中銀ウィーク後のアク抜けに期待【225先物「ハチロク」の裏話
TOPIXは連日高値
先週の日経平均は前週末比約926円高と大幅反発となった。
米国の8月消費者物価指数が市場の予想範囲に収まりアク抜け感が出たことや衆議院の解散総選挙観測が浮上し経済対策への期待が高まり上昇に拍車をかけた。
日銀の金融政策修正の思惑もあり銀行株が上昇、TOPIXは連日高値を更新した。
また、英アーム株が米国に上場したが出足好調でハイテク株買いにつながり日経平均も大幅に上昇した。
非常に力強い上昇
出来高も日ごと増加し金曜日には東証1部で29億9000万株と7月28日以来の出来高となっている。
日経平均のチャートでも先週に付けた長い上髭も陽線全体で埋める形となり非常に力強い上昇となった。
イベント通過で上昇期待も
前週の流れからすると日経平均は一目均衡表の雲の中に入り新値三本足も陰転したところであったので短期調整を予想していたのでこの反発は驚きでもある。
流れの強さに売り方の買戻しもかなり入ったようである。
今週は21日から開催される日銀政策決定会合や19日の米FOMCなど「中銀ウィーク」となる。
動きにくい展開が想定されるがイベント通過で上昇期待も大きい。
「ジャパンウイークス」を控える
更に25日~10月6日に金融庁が主体となり海外投資家や資産運用会社を日本に招待する「ジャパンウイークス」を控える。
国際金融センターの実現に向けて初めて金融庁が取り組む試みで岸田総理も参加する見込みで海外投資家の日本に対する目線が大きく変わる可能性もある。
NISA枠の拡大など個人資金を証券市場に呼び込む政策を打ち出しているので海外投資家にも魅力ある政策を打ち出すよう期待したい。
下値の固い展開を想定
先週の金曜日に日経平均は窓を開けて上昇した。
今週、日本株は月曜日が休日にあたるのでポジション調整を急いだ買戻しが入った感じではあったので再度売り直される可能性はあるが下値の固い展開を想定する。
相場のレンジは?
上値は6月16日の高値(3万3772円89銭)、節目の3万4000円が挙げられよう。
一方、下値は窓埋め(3万3244円45銭)、転換線(3万3013円処)、雲の上限(3万2649円処)、75日移動平均線(3万2591円処)が挙げられよう。
木曜日には一目均衡表の雲のねじれが発生する変化日となるので急変する可能性があり注意が必要である。
相場のレンジは3万2500円~3万3800円を想定する。
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