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【レポート】MarkeTree #12「マーケターが考える最強のチームづくり」(2019/9/18)
挑戦するマーケターを応援するコミュニティMarkeTree、第12回イベント『マーケターが考える最強のチームづくり』が9月18日(水)に開催されました。
〜MarkeTreeとは?〜
『挑戦している、したいマーケターを応援したい』という想いから
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が中心となってスタートしたコニュニティです。
マスからデジタル、モノからコトなどテクノロジーや社会の価値観の変化とともにマーケターは色んなことに挑戦することが求められるようになりました。
そんなマーケターに対して『他社のマーケターと出会える、繋がることができる』『悩みの解決につながるヒントが得れる』といった価値を提供ができるようなコミュニティを目指しています。
そして今回のレポート係は、同じ会社の冨田さんから引き継ぎました前田(夏)が担当します!普段は受付係で身軽なかんじで運営に参加していたのですが、まさかの重役…!笑 普段は発信といえばインスタくらいしかしてないので文章力に不安がありますが頑張ります!
▼今回イベントの様子
会場はいつもおなじみ渋谷にある書店『BOOK LAB TOKYO』さん。
会場の BOOK LAB TOKYO に今日のテーマに合わせてチーム関連の本が。商売上手。#MarkeTree pic.twitter.com/ORC3VpPN6F
— 前田裕司 / Yuji Maeda (@yu_maeda) September 18, 2019
今回のテーマの関連本コーナーもありました!
登壇者のみなさんです。(左から室谷さん、佐藤さん、川添さん、前田さん)
1.貯金3800円・社員ゼロ・ボランティア20名から400万UU+ナショクラ100社に成長できるダイバーシティマネジメント/プレイライフ株式会社 佐藤 太一さん
働きすぎて駅のホームで倒れてしまった時、思い出したのは「仲間との遊びの思い出」だったとのことで、ボランティア20名で立ち上げ準備を進め、プレイライフ株式会社を創業した佐藤さん。
遊びのクックパッドメディアPLAYLIFE、会員制コミュニティ遊部(ASOBU)を事業としており、遊部の部長のほとんどがボランティア!
チームづくりでまず重要なことは、メンバー選び。世界観に共感してくれて、金銭意欲が低く、自立型、そして体育会系の人を選定。なんと面接では腕立て伏せかスクワットを選んでもらって目標達成できたら次の面接に進めるという選考方法も取り入れてるそう!たしかに体育会系の人は途中で投げ出さずに目標に向かって最後まで諦めない人が多い気がします。
そしてそのメンバーをどうマネジメントするかにおいて、少数精鋭のチームだからこそ、「捨てる会議」でやる必要のないことは切り捨てて本当にやるべきことだけに取り組む、そして個人の自己実現とコミュニティの気持ちよさを重視して自由に動いてもらうようにしているとのことです。
ボランティアでも自発的に動けるのは、根底に“楽しい”というポジティブな共通感情があるからこそかな、と。どうしても仕事をしていると、目先のタスクや数値目標に追われてしまって“楽しい”や“わくわくする”という感情を忘れがちですが、そういう気持ちが普段の業務に+されるだけで仕事への取り組み方も変わるのではないでしょうか。
2.コミュニティ思考で考える最強のチームづくり3つのポイント/株式会社grabss前田 裕司さん
MarkeTreeの運営メンバーでもある前田さん。「ビール女子」のようなメディア型コミュニティや「TIGET」のようなファンコミュニティなどコミュニティに特化したキャリアを歩んでこられました。
前田さんの考える最強のチームとは、「各々が使命と信念を持ち、進むべき方向へ進むチーム」。そんなチームづくりの3つのポイントが以下になります。
①コアを作る
→チームの役割や価値を言語化・定義化すること。それが曖昧にならないように、使命(mission)と信念(identity)を意識することが必要。
②熱を伝える
→ベクトル(向きと大きさ)を意識することが重要。メンバーに一つだけ目標を負わせる、その目標を立てるのがMGRの責任。ベクトルなので、誰か一人が違う方向を向くとその力は弱まってしまう。
③熱を対流させる
