ハワイの持つ開放感がすごくよかった『ハナレイ・ベイ』
これは思った以上にいい映画だった!
本は読まないので、原作は知らなかったのだけれど、
ハワイでサーフィン中にサメに襲われて亡くなった息子を、
10年に渡り想い続ける母親の物語というやや暗めな内容の割には、
すごく開放感のある空気がよかった。
それもこれも、きっとハワイという場所がよかったんだと思う。
『青夏 きみに恋した30日』でも感じたけど、
よくあるような話であっても、
ロケ地が違うだけでかなり見た印象が変わるな、と。
今回、吉田羊が毎年決まった時期にハワイに渡り、
息子の残り香を噛み締めているのだけど、
感情を表に出さない上に、
全体的にセリフも少ないのが特徴的だった。
それだけだと重くなりそうな感じがするけど、
ハワイの青い空、白い雲、綺麗な海が、
息子を失った悲しみとは真逆の華やかさがあって、
それが作品全体を暗くさせすぎず、
かつ2時間拘束されて映画を見ている身としては、
あのハワイの開放感が心地よかった。
舞台が東京だったら、もっと窮屈に感じていたと思う。
そして、栗原類のクズな役が意外にぴったり(笑)
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