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♯︎2 【お惣菜屋のつぶやき】お惣菜屋を始めよう、と思ったわけ
飲食店での勤務経験もなく、別業界での会社員だった私が、お惣菜屋を経営して早6年目。
今回は、なぜこのお店を作ろうと思ったのか、お話ししてみたいと思います。
「おもてなし」が好き、に気づく
それまで飲食業での経験はほとんどなかった私(高校時代にファミレスでバイトしたことがあったかな・・・という程度)が、料理って楽しい、これを仕事にしたい、と思うようになったのは子どもが保育園に通っていた頃でした。毎日フルタイムで会社員として働きながら、ときどき保育園のママ仲間で我が家に集まって、持ち寄りご飯を食べながらひたすらおしゃべりをする、というのが、当時の私にとって最高に楽しい時間。自分と同じように仕事と子育てに奮闘しているママ仲間たちに、私は何度も力をもらったし、自分の作ったご飯を喜んで食べてもらえることの楽しさもこの時に味わいました。
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次の集まりには何を作ろうかと考える時間も楽しかったし、私はおもてなしをすることが自分の喜びなんだ、と実感するようになっていきました。
そうして、「自分の作ったご飯で、誰かにに喜んでもらいたいという、おもてなし精神を活かせる仕事」を考えたときに、「お惣菜屋」が一番近いんじゃないか、と考えるようになりました。そしてしばらくして飲食店を営む知人に「お惣菜屋さんをやってみたい」と話したのが、すべての始まりでした。
お店をやってみない?
ほどなくしてその知人から、私を含めた数人でフードコートのようないくつかのお店が入った店舗を始めないか、というお誘いがありました。ド素人の私に、よく思い切ったことを提案したなぁ!
当時の会社員生活もすごく面白かったしやりがいもあったので、このタイミングで辞めていいものか躊躇はしたものの、一度きりの人生、トライしてみて失敗したらまた会社員として働けばいいか・・・という安直な考えで、自分のお店を経営することを決めました。今思えば人生の大きな転機だったけれど、あまり深く考えないところが私の性格のこわいところです。
お店作りスタート
そしてお店作りがスタート。お惣菜屋を経営する私と、ケーキ屋・コーヒーカウンターを経営する人、コーヒー焙煎所を経営する人、クラフトビール醸造所を経営する人、の4人で集まって、お店のコンセプトや内装などを決めていきました。経営に関してまったくの素人だった私は、他の3人にいろいろ教えてもらいながら、お店作りを進めていきました。
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そして2017年6月、マーコールデリは東京 武蔵境の高架下「Ond craftfood」という店舗の中のお惣菜屋として、誕生しました。
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4人でひとつの店舗をそれぞれ経営していくというスタイルは大変でしょう、とよく聞かれますが、大変なこともたくさんあり、助けられることもたくさんあります。5年以上一緒にやってきて、それは今でも変わりません。悔しくて泣いたことも、怒りに震えたことも、ありがたいなぁと思うことも、いっぱいあるなかで、私も経営者として少しずつ逞しくなったなぁ、としみじみ思っています。
オープン当時は「テイクアウトに主軸を置いたお店」にするつもりだったのに、実際開店してみるとイートインの需要が想像以上に多かったり、突然全世界を襲ったウィルスの仕業でお客様が全然来ないときもあったり、予定通りにはいかないことも多々ありますが、マーコールデリの理念はいつでも、「手作りのお惣菜で、忙しく働く人や子育てに奮闘する人たちに喜んでもらう」こと。ブレずにこれからも、もっともっと喜んでいただけるお店を目指していきます。