見出し画像

台湾人彼女と台湾一周:オランダとの歴史が分かる台南の「安平古堡」・「安平樹屋」

今回の記事では台湾二日目に訪れた「安平古堡(アンピングーバオ)」と「安平樹屋(アンピンシューウ)」を中心に紹介していきます。この二つのスポットはヨーロッパの大航海時代の波を受け侵略された台湾の歴史、そしてその後オランダを追い払ったものの、日本による統治が始まった歴史を通じて出来上がった建物です。

この二つのスポットに加えて、台南名物の牛肉湯(ニウロータン)や台湾スイーツの豆花(ドウフア)などを紹介する中で、台湾にもすっかり慣れた私の視点から考えたこと・感じたことを共有していきます。


台南朝食:鍋燒意麵・乳酪餅

10時ごろに起床した私たちは11時ごろに朝食や向かいました。向かったのは真美味早午餐(チュンメイウェイザオウーツァン)というお店。

ここでは二つのものを注文しました。一つ目は鍋燒意麵(グオシャオイーミエン)という、一度油であげた麺を使ったラーメンみたいな感じ。豚出汁醤油スープみたいな優しい味のスープを麺がいっぱい吸ってくれているので美味しいです。

豚肉や天ぷら、シュウマイのようなものなどを入っている

もう一つ頼んだものが超おいしかったです。それは乳酪餅(ルーラオビン)。小麦粉の生地で食ぱんや野菜などを挟んだものなのですが、バターの味のようなちょっと塩気がある味がするのと同時にヨーグルトのような甘味があるので、めっちゃ美味しい。多分チーズの味だと思います。

美味しすぎてもっと食べたかったです。全ての朝食屋にあるわけではないですが、もしあった際はぜひ食べてみて欲しいです。

他の有名台湾グルメと並んでお気に入り

朝食を食べた後は、台南で外せないスポット安平古堡(アンピングーバオ)へ

オランダが建てた城・安平古堡

安平古堡(アンピングーバオ)は1624年にオランダの台湾統治の中枢としてオランダが建設しました。当時のオランダは東インド会社という会社を作り、世界様々な場所に侵略しながら貿易を行っていました。その一つが台湾で、主に鹿の皮を貿易の商品として取りに来ていました。

白い塔は台湾が日本から返還された後に作られたもの

台湾はオランダに統治されていたものの、清朝の時代に鄭成功が台湾にいたオランダ軍に勝利し、台湾を取り戻した。

鄭成功は明が滅ぶ際に清に対抗するため、江戸幕府に援軍をお願いしたという日本との繋がりもあります。当時の将軍・徳川家光は援軍拒否して、鄭成功は清朝との戦いの劣勢に立たされました。

安平古堡の中は資料館になっていて、オランダ統治時代から日本統治時代、台湾返還後にかけて、台湾・台南がどのように変遷してきたかが分かるような作りになっており、歴史を学ぶことができました。

散策していると、小腹が空いてきたので、私のお気に入り台湾スイーツ・豆花(ドウフア)を食べに行きます。

台湾スイーツ:豆花

今回向かったのは安平古堡から歩いて3分ほどで着く、同記安平豆花(トンジーアンピンドウフア)です

ここでは竹炭が混ぜられた豆腐の豆花も食べることができます。

左が竹炭を混ぜて作った豆花

竹炭が混ぜられた豆花も味は変わらないですが、ここの豆花は丸みを帯びたプリプリつるんつるんの豆腐が使われているので、最初に見たときはクラゲかこんにゃくかと思いました。

ただ味はとっても美味しく、相変わらずの優しい甘さが私の胃を穏やかに満たしてくれました。こんなヘルシーなスイーツがある台湾が羨ましいです。

豆花を食べた後はもう一つのスポット・安平樹屋(アンピンシューウ)へと向かいました。

イギリスによって建てられた安平樹屋

安平樹屋(アンピンシューウ)は1867年にイギリスの商社が安平で貿易を始めたことから歴史が始まります。その後日本による統治が開始した後、日本が交易権を回収し、日本の専売としたため、安平にあったイギリスの商社も衰退していきます。

それからしばらくすると、倉庫として使われていた安平樹屋が荒れ初め、ガジュマルの木々に侵食されていきます。

安平樹屋の入り口

安平樹屋の中では煉瓦造りの壁にガジュマルが侵食している特異な様子が見れます。

壁中にガジュマルの根が張っている

上から屋根の様子を見ることもできます。

屋根はもうなく、ガジュマルの木々が屋根のようになっている

壁全体がガジュマルの壁のようになっている場所もあり、異様で不思議な写真を撮ることができます。

出入り口だった場所もガジュマルによって塞がれている

安平樹屋の施設内には台湾の書道について解説している施設やカフェなどもあるので、内容満載です。

安平樹屋をしっかり楽しんだあとはお昼ご飯を食べにいきます。

台南ランチ:牛肉湯

前日に陶器作り体験をした時の先生によると、牛肉を捌く施設が台湾に台南にしかなく、だからこそ台南では新鮮な牛肉を使うことができ、美味しい牛肉料理が作れるということでした。

ということで台南名物・牛肉湯(ニウロータン)を食べに向かったのは阿財牛肉湯(アーツァイニウロータン)というお店

牛肉湯の他にも空芯菜やひき肉のルーローハンのようなものも頼みました。
スープの牛肉は右にある生姜を入れたソースにつけて食べるとめちゃ美味しい

牛肉麺を食べた時も感じたのですが、牛肉でこんなにいい出汁が取れるということを知りませんでした。出身地の福岡には鶏だしの鍋や豚骨ラーメンなど、牛肉の出汁を使ったものがないからかもしれません。スープだけでなく、牛肉を食べるときも噛めば噛むほど旨味が出てくる感じ。

新鮮な牛肉が使えるからこその味かもしれません。

この後は台南駅に戻り、少し早めの夜ご飯を食べにいきました。

台南夜ご飯:米糕(ミーガオ)

米糕(ミーガオ)とはもち米蒸して、その上にお魚や豚肉の具材を乗せるおこわのような食べ物。米糕で有名なお店・無名米糕(ウーミンミーガオ)が台南駅の近くにあるので、そこに向かいました。

お店の目印

写真を撮り忘れてしまったのですが、私たちは肉燥飯(ロウザオハン)と蛤スープを頼みました。

もち米の上に豚肉と魚を乾燥させて作ったふりかけのようなものが乗ったものだったのですが、もち米自体は少し細長くて、ちょっと硬めのもので食感が普通のお米と違いおいしかったです。

豚肉はもちろん美味しいのですが、魚のふりかけのようなものも最初はパサパサしているのですが、噛めば噛むほど唾液で湿ってきて、それに伴って味が出てくるのでとてもおいしかったです。

15分ほど並びました

この後は日本とは味が違うケンタッキーをテイクアウトして、ゲストハウスに戻り、プロジェクターを使って、イカゲームを見ました。その後は翌日の朝早い特急に備えて早めに就寝しました。

この1日は安平古堡と安平樹屋で台南の歴史を楽しみ、牛肉湯で台南の食を堪能した1日でした。安平古堡と安平樹屋では、台湾とヨーロッパ、日本が繋がっている歴史を学ぶことができ、色んな国の思惑が連なって今の形があることが興味深く感じました。台湾の歴史を学び、お気に入りになった豆花を楽しみ、新たな美味しい食・牛肉湯を見つけた1日でした。





いいなと思ったら応援しよう!