アクションもモザイクもない『レッド・スパロー』

これはちょっとびっくりなスパイ映画。
アクションもなければ、モザイクもない。
チ◯コ丸出しだったし、
ジェニファー・ローレンスも局部見えそうだった。
というか、半分見えてた。

しかし、これほど「スパイってこうなんだろうな」
と思える作品は初めてかもしれない。
これを見ると『007』のジェームズ・ボンドも
『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ホークも、
もはやスパイというよりただの傭兵だろとしか思えない。
むしろ、あんな飛んだり撃ったりって方が
異常なんじゃないかって思うほど。

バレエダンサーの道を断たれたジェニファー・ローレンスが
ロシアの諜報員として、あるターゲットとなる人物を探る話なのだけど、
まず、彼女の体当たりな演技がすごい。

訓練所で自分を襲ってきた男に対して後日、
みんなの前でボンキュッボンのザ・アメリカ的な美女体を露にし、
大股を開きながら「ヤレるもんならヤってみやがれ」と豪語したり、
数々の拷問で肉体を痛めつけられたり、
こんなにまで自分の肉体を酷使するジェニロー(って言うの?w)
は初めて見た。

とはいえ、個人的には、
彼女のその肉付きのよさがとても魅力的に見えたけどね。
特に、裸でテーブルに座ったときのお尻の肉の乗っかり方がやばかった。
華奢な日本人には決して出せないダイナマイトビューティー。
一人でお歳暮してるみたいな感じだった。

ストーリー自体も個人的にはいいなと思って。
よく邦画のミステリーの予告とかで「あなたは騙される!」といった
クソみたいなキャッチコピーあるじゃないですか。
あんなん途中から何となくわかってしまうがっかり感があるのだけれど、
これは最後までどうなるかわからなかったから、
ラストはちょっとびっくりした。
まあ、勘のいい人はわかるのかもしれないけど、
他のシーンに気を取られていた俺は全然わからなかったよ。
(変に騙されるとか言わない方がいいね、予告は(笑))

で、その気を取られたシーンってのが、
先ほどのジェニローの美しい体もそうなのだけれど、
この映画の最大の特徴だと思われる身体的ダメージの数々だよね。

もうね、見てるだけで痛い痛い痛い。
ジェニローが拷問の一環で警棒で殴りつけられるシーンとか、
彼女が愛したアメリカ側のスパイが、
火傷した患者用の皮膚を薄く剥いでく機械でベリベリされるところとか、
背中に寒気が走ったもん。

終盤で唯一ナイフを使った取っ組み合いがあるのだけど、
お腹とか腕とかスパスパ斬られてて、
もう、本当に「ひぃいいい!」って心の中で叫んだ。
それぐらいリアルに痛々しい。
ただ、あんな勢いでお腹切られたのに生きているのを見ると、
すぐに腸とか出しちゃう『ミスミソウ』が
よりB級スプラッター感あるなって思ってしまう(笑)

この映画を見ると、
まあそもそ主人公がロシアの諜報機関にいるってのもあるんだろうけど、
ロシアがとても非人道的に見える。
「この国は監獄だ」なんて言ってるしね。
一方で、アメリカは「個人の自由が保証されてる」なんて言ってて、
米露の扱いの差がすごいけど、ロシア国内の評判を知りたい(笑)

そして、マティアス・スーナールツはいつ見ても、
ロシアのトップのあの方に似すぎである(笑)

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