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台湾人彼女と台湾一周:日本との繋がりも大きい台湾の雄大な自然「阿里山」

今回の記事では、台北を離れ、台湾烏龍茶で有名な阿里山と雞肉飯が有名な嘉義を訪れた1日を紹介します。阿里山では世界三大登山鉄道一つである阿里山森林鉄道に乗ったり、日本と繋がりがある歴史についても学ことができました。嘉義では私の大好きな雞肉飯を食べ、夜市で買った食べ物をホテルに持ち帰って年越ししました。日本とのつながりを最も感じた阿里山で考えたことなどを私の視点で共有していきます。


台湾新幹線で嘉義(ジャーイー)へ

この日は板橋(バンチャン)を6時38分に出発する新幹線に乗るために朝5時に起きて、準備をし、いつもの朝食屋さんでサンドイッチと紅茶をテイクアウトして駅へと向かいました。

台湾の新幹線は中国語で台灣高速鐵路(Taiwan High speed rail)、日本語で正確には台湾高速鉄道と呼ばれています。台湾の左側を南北に縦断する形で線路が通っています。

Wikipedia より引用

今回は板橋駅から嘉義まで約1時間の新幹線の旅です。チケットは前日に発見しておいたため、ホームまではスムーズにいくことができました。

値段は5000円ぐらい

サンドイッチを食べ終えた後は新幹線に乗って、台北に名残惜しさを感じながら、嘉義まで快適に過ごしました。

台湾の新幹線。列車内は日本の新幹線と変わらない。

嘉義で降りた後はKlookという旅行予約サービスで予約したツアーのガイドさんと駅で合流し、阿里山へ向かいました。阿里山までは約2時間。くねくねした山道を少しずつ登っていきます。車酔いしやすい人は酔い止めが必要かもしれません。実際に彼女は酔い止めを飲んで良かったと言っていました。

車から見える阿里山

阿里山国立公園

阿里山国立公園についた私たちは車を降り、更に森の中へ入っていくバスに乗るためにバス停へと向かいました。そのバス停の近くにある施設でガイドさんがこれからのルートを説明してくれました。

阿里山の地図
私の記憶ではこのルートを通ったはずです

まずは沼平駅でバスを降りました。ここから阿里山の散策が始まります。ここでガイドさんが「この阿里山鉄道は日本が阿里山の木を切って、日本に輸出するためにできた鉄道だ」と教えてくれました。

ツアーには私たち含め8名が参加していました

ここから森の中に入っていきます。

散策道が整備されている

まず一つ目のスポットは姉妹潭(ズーメイタン)。二つの池がすぐそばにあり、姉妹のようなので姉妹池と呼ばれています。

長女の池(姉妹池の一つ)

その後もいくつかのスポットを巡りながら進んでいきます。その中の一つは伐採された木の上から三つの木が生えている三兄弟の木。

このような伐採された木の上の木が生えている光景がいくつもあった

この周辺を歩いている時に、この森は綺麗に間伐がされていることに気づいた。そして木があまり太くない。林業の会社でインターンをしていたことがあったので、ここは人工林なのかな〜と思っていました。その後ガイドさんから「日本が木を切る前は樹齢3000年を超える木々がたくさんあった。しかし日本が樹齢3000年の木々を神聖視し、それらを全て伐採し、日本の神社を建てるために使った」ということを聞きました。

ネットで調べてみると、明治神宮や靖国神社、地元にある箱崎宮などでも阿里山の木が使われているそう。日本と台湾の歴史、第二次大戦前に列強の競争に巻き込まれた台湾、そして中国との問題を抱えながらグローバリゼーションだからこそ台湾の半導体技術力と経済力が大きな強みとなった現代。それらが重なって見えました。

木々の間にしっかりスペースが残されていて、管理された森林であることがわかる

この時時間は12時ごろ。そろそろお昼ご飯を食べにいきます。

阿里山ランチ

散策ルートの途中に香林服務区(シャンリンフームーチュー)という飲食店や雑貨屋さんがあつまるエリアがあります。

このエリアにある大きなお寺が目印です。

自然の中に宗教施設を建てるのは日本と同じだなと思った

ここでお弁当やソーセージ、茶葉蛋(チャーイエダン)という台湾スタイルの煮卵を食べました。また竹の中にお米を入れて蒸すご飯も食べてみました。竹の香りがほのかにして結構美味しかったです!日本人にとっても竹は身近な存在ですが、意外と日本にないなと思いました。

