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フリーランス業のこと

フリーランスで取っている仕事をお断りする時、基本的にはスケジュールの折り合いがつかない事を理由にして引き受けられないと先方に伝えています。
実際は原稿料がこちらの相場と違うから受けたくないというのが理由である事も多いのですが、建前上はタイミングが悪い事を理由にお断りしていました。それが一番角が立たないので。

でも、今回、相場を大きく下回る原稿料での依頼だったので、過去の実績を伝え、はっきりと価格が納得できない事を伝えました。

先方からは「やっぱり安すぎますよね。営業力が無くて申し訳ありません。」というお返事でした。
担当も安いと分かっていて、それでも低価格で書いてくれる人を探してるんだろうな。

9月、10月は業界的に端境期で、いい仕事がなかなか取れなくて、喉から手が出るほど仕事が欲しくて。勿論原稿を書く時間はあるけれど、でもあまりにも納得出来ない価格帯で仕事を引き受けてしまうことの方が嫌でした。

もう2度と仕事が来ないとしても、言わなきゃいけないことがある気がして…。今回は思い切って言って良かったです。
こうやって書き手が「こんな価格では無理」という事で少しでも価格水準がマシになればいいのにと思います。

エンドユーザーに対して力のない会社は、下請けの書き手にろくな価格で仕事を依頼できないから、まともなライターがいなくなります。
よっぽどお金に困っていなくて暇で書ける能力ある人を探すしかないと思います。
ただ、私がやってるライター業界の原稿料が少しでもまともになるよう、書き手も安値で引き受けない方がいいと思いました。
それなりの価格を出してもらう代わりに良いものを提供する、こういう循環が早くできて欲しいです。

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