→ブランド(外からの見られ方)を意識する。見られ方が良くなればチームのモチベーションも上がり、最終的にはチームに熱が帰ってくる状態になる。
今回のテーマであり「チームづくり」は私も特に悩んでいて、私の会社は業務が細分化縦割りされすぎていて、チームとしてはまとまっていない状況でした。今回前田さんのお話を聞いて、一人一人のベクトルがバラバラの方向を向いてしまっているなと感じました。個々のスキルは高いので、そのベクトルが同じ方向を向いて進むようになればすごく大きな力で業務を推進していくことができる。その根底としてあるコアを作る必要があるのだなととても勉強になりました。
3.実行力が強い組織づくりの要諦は、「システム思考」にある。/株式会社ホットリンク 室谷 良平さん
株式会社ホットリンクでソーシャルメディアマーケティングに従事する室谷さん。ブログ「ターゲットは長万部」や note のほか、マーケティング勉強会コネクトドットを主宰するなど日々マーケティング情報を発信しています。
戦略行動図の要素を分解すると、「目標、実行、組織学習、実行支援システム」の4つに分けられます。
イメージとして、“目的”という旗をさして、その土台に戦略がある、そして実行支援システムはホバリングのように“実行”と“組織学習”を螺旋階段のように目標に近づけていく。
「実行」では業務進捗、1on1など個人プレーではなくチームワーク、組織としてアウトプットが最大化できるようにマネジメントする。「組織学習」は大きく分けるとPDCAとナレッジママネジメントの2つ。ナレッジマネジメントにおいて仮説構築力×施策遂行力のマーケティングスキルマップを活用する。「実行支援システム」においては共通言語が重要で、造語そのものがトリガーワードとなり、思い出しやすく実行できるとのことでした。
特に中途社員が多い職場だと、各々が今までの経験ベースで仕事を進めるためチームとしても個人のスキルもバラバラになってしまいます。そんな職場においては特にナレッジマネジメントは大切でチーム全体で能力を上げていくことが必要だと感じました。ちょうど私のチームにも未経験マーケターがジョインしたので、ぜひシェアしてみようと思います!
今回のテーマに関連する記事noteにアップされているので是非こちらもご覧ください!
4.”訳ありメンバー”をチームにしていくには?/株式会社ビジョナリーホールディングス 川添 隆さん
過去企業再生を2社経験し、現在はメガネスーパーのブランドで有名なビジョナリーホールディングスで働く川添さん。実店舗メインの小売業やメーカーにおいて、EC部門は日の目を浴びないチームであることが多く、訳ありメンバーということもある。同社のEC部門も、デジタルをメインのキャリアとしているメンバーがいないところからのスタートだったとのこと。今回は上司と部下側の両サイドからお話いただきました。
どの企業にも多かれ少なかれ、チーム間の課題、部門間の課題があるかと思います。そんな課題を解決するために「一貫性、割り切り、泥臭さ」の3点を挙げていました。
①一貫性
→軸・納得感
②割り切り
→現実的な思考と行動。決してあきらめではない。協力してもらえないならこちらから協力する、現状を認めてどうするのかを考える。
③泥臭さ
→“やらない理由”を自らつぶす
では部下側はどうしたらよいか?上司のタイプ=環境を見極めることが必要。決めない組織=組織をいじることがリスクであるため、上司が変わらない限りは環境を変える必要がある。そして上司の引き出しはすべて使うことや1レイヤー上の仕事をできるようになっておくことも重要とお話されていました。
私は代理店の営業も事業会社のマーケティングもどちらも経験しているのですが、営業の頃は直接クライアントの声を聞いているのは自分なのだから数値だけ突き付けられてもどうしようもないと思っていましたし、マーケティング部門にきてからは営業がマーケの施策提案をなかなか受け入れてくれないと、営業とマーケ間には大きな壁があります。そんなときにどちらかがあきらめではなく割り切りとして歩み寄ることで距離が少しずつ縮まっていくのだと感じました。
以上がライトニングトークの内容となります。
次回「MarkeTree 1st Anniversary EVENT」のお知らせ
なんと10月でMarkeTreeは1周年を迎えます!
そこで11月13日(水)にMarkeTreeの1周年イベントの開催が決定しました~~!ぱちぱち
毎回参加していただいている方もご無沙汰の方も、初めて参加する方も皆さん是非お待ちしております^^