マユリカとおねだりフルーツジッパーはなぜ面白いのか
最近ハマっているテレビ番組がある
「マユリカとおねだりフルーツジッパー」
というテレビ朝日のバラバラ大作戦の枠で
毎週水曜日26:15〜放送中
芸人さんがMCをしてアイドルの子たちの新しい顔を引き出していくという形の番組だ
芸人×アイドルという形式において
立ち回りが上手な芸人さんにはどんな特徴があるのか考察してみた
芸人×アイドルの歴史
このような形式の番組は古くは1980年代の
とんねるず×おニャン子クラブの「夕やけニャンニャン」から始まっているらしい
自分が覚えているのはAKB48の台頭とともに始まった
バッドボーイズ×AKB48の「AKBINGO!」
有吉弘行さんやおぎやはぎの小木さんがMCを努めていた
AKB48さんの「ネ申テレビ」
ここらへんからこの芸人×アイドルの形式の番組が増えていった気がしている
その形式を1つ発展させたのがバナナマンさんだ
バナナマン×乃木坂46の「乃木坂って、どこ?」では、バナナマンさんが乃木坂46の「公式お兄ちゃん」と位置づけられた
名前の影響はとても大きく
MCからお兄ちゃんになったことでより距離が縮まっている印象を受ける
(「マユリカとおねだりフルーツジッパー」でもマユリカがフルーツジッパーの公式お兄ちゃんという位置づけとなっている)
アイドルとの番組がうまい芸人さんの特徴
こういったアイドルとの番組での立ち回りが上手く、番組を面白くすることができる芸人さんにはどんな特徴があるのか考察してみた
①アイドルによく見られようとしない
アイドルの前で芸人さんがよく見られようとしてカッコつけ始めるとこういった形の番組はうまくいかない
面白さを引き出さなければいけない芸人さんが面白さよりも見栄えを取ってしまい
全体として面白さにも見栄えにも振り切らない微妙な感じになってしまうからだ
この点でマユリカはとても立ち回りが上手い
自分たちの恥ずかしい部分も出しながら
フルーツジッパーの面白い部分も引き出す
マユリカが笑わせてくれるからフルールジッパーの緊張も解けてくる
そんないい空気感が流れているように感じる
②アイドル1人1人をよく見ている
とりあえずアイドルの子に少し下品なこと、体を張ったことをさせておけばいい
という感じで雑に振るシーンを時々見かける
これでは決して面白くならない
当たり前だがアイドルの子たちも一人一人個性があり、得意不得意も違う
話題の振り方、ツッコミの仕方も個々人に合わせないと面白いシーンは生まれない
自分なりの振り方をしてくれる芸人さんにはアイドルの子たちも心を開きやすいだろう
この点でマユリカさんはフルーツジッパーのことをよく見ていると思う
③距離が遠すぎるのも良くない
①のように距離を縮めようと必死になっているのも見ていていい気はしないのだが
遠すぎてもよくない
芸人さんがアイドルにずっとさん付けで敬語だったりしてもそれはそれで面白い絡みが生まれづらく楽しくない
この絶妙な距離感が難しいと個人的に思うのだが、マユリカさんはとてもうまい
フルーツジッパーとの距離感を無理に縮めようとせず、しかし遠くない絶妙なバランスが保たれていて見ていてとても心地よい
まとめ
芸人×アイドルという形式は双方がハマったら大きな相乗効果を生むものだ
マユリカさんは関西では雑な芸人という取り上げられ方をしているし
阪本さんはハロプロのファンということで
フルーツジッパーが引いてしまうような雑さが出てしまったり、フルーツジッパーに推されにいって盛り上がりきらなくなってしまったりしてしまうのではないかとも思っていた
しかし本当に立ち回りが上手く
フルーツジッパーの面白さを引き出しつつ番組としてもとても面白いものになっている
マユリカさん、フルーツジッパーともに人気が上がってきているので
この2組の絶妙なバランスの最高の番組が
今後長く続いてくれることを切に願っている
余談
完全なオタクの余談だが
芸人×アイドルの組み合わせで
一番好きだった番組がある
「NMB48学園 こちらモンスターエンジン組」
という関西ローカルのラジオ番組だ
NMB48メンバーは卒業と共に入れ替わっていたが
終了時点では現在はタレントとして大活躍中の渋谷凪咲さんと、アパレルブランドのプロデュースで女性人気の高い村瀬紗英さんが担当していた
このふたりとモンスターエンジンさんの掛け合いが本当に面白かった
決してアイドルのふたりを丁重に扱いすぎるでもなく雑にしすぎるでもなく
アイドルのふたりの面白さが存分に出ている素敵な番組だった
渋谷凪咲ちゃんのタレント性はここで培われたのではないかと思うくらいだ
残念ながら番組は終わってしまったが
当時の自分の熱狂は強く覚えている
またそんな番組に出会いたいなと願う