春の薬膳メニュー中級課題
国際薬膳学院で薬膳の勉強をしています。初級を終え、今は中級に突入。目標は今年度中に上級を終えて、和漢薬膳士の資格をもらう事!でも、この中級、テーマに沿ったレシピを作りなさい、という薬膳メニュー開発の課題が私にとって手強いのです。
先生に添削いただく為に少しでもアウトプットしながら、自分のスタイルを確立していきたいな、とかんがえています。
[テーマ]解毒〜春の息吹身体の大掃除メニュー〜
随所に奈良色を加えています。
◎「鯛、菜の花、山菜(又は春野菜)のホイル焼き 」
→食材 A…鯛(日本酒・塩麹で下処理、菜の花 、筍(奈良県大宇陀産)、ふき・うど(手に入らなければ春キャベツ・ブロッコリーで代用。〈歯応え、シャキシャキ感〉あるもので代用する。)、日本酒(料理酒ではなく奈良の地酒で(純米酒がよい)、塩(伊勢の「むー塩」使用。※個人的に大好きな塩です。)
B…大和当帰ソルト(奈良県大宇陀又は高取産。当帰がなければハーブソルトで代用する。当帰葉は乾燥させて砕く。)
C…菜の花又はハマダイコンの花又は紅花(仕上げに上に乗せる)
調理法 (※ふきは塩で板ずりし皮を剥く。うどは酢水に晒しアク抜き。)
1、Aをホイルに包んで焼く。酒大さじ2・水50ml。シャッキリ感が残るように、火の通しすぎに注意!
2、Aが出来上がったらBで味付け。鯛は塩麹で味付けしてあるのでその他のものに軽くBを振る。味付けはあっさり目に!
3、仕上げにCを散らす。菜の花が無ければ紅花やハマダイコンの花でも良い。海辺に住んでいたらハマダイコンの花が手に入るので、菜の花とダブルで散らしてみると、黄色と白で華やかになる。鯛に生の大和当帰葉を添えて一緒に食べるのも良い(好みがあるので欲しい人だけ。)
[①性味/②帰経/③特徴・薬効]
★鯛→①微温・甘/②脾・胃・腎/③健脾・補腎・利水など。(脾気虚証や疲労、むくみに) 、★菜の花→①温・辛/②肝・肺・脾/③解毒(◎)、活血、化瘀、通便など。(血瘀症に) 、★筍→①寒・甘/②胃・大腸/③清熱・化瘀・通便・むくみ ★ふき→①涼・苦辛/②肝・心・肺/③解毒(◎)・健脾・化瘀・便秘など(血瘀症に) 、★うど→①微温・辛苦/②肝・腎・膀胱/③袪風湿など (☆春キャベツ→①平・甘/②健 ☆ブロッコリー→①平・甘/②肝・脾・腎/③補腎・健脾。(腎虚症・脾気虚症に) (☆紅花①温・辛/②心・肝/③活血通経など) (その他) ★大和当帰→①温・甘辛苦/②心・肝・脾/③補血調経・活血止痛など(血を補うにはこれ!) ★日本酒(奈良県産純米酒使用。→色々な酒造があるので、臨機応変に。) ★むー塩(ニガリを抜かず、海水をそのまま蒸発させた塩でまろやかさ、甘味がある)手に入らなければ、別の塩でもよい。
参考文献:『薬膳食典食物性味表』日本中医食養学会編著 https://syokuyou.jp/book/
※レシピ制作にあたっての反省点や改善点 テーマが「解毒」でしたが、「ふき」や「うど」が手に入らず他で代用する場合、やや解毒の効果が薄れてしまうので、その場合、筍を多くしてもいいかもしれない。 「解毒」効果以外には、「血虚」に効果的な食材を多く用いているので、山菜を別の食材に変えて、血虚用のメニューしてもよいかもしれない。 大和当帰は好き好きが分かれるので、大人数に振る舞う場合、別皿で用意するのが良い?
薬膳茶は、以下の3種類からその日の気分に合わせて用意しました。全部自分でブレンドして味の方は美味しいお茶になりました。
Aルイボスティー・紅花・大和当帰 テーマ:鮮やかな赤色の[血を補うお茶]、 Bよもぎ・ドクダミ・スギナ テーマ:利尿効果抜群![むくみ解消茶]、Cクロモジ(奈良県天川村産)・レモングラス・陳皮 テーマ:香りも楽しむ[気を巡らすお茶]
もし、薬膳茶を飲み慣れていない人ならB、Cはほうじ茶をベースにすると飲みやすくなる。
大宇陀の道の駅で手に入れた大和当帰の苗木。大切に大切に育てています。暑い夏を乗り切ろうねー!!