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BUCK-TICKのあっちゃんについて

初めての投稿です。BUCK-TICKのあっちゃんは、私にとってずっと特別な存在だけど、昔からあっちゃんへの気持ちを言葉で表現することができませんでした。好き?かっこいい?憧れ?どれも全然違う…自分でもよくわからないので文章にまとめてみることにしました。独り言です。

あっちゃんとの出会いは2004年の秋、10代の頃。正確にはBUCK-TICKのこともあっちゃんのことも全国ツアーのCMや雑誌の表紙などで見かける機会があって、BUCK-TICKの存在はもっと前から知っていたけどBUCK-TICK=大人なバンドという感じがして子どもの自分には縁のないとっても遠い人たちでした。とくにあっちゃんは、ものすごく綺麗な顔をした人だなーと認識していたしソファーにふんぞり返って座っていそうな近寄りがたい人というイメージがありました。
10代の頃の私は自己肯定感が低く、マイナス思考で、自分はなんてダメなんだ!みたいな理想の自分と現実の自分の差にもがいていたように思います。
そんな時、偶然手にした雑誌で何故かあっちゃんのインタビューが目に止まりました。「この人、私と同じようなこと考えてる…(しかも全然ふんぞり返って座るような人じゃなかった!!)」初めて自分と同じ色をしている人に出会った気がしました。もっとあっちゃんのことを知りたい、BUCK-TICKの音楽を聴いてみたいと思い、そこからはCD、DVDを買い集め、気づいたらファンクラブに入ってました。
それまでの私はジョジョ、HUNTER×HUNTER、コナンとか2次元作品が好きだったので、音楽にのめり込んだのはBUCK-TICKが初めてでした。もともとジョジョ5部の暗殺チームとか幻影旅団とか黒の組織とか好きなので、黒っぽい組織的なものに惹かれる傾向があったのかもしれません。
そして初めてライブに行ったのは十三階は月光のツアー。当時の手帳を見返したらライブの日に「あっちゃんに会える♡」と書いてあるのに、ライブの感想には「ユータめちゃくちゃかっこよかった♡」って書いてありました。 とにかくすごかったんです、全身にベースが響いてくる感じ。初めての経験でした。ベースの音すらよくわからずライブに行ったのにユータのベース弾いてる姿を見て、かっこいい、渋い、かっこよすぎてやばい泣きそう…と思った次の瞬間にめっっっちゃかわいい笑顔!!BUCK-TICKにこんな人がいるなんて聞いてないんだけど!?大好き!!ってなりました。ライブに行くまではあっちゃんしか見えていなかったけれど、ユータに心を奪われて帰ってきました(これはまた別の機会に書きたい)。
 
あっちゃんの話に戻ります。昔からあっちゃんのこと、言葉にしようとしても何て表現したらいいのかわからなかったんです。絵文字にすると「あっちゃん😭😭😭」。😭😭😭の部分に私のあっちゃんへの思いがいっぱい詰まってるのだけど、こんな感じだからあっちゃんへのファンレターも一度も書けませんでした。

あっちゃんはいちばん遠い世界にいると思っていた人なのに、いつの間にか誰よりも近くに感じる存在になっていました。あっちゃんに出会って、自分は自分のままでいいんだと思えるようになりました。あの時、あっちゃんとBUCK-TICKの音楽に出会えたから今の自分がいるんだと思います。
その年の冬、初めてのFC限定ライブで疾風のブレードランナーを聴いたとき、ステージの5人を見て「やっと宝物を見つけた」って思ったあの感覚はずっと忘れません。この20年間、彼らはずっと私の大切な宝物のままでいてくれました。
私が言葉にできない思いを、あっちゃんが言葉や詞で表現してくれている気がしたし、BUCK-TICKの音楽と世界観が心地よくて、こんなことを言うと頭がおかしい人みたいだけど、10代の頃の私は、あっちゃんと自分は絶対に前世で母子だったとわりと本気で思ってました(笑)。それぐらいBUCK-TICKの音楽を聴いているとき、あっちゃんを感じているときは、お母さんのおなかの中でへその緒でつながっているような安心感がありました。それは自分が母親になった今も変わりません。
私は昔から「FLAME」の「花が咲き乱れるように 花が死んでいくように 俺が咲き乱れるように 君は生きていけばいい」というあっちゃんの詞が大好きなのだけど、あっちゃんが生きているから大丈夫、私もあっちゃんのように生きていこうと思えました。
いろんなことがいちばん苦しくて生きづらい時期にBUCK-TICKに出会って、大人になって…この20年間いろいろなことがありました。趣味のコスプレイヤー(主に銀魂)活動の方は、やりきった感があって自然とフェードアウトしていったけど、BUCK-TICKから気持ちが離れたことは1度もありませんでした。就職しても結婚しても育児に奮闘中(今も奮闘中)も。
ちょうど妊娠がわかった頃にアトム未来派No.9が発売されて、食べづわりでめちゃくちゃ気持ち悪くておにぎり握りしめてライブに行ったこととかNEW WORLDはまるで息子誕生のテーマソングみたいで嬉しくてとても励まされたこととか(何をしてても気持ち悪くてつらかったのに、BUCK-TICKを聴いてる時は不思議と吐き気が治まった)、私の人生には常にBUCK-TICKがいてくれました。


