ベルサイユのばら フェルゼン編 千秋楽!
友の会の抽選でまさかの千秋楽が当たった。
当たった直後に、白スーツ一式、買っちゃった。合計10万円ちょっと。
だって、千秋楽は白の衣装で行くルールだから!
で、スーツ着て新幹線に乗り、宝塚大劇場は向かったのです。
千秋楽のリアル参加は初めて。
移動している間は、白スーツ悪目立ちしてないか気になり、
宝塚が近くなると、同じような上下白の服装女性が目立ち、そして劇場へ。
いつもの大劇場の入り口に到着したら、白いバラで飾られた真っ白な「彩風咲奈」の受付台があってびびった。
白の祭壇といい、白の衣装といい、巡礼か?とも思ったよ
さて、全身白の観客は全体の6割くらい。
男性でもヅカオタは白で決めてきていた。
白ワンピース(レース入りの比率高い)が目立っていたが、
とりあえず手持ちの白の服を着ました、という人もいたり、
何だったらトップスは白で、ボトムは他の色という人もいたりして。
なんだ、わざわざスーツ買わなくてもよかったんじゃない?と思ったのだが、
スーツ買ったとき、朝着用する時、そして出かける時のあのワクワク感は、得難いものがあったので、
うん、準備して良かった。
そして座席にはトップ画像の緑のペンライトがセロハンテープでぺたっと貼ってある。
咲ちゃんのサヨナラショーで最初から点灯して!
と説明書に書いてあるので、遠慮なくショーで点灯使したのだけれども!
この前の月組GOATのようなペンライト演出があるわけではなく、
オペラグラスでみるのに光ってむしろ邪魔だったりするので、思いのほか活用せずに終わった。
オールバイマイセルフのペンライトと同じく、非常用電源として部屋の片隅に飾られる運命になると思う。
で、肝心のベルサイユのばら。
宝塚歌舞伎と誰かが言ってたけど、まさにその通り。
観客はベルサイユのばらのストーリーが頭に入っていることが前提なんだよね。
予習しないと、何でロザリーとジャンヌがあんなに出てくるの?とか、ジュローデルって誰だよ、となり、全く楽しめないと思うのよ。
で、私の場合、原作ファンなので、その辺は問題なく見れたわけです。
そして伝統の宝塚歌舞伎だから、歌もダンスも演技もめっちゃ昭和です。
特に最初の「ごらんなさい」とかね。
昔からのファンにとっては名曲なんだろうけど、見慣れない新参者には違和感があるのよね。
で、昭和に慣れた頃に、悶絶@モンゼット夫人と、失神@シッシーナ夫人の、フェルゼンとオスカルのどっちが素敵か論争。
うまく「ラストミッション」と「愛の不時着」を絡めてくるあたりが宣伝が上手いというか。
そして、観客の拍手を煽ってどっちがいいの!という論争は、やたらと盛り上がっていて、さきちゃんとあーさ、笑い堪えてるよね。
ただし、新しい演出も取り入れていて、2幕があがるときのダンスはめっちゃ格好良かった。
というか、最初は「え、1789?」と勘違いしていた。
今回の目玉はジャンヌ役の音彩唯ちゃん。
ヒール役がハマり役。
もろ肌だして、背中のVの焼ゴテ跡を見せたり、思い切りがいいのよね。
歌も上手いし、可愛いのでついつい目で追ってしまいます。
そしてあちこちで言われているのが、オスカルが漫画のままだったという話。
はい、もう美しすぎて漫画のままなんだよ・・・。
それ以上に、アンドレと結ばれるシーンから、
わずかに声のトーンが変わって、女性になっている瞬間が出てくるの。
アンドレがあがちゃんで、これまでの役柄とか(怪しい心霊術師とか)、対談番組の様子から、オスカルが姉さん女房にならないかという不安があったけど。
いやいや、あがちゃん、めっちゃかっこええやん!
オスカルがちゃんと女性として見えるし、元々目鼻立ちが整った顔立ちでハンサムだから、完全に男性として見ていたわ。
そして、フィナーレ。
さきちゃんが銀橋に出てきて、組子たちが全員でさきちゃんに歌いかける場面、組のメンバーが送り出す演出は泣いた泣いた。
さきちゃんも大劇場最後だからかな、とても晴れ晴れとしたなんともいえない表情なんだよね。
最後に気になったことがあって。
トップ退団公演の千秋楽ってカーテンコールを6回くらいやって、トップスターがその度に挨拶するんだけど、
雪白ちゃんとあーさに挨拶しなかったんだよね。
今後の雪組をよろしく!というシーンがあっても良さそうだったんだけど・・・
東京の千秋楽で改めてやるのかしら。