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笑いが絶えないホラー『ザ・スイッチ』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:5/65
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★
【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
スプラッター
コメディ
女子高生と殺人鬼の入れ替わり
【あらすじ】
ミリー(キャスリン・ニュートン)はごく普通の女子高校生。親友たちと平凡な学校生活を送っていたが、ある13日の金曜日、連続殺人鬼ブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)に襲われ、謎の短剣で刺されてしまう。
間一髪、一命を取り留めたミリーだが、翌朝目覚めるとミリーとブッチャーの身体が入れ替わっていた。
女子高生姿のブッチャーが虐殺計画を進める中、中年男姿のミリーは24時間以内に身体を取り戻さないと、一生元の姿に戻れないことを知る。
果たして、彼女は元に戻れるのだろうか?!
【感想】
いやー、これは面白かったですね。初めてですよ、こんなに笑ったホラーは。僕、基本ビビりなんで、ホラーとかほとんど観ないんですよね。もう怖くて怖くて。でも、この映画は予告の時点で絶対観ようと思ってました。まさかの女子高生と中年男の殺人鬼が入れ替わるという前代未聞な設定に興味しかわかなかったので。
で、実際も期待を裏切らない面白さでした。ホラーなのに笑いと下ネタと家族の絆を織り交ぜて、テンポよく突っ切ったエンタメ作品に仕上がってて、もう拍手贈りたかったです。
とにかく笑えるシーンが多いのが特徴的で、もはやホラーっていうより、スプラッター要素のあるコメディに近い感じでした。しかも、なんか懐かしい感じもするんですよ。人の死に方が80年代~90年代のホラーっぽくて、ポップにグチャってなるところにノスタルジーを感じるというか。また、冒頭でティーンのカップルがセックスした後に死ぬっていうのもお決まりかなって。セックスが死亡フラグ的な?(笑)
そういえば、ホラーやスプラッターとセックスって密接に関係あるの何ででしょうね。生命の営みと終焉っていう組み合わせなのか、それとも「肉」っていうつながりなのか。ジャパニーズホラーでは見られない現象だと思います。
身体が入れ替わる系の物語って、日本でも海外でも数多く作られていますけど、入れ替わる対象の属性が異なれば異なるほど面白くなりますよね。クラスメイトや親子ってのがオーソドックスですが、今回は、ピッチピチの女子高生と脂ぎった中年のおっさん殺人鬼ですからね、よくこんな正反対すぎる2人を入れ替えることを思いついたなって(笑)
で、こういうのって入れ替わった後の男性の演技の方が笑えることが多いんですよ。前クールのドラマ、『天国と地獄~サイコな2人~』の高橋一生もそうでしたけど、この映画では、あんな図体がデカくてイカツい顔のヴィンス・ヴォーンが、思春期ガールっぽい仕草をしてるのがツボりますwww
今作のように、派手な死に方やテンポのいい展開はハリウッドならではだとは思うんですけど、日本でも遠藤憲一と北果那を起用してできそうな気もするんですよね(最近、『バイプレイヤーズ』を観たから余計にそう感じるだけかもしれませんが)。
最近、刺激が足りていない人は観て欲しいです。恐怖と笑いの世界がいい気分転換になると思いますよー。