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【STL】自己紹介とセントルイスカージナルスの特徴

野球ファンの皆さんこんにちは、あるいはこんばんは。マーロウです。
今回、MLB30球団ファン合同noteの執筆をすることになりました。トリッピィさん(https://t.co/LMrUmdY4Gm)に続いて2人目のセントルイス担当です。ファン歴が3年弱と浅めですが、勉強していきたいと思っています。また今後のnoteですが、月に1本を目安に出したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

1回目の執筆なので、今回は僕がSTLのファンになった経歴を書き、あわせてカージナルスを贔屓にするポイントをいくつか記していこうと思います。前半では普通の野球ファンが、MLBの一球団を追いかけるようになる過程を見て、こういう入り方もあるのかと思ってもらえるのが目的です。また後半では、STLの特徴を知ってもらう、さらにSTLを贔屓の選択にいれてもらえることが目的です。

野球観戦歴とセントルイス

僕が最初にMLBと出会ったのはまだイチローが現役で、バリバリ年間200本以上打っているときでした。朝のニュースでは、大抵イチローが何本ヒットを打ったかが取り上げられ、5の2だと少ないと言われるころでした。ただ、その頃の自分はMLBよりもNPBを追いかけており、とりわけ稲葉、ダルビッシュ、金子あたりが所属する日本ハムが好みの球団でした。余談ですが、ある試合の観戦時、不調だった稲葉がサヨナラを放ったのを現地で見て、心底興奮したのを覚えています。稲葉ジャンプでは、ドームが縦に揺れ、これが噂の発電するファンかとも笑。

話を戻すと、結局2000年代のMLBについては、マスメディアを通じて入ってくる断片的な情報、それも日本選手のウェイトが高いものを耳にしている程度でした(体感ではSEAが6割、BOS2割、NYY1割、その他1割)。ぎりぎり、ペドロ・マルティネス、ジーター、リベラは知っていたのかなと。2010年代も特段変わらず、移籍したイチローやらあるいは青木、田中、岩隈、ダルビッシュあたりの成績をテレビで流し見る程度で、それぞれの所属球団の地区やリーグすらよく分かっていなかったです。

しかしMLBを本格的に見るようになる瞬間は、その後すぐやって来ました。大谷のMLBでの活躍とコロナ禍です。1つ目の大谷ですが、投打をどちらも高いレベルで行う点は極めてセンセーショナルで、MLBへの興味を掻き立てるには十分でした。彼については、野球というゲームの内側からゲームの枠を破壊していく点が、見ていて最も面白いなあと思います。

もう1つは、コロナ禍の初期、時間に余裕があった時期に偶然見つけた動画でした。

このクリップは、MIAとSTLの試合でイチローが打席に立ったときのものです(ピッチャーは懐かしのジーグリスト)。モリーナが意図的に試合を遅らせ、球場全体がイチローのキャリアを称える場を作りました。これを見てまず思ったのは、誰だこのキャッチャーということ(失礼極まりない笑)。そして勝負の場でもこうした交流を忘れないスタイルとファンの自然な受入れへの驚き。それまでMLBに抱いていた若干の距離感が、互いをリスペクトするという基礎的な感覚を契機に、一気に縮まるように感じました。このたかだか数十秒のプレー中断が、私がSTLを好きになったはじまりであり、その後を決める分岐点でした。
その後は割と一般的だと思いますが、好きな選手(あとでnoteにします)を見つけ、試合やデータを見るようになり、最近はプロスペクトも気にするようになったという流れです。とりあえず、ありがとうYadi!

セントルイスの特徴5選

自分の話は置いといて、セントルイスが他球団と比べてどういう特徴を持った球団なのかを5つ挙げようと思います。基本NPBしか見ない方も共感できるポイントがあると思いますし、MLBを見始めてまだ見る球団が決まっていない方には、この機に興味をもってもらえると嬉しいです。MLB強者の皆さんは流し見で笑。

①基本強い
手前味噌で恐縮ですが、セントルイスはだいたい強いです。正確に言えば、内部要因としてのチームの絶対的な能力と、外部要因としての地区という相対的な枠が噛み合い、コンテンドする機会が多いです。過去10年間のポストシーズン進出回数は7回あります。またWS優勝回数も差はありますが、NYY(27回)についで、実は2位(11回)です。

②スターがいる
シーズン最高防御率記録を持つギブソン、華麗な守備やバックフリップで知られるオジースミスに始まり、カールトン、ミュージアル、プホルス、近年はアレナドなどなど、世代を代表するスターを継続して持つチームです。生え抜きのベテラン3人、ウェイノ、ヤディ、プホルスが共闘する昨シーズンもまた見応えがありました。

③ファンべースの熱さ
セントルイスの人口規模は30万人前後と中程度ですが、こと観戦者数はMLBでもトップクラスでホーム試合はLADに続き2位、全体でもLAD、NYYに続き3位です(2022年)。大都市に比肩する動員と野球への情熱でチームを支えています。球場の一体感もまた魅力。日本で言えば、市民球団が起源で市民の球団への愛着が強く、地方都市にある球団として、広島カープが近いでしょうか。

④守備がいいチーム
22年のチームDRSは4位、UZRについては1位とMLB全体でもトップクラスの守備を誇ります。昨季のNLゴールドグラブ賞は3Bがアレナドで、ユーティリティがドノヴァンでした。NYYにモンゴメリーとの交換で放出されたベイダーもまた21年のゴールドグラバーです。なおアレナドはプラチナグローブ賞を6年連続で受賞しており、彼のベアハンドスローは3試合に1回くらいで出現し(体感)、ファンを沸かせます。

⑤組織の厚み
MLBで継続して勝てるチームであるための要件の1つは、マイナーの質の確保があります。セントルイスはMLB中盤の資金力でFA戦線に乗り込み効果的な補強を行いつつも、基本的には選手を育て上げることを好みます。その選手をトレードに組み込み、有力選手を獲得することもしばしば。22/12/27時点でMLBトップ100のプロスペクトにWinnら6人が名を連ねます。またチーム運営から日々の練習までに至る独自の哲学を持っており、これをCardinal Wayと呼びます(なおこの哲学は2011年に保存のため口伝を文書化しましたが、中身は関係者以外厳禁だそう)。

以上になります。「強さ」「スター性」「熱いファン」「上手い守備」「厚い組織」のワードからセントルイスに興味を持ってもらえると嬉しいです!

次回は1月末の更新を予定しています。トピックは、WBCに出るCardinalか、昇格期待のプロスペクト、または推し5選のいずれかを予定しています。

次回もお楽しみに!

おまけ:今月誕生日の選手

Jordan Montgomery🎉(1992/12/27、30歳)

昨季途中にNYYから移籍した、シンカー、カーブ、チェンジアップなどをバランスよく投げる左腕。本人もシーズン途中の放出には驚いたようだが、移籍後スタッツは11試合63.2回を投げ、防御率3.11、FIP3.08、WHIP1.085と安定し、POでも登板。来季もローテーションの一角を担う。

【参考】
・Sports Illustrated
・baseball reference
・fangraphs

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