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選抜大会の選考で炎上しない方法

選抜高校野球の選考について問題になっている。
前年の秋季大会での地区準優勝校が選ばれずに、ベスト4で敗れた高校が選ばれた。これまでは、優勝校と準優勝校はほぼ選ばれていたのにということだ。

ただし、今回の選考自体には問題はない。
大会要項には、資格や高校野球精神に違反しないことの後に、次のような内容が書かれている。
・地域的な面も加味して選出する。
・試合成績や実力とともに、勝敗にこだわらずその試合内容も参考にする。
・選抜大会は予選を持たない大会であって、秋季大会は一つの参考資料である。
つまり、極論を言えば秋季大会の優勝校であっても選考にもれることはあるわけだ。もちろん、炎上するだろうが。

そこで、こんな揉め事を解決するために、選抜大会についてはくじ引きで決めてはどうだろうか。
どんな高校でも、私立も公立も、お金のある学校も、屋内練習場などのない雪国の学校も、甲子園の土を踏めるチャンスが平等にある。まさに教育の基本だ。

教育の一環であるとして、勝敗にこだわりすぎた運営や戦い方がしばしば批判される。
野球などというものは、アメリカの荒くれ男たちが、石ころを棒切れで弾き飛ばしたあたりから発生したに違いない。
そんな野球を、教育に利用してやろうというところに、そもそも思い上がりがある。
それでも、教育に利用しようというのなら、選抜大会はくじ引きにするのが一番いいと思うのだが。
そうすれば、選手を集めてセミプロのようになっている学校も、大会前に何とか人数をかき集めて参加しているような学校も、あの憧れの甲子園の土を踏むチャンスが、年に一度は平等に訪れることになる。
テレビにも映れる。

それでは努力した甲斐がないと言われるかもしれない。
しかし、高校野球というものは、あまり知られていないかもしれないが、一年中公式戦が行われているのだ。

まずは春の選抜大会に始まり、その直後から春季都道府県大会、春季地区大会が行われる。
この春季大会の成績が良ければ、夏の予選でシード校に選ばれることもある。
その夏の甲子園の予選が早ければ6月から始まる。
そして、夏の甲子園。
新チーム結成直後から、秋季都道府県大会が始まり、秋季地区大会、さらに神宮での全国大会へと続いていく。
また、国体の競技でもある。

これだけ、実力を発揮するチャンスはある。
選手を集めて多額の設備投資をしても、これだけの試合があれば、十分元を取れるだろう。
宣伝効果というなら、甲子園以外の試合もテレビ中継するように、高野連などがNHKにかけ合えばいい。
それであれば、春の選抜大会くらい、くじ引きにしてもいいのではないだろうか。

どんな高校も今は弱小でも、くじ運が良ければ甲子園大会に出場でき、そこで頑張れば全国の頂点に立つこともできる。よし、頑張ろうとなるに違いない。
これこそ、運も実力も兼ね備えた真の勝者かもしれない。

人生には実力だけではなく、運も大切だ。
また、運をあてにするだけでなく、日頃からの努力も必要だ。
そうだ、これこそ、真の教育だ。
ぜひ、選抜はくじ引きで。

最初は冗談で書き始めたが、だんだん本気になってきたぞ。

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