米の周りについた竹の内皮も食べられる

その後は人による管理がされていない阿里山のエリアへと入っていきます。

人の管理を入れていないエリア

原生林といっても、おそらく日本が木を伐採し、植林した後は人の手を入れていないということだと思います。それでも樹齢500年クラスの木々がたくさんありました。

一本の木が倒れた後にそれを養分として二代目の木が成長し、それが伐採された後、その上にもう一本の木が生え、成長した三世代の木々。

最後にこのエリアで最高齢の木がある場所につきました。確か樹齢は800年ほど。ガイドの方がこの木にまつわる興味深い話をしてくれました。「昔日本人3人と台湾人3人でこの木を切ろうとしたが、その六人が急に狂い出して殺し合ってしまった。そこで日本がこの木は本当に何かの力があると考えて、その木のそばに樹霊塔と神社を立てた。」その当時の日本人は誠意を持って対応したのだと思うが、結局は日本の宗教観やエゴイズムを押し付けているようで興味深かった。

裏側に行くと木の内部は空洞になっている部分が大きかった

その木の近くでは標高約2000mから山を見下ろすことができた。

かつて木々を伐採した日本人もこの景色を見ながら山のパワーを感じたのだろうか

そこから私たちは阿里山登山鉄道の神木駅へと向かい、登山鉄道で下山をした。

赤色の車体が森の中で映える

阿里山国立公園の入り口まで戻った私たちは再度2時間かけて嘉義駅まで戻った。

嘉義夜ご飯:雞肉飯

嘉義駅で降りてホテルにチェックインした後は夜ご飯を食べに外出した。向かったのは私の一番のお気に入り台湾グルメ・雞肉飯(ジーローハン)のお店。

行列ができていた

ここで食べたのは雞肉飯と空芯菜の炒め物、豚の腸を使ったスープ。ここの雞肉飯もめちゃくちゃ美味しかったです!他の店と比べて醤油のようなものも味付けに使っていて、鶏も美味しいのですが、そのタレがかかったごはんが美味しい。

もう一度食べたい

スープもいつも通り美味しい!生姜をたくさん使ってくれているので、腸の臭みを全く感じず、いい出汁がとれたスープでした。台湾のスープは全部美味しいです!

空芯菜ももちろん美味しい

ここのお店の店主は最後のお会計時に早口で料理名とその価格をいいながら暗算で計算をする様子がSNSで話題になっているみたいで、実際にそのスピードが早すぎてきっとお客さんも理解できていないと思います笑
ただその店主さんがとても元気で、なんだか自分も元気になってくるいいお店でした。

その後は私のお気に入り台湾スイーツ豆花(ドウフア)を食べにいきました。

台湾スイーツ:豆花

今回向かったのは品安豆花(ピンアンドウフア)。

今回は豆花にタピオカと芋圓、多分豆乳のアイスをトッピングしました。豆花とスープの優しい甘さがいつも通り心に染み渡るのですが、今回はアイスがとってもいいトッピングでした。この時は結構暑かったので、夏に豆花を食べるのはめっちゃ美味しいんだろうなーと思いました。


タピオカが小さめで食感が新しかった

その後は年越しのためのおやつを買いに色々なものを揚げられるお店に向かいました。文化路夜市から少し横道に入ったところにあります。

このお店では揚げたい食材を選んで揚げてくれます。鶏肉やエリンギ、大根餅などを選びました。

鶏肉から野菜、きのこまで色々ある

受け取りまで40分かかるということだったので、一旦ホテルに戻り休憩してから受け取りました。さらに文化路夜市でスイカジュースを買ってホテルに持ち帰った後は年越しをするだけです!

スライスされた玉ねぎとニンニクも入っています。この玉ねぎを食べると口の中がさっぱりして意外と重要な役割を果たしています。

そして無事台湾で2025年を迎えることができました。

この1日は阿里山で日本と台湾の歴史的なつながり、そして宗教的なつながりについて考えながら、台湾の雄大な自然・阿里山で森林浴ができた1日でした。台北以外で初めての街・嘉義も訪れることができ、最高の雞肉飯と年越しをすることができました。。台北と比べると車も止まってくれる車が多くて、歩きやすかったような。。。嘉義はとってもいい街でした。

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