BUCK-TICKを好きになった頃、同級生にBUCK-TICKを好きな子なんて1人もいませんでした。というか誰もBUCK-TICKなんて知らない。たしか湘南乃風が流行ってて、クラスの女子たちが純恋歌めっちゃいいよねー!泣けるー!って言ってる時代に私はCOSMOS聴いて泣いてました。
社会人になって、職場のおじさんにどんな音楽聴くの?と聴かれて「BUCK-TICK」と答えたら「BUCK-TICKってまだいるの!?」って言われて「いますよ!!」って怒りました。
デビュー当時をリアルタイムで知らないから、BUCK-TICKの昔の映像を見ても懐かしく感じられないのが寂しいなぁって思ったりしました。

私生まれてくる時代間違えた、もっと早く生まれたかった、そしたらもっと早くBUCK-TICKに出会えたのに…って思ってました。

でも人生の半分以上好きだから、気持ち的にはBUCK-TICKのメンバーと一緒に大人になったと思っています。だから自分が好きになった頃のあっちゃんたちが今の私よりまだ年上なのが不思議な感じなんですよね…そんなに年が離れてる気がしないので。アニイだけは出会った時からとっても大人でした。
生まれてくるのは少し遅くなってしまったけど、たくさんの音楽が溢れている中でBUCK-TICKを見つけて好きになった私はめちゃくちゃ幸せだと思っています。何も難しいことは考えてなくて、ただ「BUCK-TICKが好き」って気持ちだけで走り出したあの時の自分を褒めてあげたい!
数えきれないほどたくさんのライブに行きました。たくさんの愛をもらいました。BUCK-TICKは私にとって、いつでもそこに居てくれて、会いたくなったらいつでも会いにいける存在、第2の実家みたいに思っていたから、こんなに突然あっちゃんに会えなくなってしまう日が来るなんて思いもしませんでした。BUCK-TICKを聴いて育った息子もやっとライブに行ける年齢になったのに、小学生になったら一緒にBUCK-TICK行こうね!と約束していたのにな。
全然現実を受け入れられないままあっちゃんのセレモニーに行きました。夢を見ているみたいで涙が出ませんでした。Zeppの目の前にロボットカフェがあって、息子が入りたい!って言うので帰りに寄りました。ちょうどテレビ局の撮影が入っててロボットカフェについて取材してもいいですか?って言われて、テレビ出たい!と喜ぶ息子。ロボットがミネストローネとか運んできてくれてはしゃぐ息子を見て微笑む私。私たち親子、全然悲しそうに見えなかったんだろうな…やっぱり現実感のないまま帰宅しました。
バクチク現象には行けませんでした。クリスマスの日の朝、通勤中に死んじゃうんじゃないか!?ってぐらいの動悸で動けなくなりました。全身が心臓になったみたいにバクバクして、呼吸も上手くできなくて苦しくて、すぐに家族に電話して病院に連れていってもらって一通り検査したけど何も異常なしでした。「何か精神的に負荷がかかることがあったんでしょう」って言われました。こんな状態で1人で武道館に行ってまたあのパニックに襲われたらどうしよう?って無事に帰って来れる自信がなくて諦めました。気持ちより先に体が駄目になりました。
それからあっちゃんのこと、2次元だったと思い込もうとしました。そしたらいつでも映像で会えるから悲しくならないんじゃないかって。私は元々2次元キャラが好きだから、あっちゃんもブチャラティと同じだって思えばいいんじゃないか?って考えました。そんなことを考えていたらある日、夢を見ました。ライブハウスで、あっちゃんが私の目の前で歌ってくれてる夢でした。ものすごくリアルな夢で、目が覚めてからこれは私が今まで見てきたあっちゃんの姿だったんだなって思いました。顔が見えないぐらい髪の毛ぐしゃぐしゃになって歌うあっちゃんの姿が大好きでした。
あっちゃんのこと何度もこの目で見てきたんだった。2次元だなんて思えるわけないんだったって気付いたら、涙がボロボロ出てきて自分でもびっくりするくらい泣きました。
あれから大丈夫な日もあればダメな日もあって、急にあっちゃんが恋しくなって泣いたりしてます。きっと一生あっちゃんを思ってメソメソするんだろうけど、今井さんが言ってくれたみたいに苦しむのはやめようって思えるようになりました。今井さんは私にとって世界一かっこいいヒーローみたいな人です。
私にはないものをたくさん持っていて、見たこともない世界を見せてくれる人。どんな絶望も希望に変えてしまうし、どんな状況も楽しんでしまう強さと優しさを持っている人。今井さんの好きなところならいくらでも挙げられそう(これもまたいつか書いてみたい
)。そんな今井さんの言葉だからこそ素直に受け止めることができたし救われました。

あっちゃんは今も昔もこれからもずっと変わらず私の心の真ん中にいます。
物質的なことだけにとらわれて、あっちゃんがもうこの世界にいないことが悲しくて寂しくて仕方なかったけど、BUCK-TICKはずっと5人。視覚化できなくても、あっちゃんもずっと一緒にいてくれる。最近やっとそんな風に思えるようになりました。
あっちゃんは私にとって「母胎」のよう存在、その言葉がいちばんしっくりくるみたいです。