
家族とは観れない(笑)性器がしゃべり出す摩訶不思議な下ネタ全開青春学園ラブストーリー『ハード・フィーリング!』
【個人的な満足度】
2023年日本公開映画で面白かった順位:60/98
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:-(配信のみ)
【作品情報】
原題:Hammerharte Jungs
製作年:2023年
製作国:ドイツ
配信:Netflix
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
元ネタなど:なし
【あらすじ】
チャーリー(トビアス・シェーファー)とポーラ(コジマ・ヘンマン)は、男女の垣根を超えた親友同士。でも、スクールヒエラルキーの中で自分の居場所を見つけるのに苦労する日々を過ごしていた。
そんなある日、突然、チャーリーのペニス"ウィリー"とポーラのヴァギナ"フーハ"が彼らに話しかけてきた!とにかくセックスがしたい2つの性器は、持ち主に対して無茶な要求を繰り返していく。アソコたちの主張がどんどんエスカレートしていく中、ひょんなことからチャーリーとポーラはそれぞれ注目を浴びるようになり、お互いの友情に亀裂が入ってしまう。
複雑な人間関係とパーティー三昧のスクールライフを過ごす中で、チャーリーとポーラは次第にお互いの存在の大切さに気づいていく。
【感想】
くだらなすぎて笑えますwww 久しぶりにこんなおバカ全開の映画観たかもしれませんwww ハリウッド映画かと思いきや、これドイツ映画なんですよね。ドイツもこんなの作るんだってちょっと衝撃でしたwww
<よく企画通ったなっていう設定>
そもそも設定がおかしいですよ、これ。性器がしゃべるって(笑)昔、精子と卵子がしゃべる『ベイビー・トーク』(1989)っていう映画がありましたけど、ノリとしてはあんな感じですね。もうさ、性器だからもうヤることしか考えてないわけですよ。持ち主である人間がまわりからどう思われようが一切関係なし。魅力的な異性がいれば、「ヤれ!早くヤれ!」とやかましいぐらいにまくし立てるのがウケます(笑)ちなみに、性器の声は持ち主本人にしか聞こえません。が、こちらから話しかけるときは声に出さないといけないので、まわりから見たら独り言を言っているように映るんですよね。
<下ネタの嵐>
これはもう国民性っていうんでしょうかね。下ネタに関しても直接的な表現が多いんですよ。男性器のサイズを揶揄するセリフはもちろんのこと、ヤる、キメる、くわえる、ビッチ、アバズレ、こういった単語を何回目にしたことか(字幕として本来の意味になっているかはわかりませんが)。ただ、言葉は汚いんですけど、邦画みたいにがんばってがんばってがんばってキスできるかできないか、みたいなプラトニックすぎるラブストーリーよりは断然こういう方が好きです、僕は。見た目は全然悪くないのに、なぜかスクールカーストの底辺にいるチャーリーとポーラが、自分たちの性器に振り回されている姿は単純におかしいですもん。
てか、この映画に限らず、洋画って男性器のサイズに関するセリフが多いですけど、向こうはそれほどサイズが話題に出やすいってことでしょうか?(笑)
<性教育も意識してる?>
あと、この映画で思ったのが、性教育っていうほどでもないんですけど、そういうのを意識したようなシーンがちょいちょい入っているところです。どういうときに勃つのかのインタビューやら、サイズを大きく見せるテクニックやら、自慰行為の指南やら、とにかく性に関連することをまるっとぶち込んでいる印象でした。そうやって、性を面白おかしく描いた話ではあるんですけど、ラストがまさかあんな感じになるとは。。。「いや、そうはならんだろ」って思わず吹きました。
<そんなわけで>
下ネタ全開でメッチャ笑える映画だからオススメはしたいです。少なくとも、邦画では絶対にない作風なので、そういう意味では新鮮でもありますしね。ただ、小さな子供がいるご家庭では観ない方がいいかもしれません。子供からいろいろ無邪気な質問がメッチャ飛んできそうですから(笑)ひとり、もしくは気の合う仲間とツッコミながら観るのが楽しいと思います。