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スレッズのアルゴリズム、あなどれーん!
最近はスレッズをはじめました。
どんなアルゴリズムかわからないけど、眺めていたら、
パートナーを突然亡くした方の日日の苦悩をつづったアカウントがあって。
「今日の私はおかしいんです。愛しいあなたを亡くして悲しいはずなのに、今日私は、アナタに対してとても怒っているのです。(以下略)」
これを読んで、20年前を思い出しました。
人間ほんとのどん底の時には、周りの声も届かない、ただただ悲しみに身をゆだね、真っ暗な井戸の底を見つめているような気分が続くのですが、その次に来るのは、悟りとか、前向きな気持ちとかじゃなくて、「怒り」なのです。
私も当時ただただ泣くばかりな時間を経て、先に勝手に逝った彼のみならず、自分から相談に行っておきながら、話を聞いてくれる友にすら「怒り」の感情が芽生えてきたのです。
「なぜだかそういう気持ちになっている。」
と伝えると、臨床心理士となっていた彼女が
「少し前に進んだね」
と答えたのを鮮明に思い出しました。
暗闇から一歩踏み出す時、人は、自分でも戸惑いながら強い怒りを覚える。それがどんな作用なのか、友人に聞きそびれてしまったけど、なんと人間の心の逞しいことよ。もう生きていけないという暗闇から自分を守るために怒るのだ。
人の心は胸元にあるのではなく、何億もの頭脳細胞と神経が紡ぎだすものだけれど、 生まれも育ちも全く違う人間が、闇から立ち直るときに、同じように怒るということをとても興味深く拝読した。
だからなんてことはないのだけど。
自分の怒りに戸惑っている、まったく知らない女性に、思わずコメントを送った。
すると、亡くなった伴侶が、 髭でメガネで、坊主頭で、音楽を愛し(楽器をこなす)、元バイクの整備士で、実家には少し問題をかかえていて・・・。ということが分かった。
なるほど、 きっと、あなたのスレッドにいきあたったのも何かの縁でしょう。二人が雲の上で笑ってみているといいですね。と答えた。
スレッズのアルゴリズムは侮れんということか。