで星を撮るのは楽しかったし、ノウハウを作ることができた。
正直なところ、フィルムでの星撮りはお勧めしないがポジのスライドに映った天の川は感動的だった。
フィルム撮影でしか味わえない感動もあるのだろう。
今回獲得したノウハウを使って星撮りのフォトウォークを開催したいところだ。
参加してくれるのなら別にデジタル機でもフィルム機でも構わない。
どちらでもきちんと撮ることができるので好きな方で来てもらえればいいだろう。
ただ、フィルムは難しいということだけは覚えておいてもらって。。。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
ぜひフィルムさんぽ展に足を運んでいただき私の成果を見ていただきたいです。
改めてフィルムさんぽ展
概要
会期 8/25-9/6
営業時間 11:00~19:00
<第2・第4木曜日は17:00まで>
入場料 無料
会場 WONDER PHOTO SHOP
住所 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F
![](https://assets.st-note.com/img/1690866564934-DtVEj7oWcr.png?width=1200)
よろしくお願いいたします。