「鎌倉殿」に魂ひかれてるアナタ。阿野全成の墓のある寺へ行くのだ!まだ浸れるぞあの世界に!(沼津市大泉寺)
もう、2023年も3月だというのに、今だNEWカマー(どうする家康)を拒んで、鎌倉殿の影を追いかけてる私です。今だ、11月ころのトーク特番とかみちゃってます・・。 そんな私を見かねて静岡在住の弟夫妻が、鎌倉殿ゆかりの場所へ連れて行ってくれました。
大泉寺 阿野全成のお墓
演じる新納さんの人柄もあいまって人気のでた、阿野全成の居城跡に建てられたお寺です。沼津市の西の方にあります。少し行くと、鎌倉殿でも出てきた「富士川の戦い」の合戦地もあります。このあたりの地名が「阿野の庄」だったんで、当然「源」氏であった全成さんが「阿野全成」と呼ばれたわけです。それにしても、今の寺名が「大泉寺」とは、どこまで「鎌倉殿」な場所なんでしょ。
この門をくぐると、お寺の敷地です。観光用のお寺ではないので入園料的なものはなさそう・・と思いきや。
寺事務所の前のテーブルには、おかしな名前の線香がずらり・・。女性の職員さんが
「はい2本おとりになってくださいね。お気持ちでいいんでお納めください!」とぐいぐいと線香を勧めてくれます。
2本とって、賽銭箱に「お気持ち」を投入すると、
「はい!こちら!」と本殿の裏手に誘導されます。
「え・・・案内とか頼んでないですが・・・」
という隙もなく裏手にあるお墓に案内されます。
いつの間にかガイドスタート
お花などが供えられている他の物より少し大きい墓石が2つ並んでおり、それが阿野全成と子供の時元の墓だそう。ここまでを話すと
「ガイドさんにバトンタッチしますね!」
と、他のお客さんの案内が終わったガイドさんが駆け足で来てくれました・・。 というかもうほとんど話はきいたけど・・と思っていると
ここに阿野全成のお墓がある理由。
「首が飛んできた」という伝承と実際はどうだったのか?
阿野全成の子孫は?(阿野廉子(後醍醐天皇女御)につながる)
と、ネットを調べればわかるような話から、
頼朝はなぜここを他の兄弟ではなく全成に任せたのか?
この地がいかに重要な場所だったか。
全成の能力(呪詛ではなく、実務能力、人脈など)
実朝のお位牌がなぜかここにある
仲良さそうな奥さんの位牌は逆にここにない。
など、非常に興味深い話が続きます。
ファンキー住職の趣味
お墓から本堂の前に戻っても、解放はされません。住職の趣味の「ゴム版彫刻」見てって!となりました。 鎌倉殿が始まってから、登場人物を彫っていて、それを御朱印に押そうと思ったけど、NHKからストップかかったという代物
似すぎていてNGというくらいですから、確かにすごいクオリティです。鎌倉殿への愛があふれまくってました・・。しかし、坊さん、暇か??
ようやく本堂へ
「彫り物の館」から出ても解放はされません。
弟が気をきかせて「自分たちで見るんで」というニュアンスを込めて「本堂お参りしますね」というと、「案内しますね」と。ま、そうなりますわな。(私たちの後に誰もこないのです・・)
御本尊が運慶作の可能性大だという話から、本堂の割に天井が低く、柱が多いのは、敵に刀を振らせないための防衛施設としての「館」だった名残だとか。ほとばしる知識!止まらないトーク!
ガイドは3人いるらしい
今回案内してくださったのはガイドのおひとりで、その他、阿野全成の研究をずっとしてきている方、好きすぎて東京から通ってガイドをしている方などがいるそうです。
「僕とは切り口が違うので、他の方のも聞いてみて下さいね」とお勧めされるも今日のところはお腹いっぱいですので、お礼を言って退出しました。
10分ほどの滞在予定でしたが、1時間は居ましたかね。
「鎌倉殿」に今一度浸るには最適!
きっと放映中はもっと人がいたんでしょうね。ガイドさん含め寺全体で阿野全成を大事に思っていることがわかりました。 まだまだ「阿野さんのことを伝えたい!」というのがビシビシ伝わってきます。
まだ、鎌倉殿を引きずってるあなたにお勧めです!あの世界に戻ることができます。大泉寺の門は、2022年につながてっているのです。
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