ホットのカフェモカ
大学生になって人生初の彼氏ができた私だけど、高校一年生の時に一度、あれはデートと言って良いだろうというような男の子とのお出かけがあった。デートごっこ、かもしれないけど。笑
記憶は頼りねえ〜思い出せねえ〜みたいな記事を直前に書いたんだけど、昔好きだったバンドの曲を聴いていたらなんかふと甦ってきて、ちょっと大事にしておきたい思い出だなあと思ったから、完全に忘れる前に残しておく。笑
相手は高校受験の塾が同じだった男の子。塾のクラスとかは基本的に被ってなかったし、進学する高校は違ったけど、好きなバンドが一緒だったり、友達の友達だったり、で連絡先を持ってた。
高校生になってから、たまたま同じライブに行ってたことがあって、そのライブについて会場で会って話したり、LINEで話したりしていた。そのライブ後、ひとつそのバンドにゆかりのあるご飯屋さん行こうよという話をもらい、そこからそのバンドの聖地巡りを一緒にすることになった。
夕方くらいから、自分が普段使わない電車の線を使って知らない駅で降り、知らない街を歩く。
中学も高校も徒歩通学圏内にあって、高校生の割に滅多に都心とかにも行くことがなかった私にはそれだけでもすごい冒険。
バンドにゆかりのあるご飯屋さん入って、違う味の頼んで一口ずつ交換こして、お店のエピソード聞いて。
冬だったから寒くて、なんかショッピングモールみたいなのに入って、温かいものを飲もうとスタバへ行くことになって。
何がいい?って聞かれるも、スタバに行くことはあっても季節のフラペチーノくらいしか飲んだことない私はコーヒーのことなど何もわからず、困っちゃって、そしたらじゃあ俺が選ぶよ、と買ってきてくれた。
初めてその時カフェモカを飲んだ。
お金を返そうとしたらいいよいいよ、と言ってそのままくれた。
私は高校時代一切バイトをしてなかったけど、その子はバイトをしていて、自分で稼いだお金でそれを買ってくれて、男友達はいても女の子扱いをされることは普段全然ない私に女の子扱いをしてくれた。
おごられたことが嬉しいというよりも、同い年であるはずなのに、余裕のある気遣いがなんだか大人っぽくて憧れるような、すごく嬉しかったのを覚えている。
そのあと電車に乗るために確か一緒に走って、その子がポケットにそのカップを入れてたからそれが溢れてポケットが汚れちゃったみたいな事故が確か起きた。笑 可哀想だったけどそれはちょっと可愛いよね。笑
箱入り娘で全然自分の住んでるところ以外の世界を知らなかったあの頃の私だからこそのキラキラかもしれないけれど、なんだかものすごく甘酸っぱい思い出です。
しばらくはカフェモカを見るだけでなんかちょっとくすぐったいようなぽかぽかした気持ちになった。今もかも?笑
はじめてのデート(ごっこ)。
(なお現在はカフェインによる身体への影響が大きくほとんど飲まないようにしている)(可愛くねえ)(日本に帰ったらさくらのフラペチーノのみたい!!!)
後日、予定合わなくてなくなっちゃったけど、「なんでもいいからあそぼ」ってまたあっちから声かけてくれてそれも当時はめちゃくちゃ嬉しかった。
高校生になって折れまくって自分の自信がなくなっていた私は、自信があって引っ張ってくれるような人がかっこよく見えたんだな。
甘酸っぱい思い出ではあるものの、多分お互い特別な感情を抱いていたわけでもなく(きっとごっこだった)、予定合わなくもなり、関係性が変わることはなく、あっちにも彼女ができ、、など結局何もないんだけど。
今となっては余裕のある人(とデートしたことなどないが)を見ると女慣れしてるんだろうな〜と思って純粋な気持ちでは見れないし、そういう人に恋したら幸せな恋愛できない気がするからあれだけど()(何を考えてるのかちょっと掴めない沼らせバンドマン)
青春な思い出が枯渇していたと思い込んでた高校時代だったけどなんやかんやこんな可愛い思い出が自分にもあったんだということを覚えておいて、たまに潤いをそこから得ようと思います。笑
考えてみたらその子とその後ライブの企画を一緒にやった。私はその一回以降運営には携わってないけど、その子はその後も続けていて、その中のひとつのライブに出たのが、私の初めてひとり人前での弾き語りだった。
あれがあったから私は大学生になっても弾き語りを続けようと思えたんだよなと思い出して少し感慨深くなりました。人との繋がりって本当に面白いなと思う。
今後は会うことはもうない気がするけど、ありがとうがいっぱいだーー!
私はもうライブでやることはとりあえず今のところはない予定で、それに対してその子は今も音楽をDTM中心なのかな?そんな感じはあるけどしっかりと続けている。
歌声もいいしこれからも頑張ってほしいな〜などと少し思います。
好きだったバンドの特定のアルバムの曲を聴いて思い出したこの記憶。そういや、記憶って物とか何かしらと結びついたほうが残るよなと思う。
「香水」って曲もあるくらいだもんね。
プラスに限らず、マイナスの記憶も同じ。色々とあって嫌になった人が帽子が好きで、被らない自分を馬鹿にしてる感じがあったから、しばらく帽子は嫌いだったし、被っていた形の帽子を見かけると問答無用で思い出して顔を顰めていた。(今はもう克服した)
冬のツンと鼻を刺すような空気を感じると、中2の渡す約束をして約束をすっぽかされた切ないバレンタインデーを思い出す。
あ、ただの恋愛懐古厨?
なぜ恋愛の記憶はこうもエモく残るのか、、、(消し去りたいものの方がたくさんあるけどネ)