見出し画像

撮り鉄未満女子による、小湊鉄道撮影指南(春~初夏)

はじめに。「撮り鉄未満」とは

思うんですけどね、ことローカル線に限って言うと、電車に乗っていたんじゃ、枚数撮れないし、いいスポットにいけないんですよね・・。
なので、電車で撮影に行ってるんじゃ、まだまだだな、という思いを込めて「未満」といたしました。
駅と駅の中間地点で「どうやって来るの?ここ」という場所にはたいていバイクか車が止まってるもの・・。撮り鉄とは車持ちなり!と思うわけです。
「それでも電車で行くしかない」というアナタに向けて、実際電車に乗って撮影してる未満女子が撮り旅で気づいたことを徒然なるままに書いていきます。撮影のお役に立てれば幸いです。

時刻表を見つめると「よく考えるんだ!」という字がにじんできますよ

画像1

さてこちら、小湊鉄道の下り時刻表です。non-車派にとっては命のペーパーでございますよ!
ご存じの通り小湊鉄道は内房線の五井駅と接続しています。 よーく見てみましょう。五井~上総牛久までの生活圏の区間は電車本数が多いように見えますが、撮影の常識的な時間を8時以降19時までとすると、1日12本。 上総川間以遠にいたっては7時台をいれるとしても、9本です。昼間は2時間以上来ない時間があります。

乗って来た電車と、乗って去る電車は「撮れない」

画像2

こういう写真を撮りたいじゃないですか!? そうするとですね、こうなるわけですわ。

画像3

これは川間駅の時刻表。下りだけを例にとると、これ。
まず、この駅に自分が降り立つ電車は行っちゃうから撮れない。
降りて1時間強待って撮影(その電車は行っちゃう)、
また1時間強待って乗車してそこを去る。ということになるんですわ。
合計3本の電車を使わないといけない。一日片道数本の電車しかないのに、3本で1回しか撮影できない!! なので工夫しないとなかなか1日で満足いく撮影ができませんです。

プランニング案1:早朝から3か所決め打ち!

そうはいっても、上下線があるので、工夫次第では本数撮れます。
例えば、本数少ない上総川間以遠で、田んぼの景色が有名な「上総鶴舞」の時刻表抜粋がこちら。
下り

画像4

上り

画像5

7:47に鶴舞に降り立つ。撮影スポットまでは10分もかからないので
上りの8:11分が先ず撮れる。
そこから1時間後の9:19の上り、続いて9:45の下りも撮れる
そして10:40の下りに載って鶴舞を去る。
その電車は、人気スポット「飯給(いたぶ)」駅には

画像6

11:08に到着。 赤い「レ」点がありますが、これはトロッコ電車が通過していきます。12:18頃でしょうか?(運行日毎日ではないので注意)これも撮れます。ちなみに上りの時刻表はこちら。

画像7

なのでトロッコの前に12:04分に上り電車がいくのでこれも撮れます。ここにある「レ」点もトロッコの通過で、だいたい13:10頃です。 これを撮って13:27分の下りに乗る。

画像8

その電車は13:36に「トトロの駅」で有名な上総大久保に到着

上り時刻表はこちら

画像9

14:15の上りが撮影できます。もうそろそろ、帰り道のことも考えながら撮影しますか。下りの14:43分を撮影して、15:22の上りで五井駅に向かうということもできますし。14:43分でもっと奥に行くこともできます。

朝早く起きてスタートすれば、3か所ならいけること実証済みですので、ぜひ頑張ってください

プランニング案2:メインだけ決めていく

春なら、必ず撮りたいのがこちらになりますよね?

画像10

これは終点の1個手前の「養老渓谷」駅から徒歩15分ほどのところになります。 本日のメインをこれにして、まずは朝ここにきて、もう存分撮影して、もういいかな?と思ったら、上り電車で適当に降りて撮影するというのもいいと思います。菜の花だと「月崎」とか「飯給」も素敵ですので。

時間がつぶせる駅・つぶせない駅

上下の時刻表をうまく組み合わせれば1時間まるまる電車が撮れないというのはあまりありません。しかし昼間の2時間の空白時間をうまく使う必要うがありますね。 個人的に電車以外に見どころ(写真撮影的に)がある駅をあげますね。

1位 「養老渓谷」2時間以上可能
沿線一大観光地。養老渓谷の入り口ですのでここはハイキング目的に人もいて半日以上でも費やすことが可能です。先述の葉の花畑もここから歩きます。こんな写真も撮れます。

