土中環境①
高田造園の高田宏臣さんの『土中環境』という本を読んで、自分の庭の土中環境改善に取り組んでます。
今までも、植物を植えるときになんとなく土壌改良したり、地表部は腐葉土やバーク堆肥でマルチングしたりと、土のことに関する取り組みはしてきました。
でもその手入をするピンポイントでしか土を見ていなかったなぁと反省しています。
土地全体としての空気と水の流れに着目し、庭自体が健全に、一つの生命体かのごとく、呼吸し循環するように設えられれば、もうそれはパワースポット!
今回は塀際横穴掘りについて
我が家は高台にあり、南側と西側は、我が家より高くなっています。当然低い方に水は溜まりやすく、特に塀の脇の土は密閉状態で水が停滞しやすいため、試しに塀沿いに長い横穴を掘り進めています。
南側の方がより高く隣家が建っているのですが、塀はこのような造りで、おそらく築二、三十年は経過している感じです。
やはり低地で壁際なので水が溜まりやすいせいか土は湿っており、毎年ドクダミが繁茂しますが、特に地盤が締め固まってることはありませんでした。南側の塀沿いにはサクランボを植えてるので、この根がある程度ほぐしてくれた可能性もあります。
一方、驚いたのは西側の塀脇。宅地造成の際、建てられたコンクリート塀で約5年経過していると思います。
地表から5cm掘ったたけで、すぐにグライ土が!グライ土は、水が停滞し酸欠状態の土らしく、青みがかった灰色の粘土です。
土中環境を読んでいなかったら、岩盤かと勘違いしてたと思います。スコップカッチャでは刃が立たず、ドライバーをプラスチックハンマーで叩いて、グライの塊を叩き割って掘り進めました。
水を通す縦穴を深く空けようと頑張ったけど、グライの切削に手間取り今日は深さ30cmくらいで終了。こんな環境で植物を植えても、酸欠か水分過多になると思います。
西側の塀沿いのヤマボウシの生育がいまいちな原因かも??
とにかく掘る作業が、一歩ずつですが、ヤマボウシを健やかな状態にするのが目下の目標です。
※ちなみに健やかな土は掘るのあまり大変じゃありません!