可もなく不可もない『パーフェクトワールド 君といる奇跡』
タイトル通りの印象。
つまらなくはないけど、めっちゃ面白くもない。
理由は後述。
初恋の先輩と再会したら車椅子に乗っていた、
というところから始まるラブストーリー。
障害の残る体になってしまって相手に迷惑をかけたくないという
優しさと諦めの表裏一体な心理状態の岩田剛典と、
それでもすべてを受け入れていっしょにいたい杉咲花の
まっすぐな純愛が眩しい。
杉咲花の身に何かが起こっても、
今の自分の体じゃ何もしてあげることができないと悔やむ
岩田剛典の姿が印象的だったかな。
ただ、それだけであった。
ここがつまらなくはないけど、面白くもないところ。
せっかくの恋路なら、わかりやすい敵が欲しかった。
俺は、それが須賀健太や芦名星になると思ってたんだけど。
須賀健太は杉咲花の同級生役で、
てっきり「車椅子のやつなんかより俺にしろよ!」
ってグイグイ行くのかと思ってた。
芦名星は岩田剛典のヘルパー役で、
てっきり「あたしならあの人を支える覚悟がある!」
ってグイグイ行くのかと思ってた。
それぞれ好意はあったかもしれないけれど、
そんなそぶりはほとんどなく。
それがあると、もうちょっと楽しめたかも。
いい話ではあったけどね。