画像11

2位 上総中野
もう一つのローカル線「いすみ鉄道」との乗り換え地点ですので、両方の車両を撮影できたりします。

画像12

3位タイ 大久保駅

画像13

トトロの駅として有名ですね。イラストもそうですが、オープンな作りがほのぼのとしてて絵になります。撮影地点の林にはブランコもあって、これも絵になります。

画像14

3位タイ 飯給

画像15

田んぼの上を線路が通っていてほんとに絵になります。
神社も近くにあり、また、「名物」のトイレもありますので、お立ちよりを!
3位タイ 月崎
ここも桜と菜の花が同時に撮影できます。駅周辺にも花が咲いていて本当に絵になります。

画像16

画像17

こんな空間もあります。

田んぼ撮影なら「川間」「久保」「鶴舞」だけど田んぼ以外ないです。

GWころから田んぼに水が張られ、苗が植えられていきます。水に電車が映えてリフレクションが美しいですよね。

画像18

こちらは、川間駅を出発した電車。

画像19

だいぶ苗が成長した田に映える上総久保に入る電車。
田んぼといえば、3連続する「川間」「久保」「鶴舞」
ですが駅が駅舎自体が絵になるのは、川間駅ですかね。

画像20

素朴でシンプルです。

「google map」様が教えてくれること!

田んぼ撮影スポット探しはgooglemap様が不可欠です。
なんどか通って電車が映える条件もわかってきましたのでそれに合う場所をさがします。
・線路のすぐ近くから田が始まること
・線路に対して垂直に田んぼが配置されてると。
・線路と田んぼの間に道路がないこと
・線路が道路や田より高いところにあること。
・線路の後ろが抜けてること
<goodパターン>

スクリーンショット 2021-06-09 212306

紫で塗ったところから線路の方向へは、長方形に田んぼがそろっていて、建造物も少ないのでいい写真が撮れます。
<badパターン>

スクリーンショット 2021-06-09 212644

矢印はあぜ道ではなくて、車道で、しかも線路と同じ高さなので、車が映り込んでうまく撮れません。
「川間」「久保」「舞鶴」 三か所の駅はどこかしらスポットがありますので、到着した後に散策がてらgooglemap様と一緒に探すとよいですね。
その際にちょっと頭に入れたいのは、太陽の向き。
撮影者が太陽を背負う=電車に明かりが当たるほうがリフレクションがきれいに撮れますし、空も青く撮れるのでお勧めですよ!

(比較的成功したと勝手に思う)
「実際の撮影地と撮影写真」

画像23

上総川間駅(グレーのポイント)徒歩5分ほど

画像24

画像25

上総久保駅(グレーポイント) 徒歩5分

画像26

五井駅に近くでもいい絵が撮れる場所

五井~牛久までは住宅やスーパーなどもあってなかなか、自然な景色はとれなそうですが、意外に頑張ればとれます。
あまり時間がないとき、帰りにちょっと時間があればおりてみてはいかがでしょうか?
上総三又駅
田んぼ入りの写真が五井駅から4駅で撮れます。

画像28

光風台駅
鉄橋があるので、ここを通る電車は絵になりそうですね

画像29

画像30

田んぼがあるのでこんな感じのも撮れます 人工物が多いけど。。

女子にとっては大切!「トイレ問題」

ローカル線なので無人駅も多いんですよね。なので中には簡易トイレが1つ佇んでるってこともあります。なかなか女子にはつらいですよね。
長時間の撮影なのでできればきれいなところで済ませたいですよね。トイレがどんな感じが、見てきたところを中心に記載します。
上総川間駅・・・簡易トイレ
上総鶴舞駅・・・アートなトイレ
上総久保駅・・・簡易トイレ
高滝駅・・・・ オストメイトも対応綺麗なトイレ
里見駅・・・オストメイトも対応綺麗なトイレ
飯給駅・・・アートなトイレ 
月崎駅・・・ログハウス風
上総大久保駅・・ 新しいトイレが建ってました
養老渓谷・・・・大人数対応の大きなトイレあり
こうしてみると、田んぼエリア以外は大丈夫そうですね。
沿線で有名なのはここ、飯給駅の落ち着かないトイレ

画像27

スケルトンです!!  この外の黒い塀からが個室なので、この透明なお部屋をのぞかれることはないのですが、やっぱ落ち着きません。 これは女性専用です。

持っていくといいもの。

・食料/水
 五井駅の乗り換えポイントと、JR改札外にNEWDAYSがあるので買い物できます。 小湊鉄道上では、自販機はあるけど食べ物はほぼ買えません。
養老渓谷は週末は売店がありそうでしたが。
なので食料は持参しましょう。
・帽子
炎天下で電車を待つこともありますので
・小さい組み立て椅子
 田んぼで待つときや少し高いところから撮影したいときなど


いかがでしたでしょうか? マニアなネタでしたが
お役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?