田舎の空気がより純愛を際立たせる『青夏 きみに恋した30日』
まーたね、量産型の高校生キラキラ青春純愛炸裂ファイヤー映画かと。
そう思ったんだよ。
だけどね、実際見たら、、、
割とよかった。
なんか、ステーキどーん!って出されるよりも、
牛肉を使った割烹料理みたいな、体に優しい感じがしました。
ストーリーはシンプルで、
葵わかなが夏休みの間だけ、田舎のおばあちゃんちに行って、
地元に住む佐野勇斗と恋に落ちるって流れなんだけど、
舞台が田舎ってところがね、体に優しい感を出しているんですわ。
ロケーション変わるだけでこうも印象変わるのかと思った。
やってることはただの恋愛で、
展開も予想できるぐらいオーソドックスだから、
それこそ邦画お得意の学園ラブストーリーと
何にも変わっちゃいないんだけど、
人がゴミゴミした学校じゃなくて、
大自然の豊かな土地に変わることで、
人間が際立って、より心情にフォーカスしやすい気がした。
余生を生きるおじさんな我が身には、
普通のキラキラは眩しいので、
田舎のゆったりした感じで恋愛してくれた方が
キュンキュンが五臓六腑に染み渡りますわ~。
あとは夏休みという期間限定感がいいね。
無駄にダラダラしない。
病気とかで寿命が限られているという設定よりも、
日常的な理由だし共感しやすい。
その中で、恋愛とか自分の進路とか、
高校生特有の悩みをぶつけまくっていて、
とても懐かしい気分に浸れたわ。
葵わかなって、いい意味でキラキラしてなくて、
制服着てもリアルに感じないぐらい落ち着いてるから、
今回の田舎の世界観とマッチしてたし、
イケイケドンドンではなく、古き良き感が漂ってるのも、
個人的には受け入れやすくてよかった。
その分、今の若い子たちからしたら、
ちょっと物足りない感とかがあるかもしれないけど。
しかし、見れば見るほど、葵わかなって国仲涼子感はあるな(笑)