日本は横並びだが転がると早い
こんにちは、maroと申します。
今日は、日本社会のキーワードは「みんな横並びでいっしょに」ではないかというお話です。
例えば、商品の値上げ。
2023年から多くの業種・企業で値上げラッシュが続くなど値上げの波が来ており、インフレになりつつあります。
つい5年ほど前までは値上げをする企業の数は限られており、まれに値上げに踏み切る企業は消費者からのブーイングに耐えなければならない状況でした。
しかし、恐る恐るどこかの企業が値上げを始めると、それを横目で見ながら続く企業がだんだんと増えていき、そのうち多くの企業が「今がチャンス」とばかりにこぞって値上げを行いました。
その様子からは日本企業の横並び体質が垣間見えます。
また、労働者の賃上げも同じ。
20年超の平成デフレの期間、日本企業は雇用の確保を旗印に労働者の賃上げを後回しにすることを続けてきました。
その結果、日本の名目賃金の伸びはストップし、その間に多くの海外諸国の給与水準に追いつかれ追い越されていくという結果になりました。
しかし、2023年から2024年の春闘にかけて、一部の企業が賃金を上げ始めると、その競合企業もそれに併せて上げていく動きがさまざまな業界で見られました。
業界で初任給を同じ額に上げた銀行はその最たる例と感じます。
対競合での人材獲得の競争力をつけるため賃上げは必要という論理があると思いますが、やはりその動きからは他社の動きを見て追従するという受身の姿勢を感じられます。
このように日本社会の至るところで「みんな横並びでいっしょに」の精神があるように思います。
「日本の社会は前例主義の横並びで自主性が無い・・」
「こんな社会では世界を変えるイノベーションなど生まれるはずがない・・」
と諦めムードの気分になる方もいるかと思います。
確かに変わるのが遅い日本社会はネガティブな面があると思いますが、同時に私は「一度やると決めたら徹底的にやり抜く」というポジティブな面もあると考えています。
LINEヤフー社の安宅和人さんは著書「シン・ニホン」で日本の強みについて次のように述べています。
この本では、産業革命に完全に乗り遅れた明治時代の日本がその後、富国強兵政策のもと欧米の技術を吸収して瞬く間にキャッチアップしていき、戦後は自動車・電化製品・精密機器などの改善改良でぶっちぎったことを例として挙げています。
私も同じく、みんな横並びで腰が重いけどそのぶん変わりはじめると周りと同調しながら一気に実行していくところに日本の強さがあると感じます。
どんなことにも良い面・悪い面の両方があるので、できればポジティブな面を見ていくようにしたいものですね。
変わると早い日本に期待しながら仕事と投資に精を出しましょう!
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