正直微妙すぎてコメントしづらい『真実』
2019年公開映画167本中133位。
これなー、個人的にはすんごく微妙だった。
つまらなくはないんだよ、決して。
でも、面白くもない。
正確には、面白さがわからないって感じかな。
フランスの映画スターであるファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)
が自伝本を出版したってことで、
家族がお祝いに駆けつけるも、ほんの中身は事実とは程遠い内容。
しかし、そこに書かれていることをきっかけに、
母娘の真実が明らかになるという話。
女優として生きるプライドの高い母親と、
そんな母親だから、亡き叔母になついていた娘の確執ある関係がね、
どうなっていくかっていう変化を楽しむ映画かなあとは思うんだけど、、、
特に感動するわけでもなく、イマイチ掴めなかったなあという印象。
何かがわかりそうでわからない、
ふわふわした感覚のまま終わってしまった。
予告を観る限り、サスペンス系かなと思ったんだよね。
BGMの雰囲気もちょっとダークな感じがしたし。
でも、実際には心温まるヒューマンドラマっていうギャップ。
あとは、メディアが煽り過ぎてる気もする。
「あの是枝裕和の!」とか、
「フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴの!」とか。
そりゃ事実だけどね。
でも、もんのすごい映画が来たような期待を持たせるじゃん。
だから、期待しすぎてしまったってのもあるかも。
まあ、正直、僕は是枝裕和監督作品は、
単にジャンルが好みじゃないってのもあるかも。
個人的には、ハリウッドのブロックバスタームービーが好きだから、
こういう静かな世界観の中で、
中身から人間性が滲み出るようなキャラクターたちが織り成す
ちょっと芸術よりの映画っていうのは、得意ではないです(笑)
カトリーヌ・ドヌーヴの年齢を感じさせない存在感はすごかったけど、
まわりがもてはやすほどではなかったかなってのが、僕の感想です。